「花の幻」と「花よ、とこしえに」の新作組踊に2作品の公演です!ひょっとしたら今年はいいニュースが飛び込んでくるのだろうか、期待したいところです!
新作組踊は古典様式の継承と自在なこの間の沖縄芸能の統合のような演出に分かれましたね。
男性だけの古典組踊がメインで、一方で男女混成の組踊(アメリカ世)、ところが復帰後の大和世になって、女形指定があり、女性舞踊家は締め出されました。しかし、演出の幸喜良秀とその愛弟子の嘉数道彦は、この新作組踊では、新沖縄演劇の風情ですね!これも弁証法的な演劇史の流れですね。
「国立劇場おきなわ」がスター養成をしているのは明らかですが、企画公演の出場者が決まったメンバーのキャスティングだとういうことは、やむ得ないのでしょうか?ただ「沖縄芝居研究会」の若手といつもの組踊伝承者・舞踊家が主体ですね。
地謡で気になるのは、研修生が主体で、たとえば民謡主体で古典も演唱する琉球歌劇保存会の保持者や伝承者を国立劇場は抜擢しません。おかしいです。
国立劇場おきなわ、は組踊だけのものではありません。地謡もほとんどいつもの決まった面々の顔が並んでいます。歌劇保存会の伝承者もたまにはピックアップしてほしいですね。沖縄芝居のかたがたは遠慮なく、組踊舞台としては片手落ちのこの大劇場の花道や廻り舞台を大いに使用して、県から本格的な史劇公演に企画公演に参入して公演するほどの心意気を出してほしいですね。俳優協会はそのためにあるのでしょう。
予算が大変な中で、企画公演になぜ「俳優協会」や「琉球歌劇保存会」と協賛しないのでしょうか?おかしいですね。
プロデュースや演出の目的(意図)が明らかでこの配役でしょうけれど、既存の組織にテコ入れするのは、実際「歌劇保存会」とかかわってみてその大変さがわかりますが、意外と芝居役者から幸喜良秀演出家が不評だという事実にも驚いています。
芸大の一部のメンバーと組踊研修生のためだけの企画公演ではないはずで、後は限られた舞踊家と決まった芝居役者ではないかとの声は別にわたしだけの意見ではないようです。
いつもきまった顔が並ぶ企画公演はおかしいと思っている方々がこのブログで80名近くがいいね、を寄せました。
その事実を見据えてほしいですね。
https://blog.goo.ne.jp/nasaki78/e/516ed0a330e3b66f97da7539706392b9
https://blog.goo.ne.jp/nasaki78/e/2f11994f6fc5ff801bd7ec71a4b9e123
一方で大城立裕さんと演出の幸喜良秀さんのこの間の沖縄における文化運動についてはしっかり研究と評価をしないといけないと考えています。