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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

Large House Satisfaction ONE MAN TOUR『破壊力 ツアーV〜夏のリベンジ編〜』 福岡Queblick

2019-01-02 22:08:57 | LIVE



年は明けましたが約2か月前のライブレポを(笑)宇多田ヒカルの翌日LHSのワンマンでキューブリックに行ってきました。
LHSは3月に一度見ているけれど、その時までがオリジナルメンバー3人でのライブで、その後の4月にドラムの田中さんが脱退という衝撃が舞い込み、小林ブラザーズの2人体制にサポートドラムという布陣で現在は活動しています。もっと早い段階で後任を入れるのかなと思っていたんですが、ここまでずっと兄弟でバンドを運営している彼ら。自主レーベルからの音源、スタッフもいない、ほぼすべての事を自分達で行なわければならない状況下でありながら、彼らはそれでも何のために叫んでいるのか---

このライブは夏に東名阪で行われた彼らのワンマンツアー「破壊力ツアー」で、行けなかった仙台と福岡を追加公演として開催したもの。ツアーファイナルとして東京でこのライブの1週間後に2days開催されたけれど、その前哨戦でもあり地方公演ラストとなったのがこの福岡でした。

実はこの日は元々別のライブに行く予定だったんですけど、ギリギリまで悩んで最終的に彼らの方を見る事を選択しました。
それは、いつ見れるか分からないというのもあったからです。予定時刻から10分ほど遅れて開演。

SE
1.Stand by you
2.bara
3.Phantom
4.トワイライト
5.20000V放電
6.sHELLy
7.Monkey
8.ドッグファイト
9.暗室
10.STAND
11.GLAMAROUS
12.SHINE OR BUST
13.Traffic
14.ラリンジャ―
15.Crazy Crazy
16.ニヤ
17.尖端
18.Power

ENCOLE
19.Bang Bang Bang
20.NO NO NO

......................


攻撃的かつ刺激的、それがこの日のライブの感想であり全てでした。
初っ端は、これまでライブでは主に終盤に演奏されていた「Stand by you」でスタート。この曲の持つ軽快さや爽快さ、そして何かを切り開いていくような印象さえ持った幕明け。そこから、「bara」「Phantom」と緩急と攻撃性を織り交ぜて攻めまくってきました。youziは「福岡ー!会いたかったぜー!!」と叫びながら、ケンジも呼応するように躍動しながら前のめりにベースを奏でていきます。その姿は、2年前にLHSのライブを初めて見た時に感じたあの毒々しさと怖いモノ見たさ、ビリビリするような存在感を放っていました。「トワイライト」や「20000V放電」といった昨今ではラストに演奏されてきたような曲が早い段階で演奏されていく中、「sHELLy」「Monkey」そして前半のハイライトともいえる新曲の「ドッグファイト」「暗室」、中盤「STAND」でじっくりとクールダウンさせた後は、再び「GLAMAROUS」から攻撃再開していく展開。「Traffic」では観客のコーラスに「おお出てる出てる!」と興奮する場面も。これまででは余り見られなかった斬新なセットリストで翻弄していきました。
曲順もそうですが、2人体制になったからといって彼らは全くたじろぐことなく、むしろそれまで以上に攻めまくっていました。田中さんが脱退したことが引き金なのか、それとも2人になったことで、そして自主レーベルという環境下で、背水の陣で明日死んでもいい位の勢いで腹を括ってこのステージに立っているのか、僕には後者に思えました。
そして、ライブが攻撃的になっているのはサポートドラマーの功績も多いと思いました。この日のサポートはSHOZOさん。昨今ではINORANのソロのサポートギターを務めている村田さんのバンドmy way my loveで活躍されている方ですが、彼の、時に椅子から立ち上がってタムを叩くといった、ダイナミックかつ攻撃的な暴れ馬のようなドラミングは、田中さんが持っていたバンドをボトムで支えるようなグループ的なものよりも、より狂暴性を増したモノでした。それがバンドに良い意味で変化をもたらし、その変化がセットリストにも反映されているように思いました。
終盤「Crazy Crazy」の前だったかな?youziが「メンバーが2人になって不安にもなったけど、SHOZOがサポートしますって言ってくれて、本当に良かった。夏のワンマンも本数減らそうか?って話をしたけど、やっぱり、去年やったし、減らしたくなかったから仙台と福岡追加した。で、来てよかったと今は思ってる」みたいなMC。
彼らが攻め続けるのって、ロックが大好きだし、そしてこうやって見てくれてるファンの人たちがいるからなんだろうなと。

