志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

Performing Feminist edited by Sue-Ellen Case

2014-04-14 16:59:39 | ジェンダー&フェミニズム

Sue-Ellenのfeminism and theatreは論文を書くのに羅針盤にしたが、この論考集は最近取り寄せた。それでも1990年の発行でThe Johns Hopkins university Pressである。かの著名なJudith Butlerの論考も収録されているのに驚いた。sue-EllenとJudithは同じ大学で教鞭をとっていたのかどうか、LAの大学であることは違いない。丁寧に読めないでいるが、最期のThe Female Entertrainment Tradition in Medieval Japan:the Case of Asobiが面白いと思った。中身に関しては、すでに日本語で書かれた論稿があり、とても斬新ということではないが、このように日本の中世期(平安朝時代からその後あたり)の後白河天皇と今様、遊女(遊び、白拍子)についての英文論稿が書かれていることが、興味深いと思った。遊びがa priestly caste であり、彼女たちの芸能者としての再評価がなされた、との評価、またまさに社会の周辺に位置した女性たちが、中央の貴族社会の軸へ昇りつめた事など、今様という芸術と権力との関わり、芸能や芸術のチカラが階級の壁を取り除く仕掛けなど、琉球王朝と比較してみたらまた、そこから見えてくるものがあると考えた次第である。遊女たちに魅了される天皇や貴族たちの姿がある。神の巫女たち(遊女)が美しい歌曲の中で甦る。



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