THE THIRTEENの翌日2/16は打首獄門同好会のライブで2020年2回目となるZepp Fukuokaへ。
打首獄門同好会は2016年のバックドロップシンデレラとのWレコ発ツアーで福岡のQueblickで見たのが最初。その時はSHIMAやビレッジマンズストアも出ていて、初めてQueblickに行ったのがその日だったかと。まあ、その時から、VJも使ってラウドロックなのに「米」とか「うまい棒」とか食べ物とかの歌詞ばっかりだったから「なんじゃこりゃ!!」みたいな衝撃を受けたのはよく覚えています。そんなこんなでちょこちょこチェックしてはいたのですが、あれから4年経つ内に、バンドがどんどん知名度を上げていき、日本武道館公演を行い、Baのjunkoさんが還暦越えという衝撃を迎え、対バンをチェックするとソールドアウトしているという状況でした。
で、今回「至獄15」という結成15周年を記念した47都道府県ツアーのファイナルワンマンシリーズとして大規模なスタンディング会場でツアーを行う事が発表され、あと1回くらい生で見たいなと思っていた僕は、即効でチケットを申し込んで何とかこのZepp Fukuokaに参加できることに。
しかしソールドアウトとは凄まじい...
思えば去年行ったポルカドットスティングレイも3年位前まではキューブリックで対バンしていたので、その時の光景を見ている自分としては不思議な気分でした。まあポルカの場合ファンに最悪な人がいたのでもう行きませんが。
当日は雨もまばらな不安定な天候で、曇り空が目立つ微妙な空模様。
しかも風が強く、入場整列の時点で来ていたのですが、とにかくスタッフの声が聞こえない。
仕方なくお客さんの中で何人かの人々が「〇〇番まで読んでますよ~!」と気遣われる事態に。
そんなこんなで900番台で入場した私が入場した時点で開場時間から30分経っていました。
しかもトイレに入って出て入場すると既に2番目のブロックまで埋まっていて、3番目のブロック前寄りでjunkoさんを念入りに見るために下手寄りで待機。
開演までの間、「至獄15」ツアーのダイジェスト映像が流されていて、退屈させない。
そして開演時間を迎えると同時にその映像音が大きくなり、暗転。
VJを積極的に用いている彼らのライブは、今回もこのVJが大活躍で、のっけから観客を楽しませる工夫をいくつも散りばめていました。そしてメンバーが入場し、割れんばかりの歓声の中開演。
1.こどものねごと
2.だいたいOKです
3.私を二郎に連れてって
4.きのこたけのこ戦争
5.筋肉マイフレンド
6.ニクタベイコウ!
7.ヤキトリズム
8.はたらきたくない
9.もつ鍋が呼んでいる
10.歯痛くて
11.New Gingeration
12.なつのうた
13.猫の惑星
14.Shake it up 'n' Go~シャキッと!コーンのうた~
15.デリシャスティック
16.TABEMONO NO URAMI
17.島国DNA
18.おどるポンポコリン
19.日本の米は世界一
20.カモン諭吉
ENCOLE
21.布団の中から出たくない
22.フローネル
ライブは純粋に楽しかった...それに付きますね。
大本の彼らの表現方法というのは何も変わっていないんだけど、いつしか「生活密着型ラウドロック」と呼ばれるようになった彼らのスタイルは、さらにその路線を突き詰めた楽曲、歌詞を土台に、サポートで知らん男の人が入っていたりと、より自分達の立ち位置をしっかりと、恐らく他のバンドが真似できないだろうスタイルを一つ確立させてしまっていました。
大澤会長から噛みまくりつつ独特の言葉遣いで会場を沸かせ、あす香さんはパワフルなドラムを叩き、junkoさんは年齢を感じさせないアグレッシブさで笑顔でステージを動き回りヘドバンしたりともう奇跡の瞬間を見ているようでした。
楽曲もね、その言葉でコーラスするの!?っていう面白さがあって、個人的にツボったのは「歯周病!」とjunkoさんがコーラスした曲。そんな言葉でコーラスするバンド他にいないでしょって(笑)
そんな彼ら自身でさえ、「打首獄門同好会」という大きな塊の中にあって、どうすればお客さんが楽しめるかに重きを置いていました。ライブ中にスクワットするなんて思いもしなかったし、う〇〇棒が配られたり、ゲストが呼び込まれたり、何故か鮫の風船を演奏中に飛ばしまくったり、特効で打首紙幣が吹雪いたり。それに福岡という事にちなんでの「ヤキトリズム」「もつ鍋が呼んでいる」といった選曲も準備していたりと、彼らなりのエンターテイメントが凝縮されていました。
きっと、いかにしてハッピーなライブが出来るか、っていうのをこれまでの沢山のライブ本数の中からモノにしていたんでしょうね。まあ、僕はもうよっぽどの事が無い限りは行かないかな...と思いました。好みの趣向が違うので。でも、応援しています。きっと沢山の人を笑顔にできると思うので、これからも続いてほしいです。
ありがとう。
このバンドで一番好きなのはこの曲と、「日本の米は世界一」ですね。