終盤に演奏されたミディアムバラードの「ニヤ」はこれまで以上にドラマチックさを伴っていたし、その後の「尖端」はyouziとケンジのソロの掛け合いという所で、やおらケンジが得意ではないだろうMCを無理に頑張っていて観客が笑いが起こる事態もありつつも、一定の高いテンションのまま、ラストの「Power」まで突っ走るようにして終演。

その後も鳴り止まないアンコールに応えて登場した3人。仙台では機材トラブルか何かで1曲しかできなかったという話だったんですが、この日は「Bang Bang Bang」「NO NO NO」と普段イベントライブでは演奏しないようなレア曲で再度会場を揺らして終演。「本当に福岡来てよかった。地方ラストだからするんじゃねーぞ、お前らがよかったからするんだからな!!」とyouzi。

最終的に、彼らの現在のモードは6月に発売された「UCHIIRI EP」の世界に象徴されていると実感したライブでした。
去年のようにリクエストライブでも無ければ、その先に何か告知があった訳でもないけど、バンドのモードそのものが、過去最高に燃え滾っていることがよくわかりました。集客で行けば去年よりも少なかったと思うし、30人位しかいなかったんじゃないかなと思うけど、確かにこの日のライブはコアなファンの熱量も高くて、これまで以上に何かが通じ合っていたライブだったんじゃないかと思います。
終演後はケンジさんが物販に出てきて、「BLEECH」のEPを僕は買いました。求めたわけでもないのに、最後は握手をがっちりと力強くしてくれました。そして会場を後にしました。それがこの日のライブの最期でした。だから、本当に行けて良かった。ありがとう。


宇多田ヒカル Laughter in the Dark Tour 2018 11/15 マリンメッセ福岡

2018-12-25 22:52:57 | LIVE

gibkiy gibkiy gibkiyのライブ翌週の11/15にマリンメッセで宇多田ヒカルのライブへ。
これはもうツアーが発表された時から絶対に行くと決めていたライブでした。理由とかは宇多田ヒカルだから。それだけです。
あと、彼女の唄をリアルタイムで聞いたことが無くて、ずっとFirst Love世代からCDでは聞いてたのに、10年以上前からツアーはされてなくて、今回本当に久しぶりのツアーという所で、タイミングがなんとか無事に合ったというのもあります。
あと、彼女の場合、次に見れるのが何時か分からないというのもあるので。

アルバムを買ってまわりくどい認証システムに手こずり、なんと写真が一度NGというハプニングを乗り越えて掴み取った電子チケットでした。用意された席はちょうど上手の真ん中やや後方にあるスタンド席だったのですが、アリーナの周囲もすべて平日にも関わらず満席で埋め尽くされていました。

開演時刻を5分ほど過ぎてステージに弦楽器隊と楽器隊(なんと外国人!)がスタンバイ。
宇多田ヒカル本人はステージ中央に下からゆっくりと上がる形で登場。黒のスーツのような衣装で現れました。

1.あなた
2.道
3.traveling
4.COLORS
5.Prisoner Of Love
6.Kiss & Cry (can you keep a secret)
7.SAKURAドロップス
8.光
9.ともだち
10.Too Proud
11.誓い
12.真夏の通り雨
13.花束を君に
14.Forevermore
15.First Love
16.初恋
17.Play A Love Song

ENCOLE
18.俺の彼女 
19.Automatic
20.Goodbye Happiness

単純にアルバムに伴うリリースツアーというより、この約10年位の活動休止期間も含めて、その溝を埋めていくような内容のコンサートだったと思いました。1曲目の「あなた」という赤裸々に同じ時間を刻むことへの渇望を歌った歌から、「道」「traveling」「COLORS」「Prisoner Of Love」等、往年の有名曲をチョイスしながら、それを曲によっては現代風にアップデートしながら展開されて行くコンサート。15年以上前の曲もありながら、それが現在においてなお、最新アルバムと並べてみても全く違和感がなく、かつ幼いころから聞いていたあの声に、彼女の音楽の不変性と普遍性を感じずにはいられませんでした。

