志情(しなさき)の海へ

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《茶屋と鐘の正体》と今朝の新報文化欄は大城立裕氏が『八月十五夜の茶屋』新訳について!

2012-07-16 10:05:14 | 「八月十五夜の茶屋」科研研究課題

今朝2012年7月16日の琉球新報文化欄は梓澤登氏の新作『八月十五夜の茶屋』についての宣伝文章である。今頃大城氏が『アダノの鐘』を読んだということがわかったくらいで、特別新しい視点がそこにあるわけではない。見出しに『根幹に占領行政批判』、芝居の初演で大衆に誤解も、とある。大衆といえるほどの沖縄の住民がその芝居にアクセスできたわけではなく、また見た人間も限られていた。大学教授や大城さんのような方の批評メッセージがメディアに与えた影響は大きかったのだろうと推測できる。

根幹に占領行政批判とあるが、「アダノの鐘」をスナイダーが持ちだした背景に占領のモデル小説になるようにと考えた節もあり、昨今の研究の成果をはやく開示しないといけないと思ってしまう。

オリジナルの小説も内村直也の翻訳も琉球大の図書館で読める。今回の梓さんの翻訳との比較検証もやってみたいと考えている。表現に一部違いがあり、その違いは翻訳者の思想性や感性が反映されるのだろう。

いずれにしても今頃『八月十五夜の茶屋』に焦点があたっているのは悪くはない。昨日勝方=稲福恵子さんは東京中のレンタルビデオショップを探して学生に見せたという事を話していた。学生たちがこのサイトの批評や論文などを印刷してもってきたのとことだった(?)きのう梓さんのお友達の田場由美雄さんと少しお話したが、山里勝己さんに前もって話してあったとのことだった。書評を頼むために研究室に立ち寄ったことは共同研究者から聞いたのだが、この研究は前から多様にされていて、2006年に日本演劇学会で小説、演劇、映像の研究について発表して以来の取り組みで、時間がかかっている。幸い科研にヒットしてアメリカでの資料収集が多くできたことが論文を多く書くという状況にある。

今時はスキャンの時代だから、スキャンしていかにも自分のオリジナリティーのような顔でエッセイなど書くことが可能である。どこから引用したかも泥棒猫と同じで無視という節操のないデジタル時代で、できたらすでに冊子になった論稿などUPしたいのだが、それ以外の備忘録もUPしているので、キワドイところだろうか?

早く一冊の論文・批評書を出さなければ!来年は念頭に置かなければね。これは波にのっているので、中身を掘り下げて読みたい方は興味を示してくれるのかもしれない。

原稿300枚はすぐにでも可能です!(といっても来年を目標に)出版社のみなさん、よろしくお願いします!小説100枚、演劇100枚、映像100枚、総論30~50枚かな?一人で「八月十五夜の茶屋の原風景」の題で一冊書いてもいいのだが?これは原稿200枚でも?それと英文論稿も別枠で出版できたらと考えている。修論でもいい英語論文が書かれている。自分自身で小説から演劇、映像まで網羅して一冊にまとめるつもりで取り掛かったテーマ故に、3人のチームワークがうまく形になればいいのだが、そうでなければ個人の本として出してもいいと考えている。本来辻遊郭やジュリをテーマに取り掛かっていて、その過程で芸者=ジュリの女性が主人公のこの作品にたどり着いた過程があり、表象としての沖縄やジュリがもっと掘り下げられたらいいと考えている。『八月十五夜の茶屋の原風景』~ジュリと辻文化と沖縄のアイデンティティー、でまとめられたらいいのだがー。ただ現在、ブロードウェイ、嘉手納、歌舞伎座の舞台の比較をまとめていて、他のテーマ設定もあり、小説、演劇、映像が深く掘り下げられ網羅された一冊が刊行されたら理想的である。

小説、演劇、映像に見る『八月十五夜の茶屋』の研究をしています。興味のある出版社はメールください。nasaki78@mail.goo.ne.jp


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