志情(しなさき)の海へ

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道標を求めては継続!「新報」を読んで下さい!しかし日本赤十字社の雇用形態も差別だね!

2014-07-13 10:42:17 | ジェンダー&フェミニズム

                      (琉球新報2014年7月11日)

このブログでUPしたい記事はいろいろあるが、どうも、目の前が厳しい。セクハラやじの後の特集「女性が輝く」って?が興味深い。非正規労働者の68%が女性たちで、男性は32%のデーターだ。派遣労働者=調整弁(バッファー)で基本的人権を当初から無視された雇用形態である。BASIC INCOMEの導入もできない日本社会は、先進諸国内の貧困率は2位である。格差社会を増長し、意図的に不利な構図の中で簡単に人間を収奪できる構造をますます拡大しているように見える。システムでここはA:保障された人間のシステム、あちらはB:非人間的扱いを受けて当然の同じ人間のシステムと真っ二つに切ってしまった。

しかしこの二つのシステムの移動は可能で、A→B,B→Aもありえる。社会の形態としては家族にAとBが混在もしている。しかし、Aの柔軟性のないシステム内でBが包摂され、非人間的扱いを受けながら協働する現場は非情だ。同一労働同一賃金ではなく、人間が輪切りにされている。シュールな恐ろしい差別社会がまかりとおっているのである。同じ人間で同じ人間ではなく、基本的人権が保障されている人間と保障されていない人間がいっしょに会社にあらゆる組織に存在している。なんか怖い社会だね。

この記事の廣瀬明美さんは、優秀な女性に違いない。仕事の出来る方だ。しかし非常≪情≫な仕組みの中で非人間的扱いを受けて使い捨てされたのである。彼女の労働力は同じ正規の労働者と同等か、ひょっとしたらそれ以上の成果を生み出していた可能性が高い。しかし個人のその資質は無視された。大きな組織の中のただの駒としての評価であり、支出を抑えるための調整弁になった。しかし彼女は仕事に生きがいをもち、生活を守るために、生きるために頑張った。それが断ち切られた。そうした非情な仕組みを日本赤十字社がやっているということに、驚く。ああ、赤十字社よ、お前もか!黒い企業の仲間なんだという事実に、軽い眩暈を受けた気がする。赤十字は命を守るための組織ではなかったのだろうか?自らの雇用形態において、こんなに人権・労働権無視の扱いをしているなんて、献血運動はインチキですね!懸命に働く女性を応援できない赤十字社を応援することも矛盾が生じます。

一旦Aのシステムに入った人間が保障の担保で仕事をする精神の安定と、力量のなさと、Bのシステムで能力がありながら、使い捨てされる事と、どちらが全体のシステムの中で有利(損失)なのだろうか?マスメディアでも役所でも、大学でも、企業でも、同じ事が起こっているのが現在の日本である。財団法人のような組織でも同じことが起こっている。やれやれ!組織論として、考えてみたい。女性のパワーアップが、組織内のちまちました補助の範囲で終わる大学のケースもある。つまり全体を見据えた政策がとれず、国のピラミッド・システムの範囲を超えることができない、利益集団の利益温存政策にとどまっている。これでは社会全体として良くなることはありえない。つまりワークシェアリングの思考が育たない日本の非情さがある。既得権をもっている者たちが既得権をもたない者たちに既得権を分け与える思考が成り立たない社会である。仮に、既得権保持者が必ずしも廣瀬さんのように力量がなくても彼らは守られ、彼女の生きる権利や労働権は保護されない。←おかしい。欧米の正規・非正規・同一労動・同一賃金制度を少しでも見習ってほしいね。

日本赤十字社さま、女性の人権・労働権・生活権を奪わないで!←廣瀬さんの仕事を奪わないで!彼女は正規の職員と同等かそれ以上に優秀な方に見えますがー。頑張る人材を登用する柔軟性を持ってほしい!頑張らない、組織で守られている方々の雇用形態を変える政策の方も!→柔軟に!

http://www.redcross26.org/kikansi/20140401.pdf  「人道」をモットーとする日本赤十字社なんだね!人道とは何だろう?

 


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