彼女のコンサートは大々的なステージセット、奇抜な衣装やパフォーマンス、MCで場を和ましたりといったエンターテイメントな内容ではなく、むしろMCの時は緊張しているのが声で伝わってくるくらいに細々としたもので、衣装こそやや豪華で、映像や照明演出も随所に取り入れてはいましたが、どちらかというと彼女の歌声を際立たせるために用意されたものであって、至って内容としては普遍的でスタンダードな、歌に特化した演出でした。セットリストも全公演通してほぼ共通だったようだし。でも、そんなシンプルな演出だったとしても成立するのが彼女の曲なんだと思います。そして人間臭いというか、彼女ならではな生々しさが必ず存在している。そんな部分も如実に感じましたね。歌声だとかメロディーといった部分に惹かれたのもありますが、それ以上にその奥にある彼女の人間臭い部分が、よりさらけ出しているように聞こえました。

シンプルな中でのサプライズといえば、「Too Proud」では宇多田ヒカル本人とダンサーが一緒になって踊ってみせたり、その後に暗転してはこの「Laugher in the Dark」というテーマを掲げた意味についての又吉さんとのインタビュー映像(最終的にはコントの領域に達していましたが)を流したりといった展開があったことです。予定調和を敢えて乱すような大胆な試みもされていました。

映像終了後はステージセットから移動してスタンド後方のブロックから衣装を白のタイトなワンピースに着替えて「誓い」「真夏の通り雨」「花束を君に」のバラードを熱唱し会場を沸かせました。個人的に「真夏の通り雨」が大好きだったので、これを生で聞けるだけでもう来た意味があったと思いました。そして再び歌う場所をメインステージに戻してからもバラードが続いていきます。特にハイライトは終盤の「First Love」「初恋」のブロックだったかなと。これ言葉の意味一緒ですからね。なのに全く違う曲っていうのも面白いなと。そこからラストの「Play A Love Song」まで、「愛」という言葉が続く楽曲群。そう、このツアーはその宇多田ヒカルの愛が詰まったコンサートだったんじゃないかと思うわけです。複雑なチケット購入システムにしたのも、演奏中カメラ撮影OKにしたのも、MCで「前の人は後ろの人が撮れやすいように、少し気を付けてくれないですか」と声かけしたりと、誰もが平等に楽しめる場を作りたかった、という彼女なりのファンへの愛。

意外に「代わり映えしない 明日をください」と歌う割には、彼女の生活はいろんなものが重なって変わり映えしまくっていたりするのかな...と。せめて自分のコンサートを見に来たい人には全員来てほしいという、願い。
大きなテーマを歌うわけでもない彼女の歌は、音楽的には天才的な才覚で持ってトラックを作りつつ、歌詞に関しては、むしろその等身大の彼女の人生そのものを写していて、そのありのままにさらけ出すからこそ魅力的に輝くのかなと感じました。音楽を除けば、庶民的な普通の女性、なのかなと。

アンコールの「俺の彼女」から「Goodbye Hapiness」まで駆け抜けた宇多田ヒカル。最後のフェイドアウトの演奏を前に、笑顔で去って行った姿がラストシーンでした。
彼女も彼女なりに苦労してると思うから、そんな人が暗闇の中で笑う人なんてタイトルつけてる位だから、まあモノの見方を変えてみれば何かヒントが見つかるかもしれない、そんな背中をポンと押してくれたような感触を残したコンサートでした。

貴重な時間を、ありがとう。 


gibkiy gibkiy gibkiy one man tour 2018 “scar” 福岡DRUM SON

2018-12-15 19:59:38 | LIVE

藤原さくらの翌日はDRUM SONでgibkiy gibkiy gibkiyのワンマンライブへ。
これまでも彼らのライブはずっと見てきましたが、1年に2回も、しかも今回はワンマンツアーという形での福岡。
結成してから福岡に来るのはHFPも併せるとこれで5回目になりますが、5回目にしてとうとうワンマンライブが福岡で見れる...
福岡では勝手に見る機会は無いと思っていたから、やっぱりうれしかった。

しかも、会場限定シングルに加え、来場者限定無料音源というレアものつきで。
ワンマンツアーで、ここまでする彼らの並々ならぬ気合いの入りよう。
当日はもう先行販売でその会場限定シングル「鬼」を購入し最前列を陣取って待機。

SE:20160306
1.電動ではない、鋸の優しい手解き
2.血と宙の完結
3.新曲
4.無中無
5.だらりと垂れる
6.形状に置いて歪な、または不自然な
7.grotesqueに、明らか
8.suspend
9.形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
10.spoiled me
11.連続性の細工
12.愛という、変態
13.さぁ、そのまま、帰ろう。
14.告白
15.箍を外す場合、穴に群れる具合
16.とある春の澄んだ朝に
17.鬼
18.脳内に

