(普久原鉄子さんは歌・三線、筝に長けていたのです!)
沖縄の季刊誌『脈』は結構いい特集をしていますね。この『普久原朝喜』特集号もいいですね。第48号、1994年発行です。
普久原朝喜の世界にはまた複数の女性たちの姿が浮かび上がってきます。最初の奥様の鉄子(静子)さんが吹き込まれた唄の味わいを是非ご紹介したいです。
京子さんの唄もたくさん吹き込まれていますね。辻の多くの芸能者たちの歌の世界の見事さは、いわゆる琉球古典音楽の男性大家たちが身近にいた環境の影響もみられるのですが、辻の世界では芸能の祭典が日夜繰り返されていたと考えると、そのしなやかな凄さが迫ってきます。
多嘉良カナ、山入端つる、船越キヨ、糸数カメ、赤嶺(普久原)京子さんはよく知られた戦前からの歌者ですが、普久原鉄子さんを付け加えないといけませんね。そして桜家音子さんです。
川崎には首里春子さんがいました。南洋の歌者たちの美声が戦後川崎で披露されていったのですね。