志情(しなさき)の海へ

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芭蕉「奥の細道」のエスノグラフィーにおけるコミュニケーション by Miyo Snyder Niijima

2023-07-19 13:25:58 | 書評
確か、2015年に京都からパートナーのFritzと共に奥の細道のルートを6日間旅した美代さんでした。それが芭蕉に対する深い敬愛の念と共に、自らの解釈で『奥の細道』を翻訳するという意気込みに支えられていることを何となく感じても、彼女の深いコミットメントまでよく知りませんでした。
 ようやくドイツの出版社から出版されたのですが、専門書なので、高いです。76ページで63ユーロです。9,851円。簡単に手が出せません。沖縄県立図書館や琉球大学図書館などが、購入してくれたらいいのですが、どうなのでしょう。比較文化研究は遅れている沖縄です。ぜひです。
BASHŌ’S  ETHNOGRAPHY OF COMMUNICATION IN 
‘NARROW ROAD TO THE DEEP NORTH’
Miyo Snyder Niijima PhD

TABLE OF CONTENTS
                                                                     Abstract   1
Narrow Road to the Deep North: Introduction 2
Narrow Road to the Deep North: Oku No Hosomichi 10
Time and Space in the Three Master Haiku Poets   of Bashō, Buson, and Issa in the Edo Period 34
The 25 Selected Haikus of Bashō 47
The 25 Selected Haikus of Buson 52
The 25 Selected Haikus of Issa 58
Our Six-Day Japan Railway Journey Following Bashō’s Footsteps  63 About the Author       70

以前、AbstractとIntroductionを読ませていただいた時、とても感銘を受けました。美代さん独自の解釈が興味深かったのです。彼女の英語能力は優れていて、ほとんど校正がないままに、一部はパートナーのFritzさんも校正に力を注いでくれたかもしれないのですが、美代さんご自分の英語力による翻訳と解釈だということに驚きます。ドイツ語も堪能な女性の語学に長けた成果がこのように一冊の書として出版されたことにエールを送りたいです。
About the Author
Miyo S. Niijima, PhD was born and raised surrounded by mountains, fields and seas in the northern rural area of Okinawa in Japan. ‘Childhood is not everything, but it tells a lot.’ (Monnier, 2002) Nurtured in the deep nook of mother nature, her relation with nature is like her intimate relation with her mother who had lived and loved all of her children unconditionally. Miyo’s hobbies are gardening, playing piano, listening to classic music and studying classic literature and poetry, in particularly, in English, Japanese and German. She had taught English in Japanese colleges, with a communicative approach, before she retired to Monterey, California with her husband. 
 おめでとう美代さん!さらに次はお母さまと故郷沖縄についてのエッセイ集の出版を楽しみにしています。

 石川啄木の歌、「ふるさとの訛なまりなつかし 停車場の人ごみの中に
そを聞きにゆく 」を実践するように美代さんはカリフォルニアのモンテレーから沖縄に☎をかけてきます。日本語がなつかしいのです。最近その頻度が多くなりました。アメリカと沖縄の間の太平洋の真ん中に魂がぽつんと下がっているような気がして、美代さんのことが気になったりしています。彼女の一語一句がとても貴重に思えます。 ‘Childhood is not everything, but it tells a lot.’ 
はまさに彼女が過ごした子供時代の自然の楽園がいつでも彼女を自然の中に誘っているのだとういうことが分かります。
 また鴨川沿いの知人の実家、そこは新しくアパートメントになったということを知って、京都の自然の中に身を包みたい気持ちがこぼれてきました。
故郷の名護の山の中か京都にまた来たいのだと、感じたのですが、今日はどことなく声のトーンに元気がなく気になりました。
 美代さんの著書のオリジナルデーターは皆メール添付で送られてきました。じっくり読んで感想を述べる間もなく時間が過ぎて、失礼していました。じっくり読んでメールを送らねばです。





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