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音動 其の十 Early Belivers 

2019-01-07 21:05:08 | LIVE

LHS翌日は3年振りとなるアーリービリーバーズでライブイベント「音動」の第10回目の鑑賞へ。
このイベントは元々キューブリックの入口で「出待ち」と言って出てくる人にチラシを渡す慣習があるんですが、その出待ちの人にもらったチラシがきっかけだったと思います。それからHPで調べたのですが、ある一人の主催者によって企画されたライブイベントであり、それが10回目というのが今回だったということです。僕は縁もゆかりもないんですが、単純に凄いなと。

会場のアーリービリーバーズは親不孝にあるライブハウス。
一番最初は大学自体の先輩のライブを見たのが最初だった気がする。
当日は職場の研修の関係で開演過ぎた頃に会場へ到着する形になりました。改めて行ってみると変わった造りで、入口が丸々バーカウンターとテーブルが並んでいて、ちょっととした喫茶店のような造りになっていて、中に入ると2階建てはあるだろう巨大な吹き抜けの空間で、客席フロアだけ鉄骨が剥き出しになってちょうど1Fと2Fを仕切るような形で組まれていて、客席フロアだけが妙に圧迫感がある造りですね。スタッフや客層的にもキューブリックに比べてもっと若い印象でした。

【elephant】
行ったらもう終わってました。残念。

【女の子マーチ】
元々はバンドだったそうですが、メンバーの脱退を経て現在の正規メンバーは女性Vo/Guのsskのみで、Baの女性とDrの男性はサポートという布陣。PVにも使われているトレードマークのうさぎの仮面が印象的でしたが、入場するとすぐに外してました。結成して3年ほどになりますが来福は今回が初めてと言ってました。そんな緊張感がじわりと伝わるようなライブでしたが、文学的な歌詞に、メロディを活かしながらも残響のようなサウンドと、全体的に繊細な印象を持ちましたね。

【BAN'S ENCOUNTER】
Unblockからで2か月連続の鑑賞になりました。力強い歌声とメロディーに、特別な事ではなく日々のありふれたことをもの凄くストレートに寄り添うように奏でる音楽が僕は凄く好きなんですよね。そういう意味では、僅か6曲でしたが、彼らの魅力をその中で再確認させられた時間でした。このイベントには過去何度も出場されているようで、主催者の方の想いを分かっているからこそ、みたいなことも言ってましたね。そういう人間臭い所もまた好きだったりします。
僕がこのイベントに来たのは彼らをもう一度見たかったからだったので、そういう意味では満足でした。しかも最前で(笑)

【鈴木実貴子ズ】
こちらも初見でした。出身は名古屋だそうです。編成がアコースティックギターに女性ボーカル、男性ドラマーという2名体制で独特でした。ちなみに「ズ」が付く場合はドラマーがいて、つかない場合は「鈴木実貴子」でのソロになるそうです。結構、ブルースに近いというのかな、アコースティックギターとドラムで彩られた音楽は、鈴木実貴子という人の歌を際立たせるためのもので、実質的に彼女の弾き語りに近い印象を持ちました。ただ、歌われる歌詞が刹那的というか、無力感、苛立ち、絶望、嘆きといった生きていく中で色んな事に囚われていく虚しさや憤り、そして前を向くという生々しい世界に溢れていました。彼女の人間性は分からないけど、バンズと同じように、ある意味自分に正直な人なんじゃないか、と思います。
MCではドラマーの人曰く「知らないうちにグッズが作られていた」と話していて、確かにグッズの数が多かった(笑)ハンドメイド感満載だったし、身を削っている部分が好きでしたね。

【bacho】
転換の瞬間からどこから来たんだ?と思う程の方々が前へ前へ詰めかけて行き、あっという間にフロアは埋め尽くされ、ライブを待ちわびる飢餓感のようなものが充満していました。そしてライブが始まれば、冒頭から激しいバンドサウンドをかまし、ダイバーが出現するなど、このイベント唯一とも言える熱い、まさに「LIVE」な時間でした。MCでは主催者の方から今回のイベントへの参加の依頼が長文で来たらしく途中で読むのを止めた的な発言もしてましたが、まあ、彼らもそんな想いを分かっているからこそ、トリらしく、それまでの4バンドのパフォーマンスを、強いて言うならこの「音動」というイベントそのものを包括するような存在感を放っていたのが印象的でした。最終的にはアンコールに応えて演奏し、と、同時に音動 其の十も終演しました。




イベント自体は、正直に言うと、すべてが必ずしも自分の好きなジャンルって訳でもなかったのですが、このイベントじゃないと見れない組み合わせだったんじゃないかと思うし、音楽を聴きながら、毒気が無いと言うか、演奏する方々がすごくピュアだった印象があります。そういう、純粋さと優しさに包まれたイベントだったと思います。次に行けるか分からないので、こういうイベントを知れたことも、行けたことも貴重でした。ありがとうございました。