悲鳴なのか息遣いなのか吐息なのか、それとも産声なのか、声にならない声がこだまする「2010306」をSEに
誰一人無言で煽ることも無くsakura、aie、kazu、そしてkazumaと入場。これまでも何度も感じてきた、声一つ出せないような緊張と張り詰めた空気だけが会場を支配。その空気の中kazuの重々しいベースの音をイントロに最新シングル「鬼」から「電動ではない、鋸の優しい手解き」で開演。kazumaは冒頭から何かに憑りつかれたかのように悲鳴、嗚咽、絶叫まじりの唄を全身を使って表現していく。ここ最近のライブでは定番曲になっている「血と宙の完結」「無中無」と、重々しく激烈なサウンド。
「だらりと垂れる」「形状に置いて歪な、または不自然な」「grotesqueに、明らか」といった対バンライブでは披露されてこなかった楽曲が、より各々の色合いを持ってライブそのものに華を加えていく。「grotesuquwに、明らか」はまだ音源でも聞いたことが無いけど、一聴して彼らの楽曲か?と思わせる位の違和感が逆に新鮮で、続け様の「suspend」はギターのメロディーがさらに鋭利さを増して切り刻まれる感覚に襲われていた。

ブレイクを挟んでも暗転したまま誰一人煽る事もなく水分補給。その後aieのギターがゆっくりと調べを鳴らす、「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」「spoiled me」と濃厚なミッドバラードセクション。彼らの楽曲にバラードという概念があるのか不明だけれど、このセクションがライブの中で一番の頂であり、そこから流れを変える特異点のようなセクションだった。

「spoiled me」の濃厚な演奏から一転して、sakuraのカウントにaieのかきむしるようなカッティングの効いたギターが冴えわたる、会場で無料配布された「連続性の細工」。そこから、kazumaが上着を脱ぎ捨てるようなパフォーマンスから始まった「愛という、変態。」そして新曲の「さあ、そのまま帰ろう。」「告白」とアグレッシブな楽曲を連発していく。ここまで激しい曲が順序立てて連発されるのもワンマンだからこそではないか、という気がする。そして、笛の音が鳴り響く「箍を外す場合、穴に群れる具合」がこの流れを締めた。やたらと複雑な言葉遣いであるタイトルにも関わらず、言葉にならない呪文のような歌詞しかないこの曲に至るまで、kazumaは精神破綻者のように口ずさみ、叫び、所せましを動き回っては、ステージを下りて柵全面まで身を乗り出したり、座り込んだり、ステージの端から端まで移動するなど、予測不可能なパフォーマンスで翻弄しながら、見事に壊れていた。sakuraのドラムはボトムとグループを固め、kazuは表情を一つも変えないながらも、体を左右に揺らしては黙々と弾きこなし、aieは音に溺れた無邪気な子供のように、屈みこんだり、ノイズを増幅させたり、モニターに座り込んでは好き勝手に暴れていました。全員がしっかりと演奏を支えながらも、所々に羽目を外すようなプレイを敢えて取り入れて、各々が自分自身を主張し、せめぎ合っていた姿がそこにあった。aieとkazuがほかのバンドでどうかは分からないけど、kazuは福岡のワンマンが蜉蝣以来だったみたいだし、あの蜉蝣の時のような存在感を出していたと思うし、aieも思うが儘に好き勝手にやることで、かえって彼の拘りのようなものを感じた。

gibkiyは確かに音楽シーンの中でも突出的に異端な存在であれば、決して分かり易い音楽をやる訳でもない、聞き手を選ぶ音楽だと思う。けれど、その敷居を超えれば見えてくるものがある。HIGH FASHION PALALYZEの頃に「空気のような存在」と形容した。確かに楽曲に対しての認識も、音楽性そのものに免疫もなかった。けれど、よく分からないけれど、なんかカッコいいというのがあった。aieやkazuのような、過去に追いかけてた人がいるバンドがあるから、だけじゃない、他では味わえない刺激を確かに感じたから。

その刺激は「不条理種劇」「In continuence」とアルバムを発表し、ライブに通う中で徐々に変化していった。「不条理種劇」まで、よく分からない空気のような存在だったバンドが、「In continuence」では、その空気を残しつつ、より凶悪で狂暴なサウンドに進化しながら、一方でメロディーがしっかりと活かされたより聞きやすいものに変化していた。むしろキャッチーにさえ感じた。「In continuence」の楽曲の方が多くセレクトされていたのは、彼らが今現在、より分かり易く生々しいバンドとしての姿を求めたからではないだろうか。

そんな中で最新シングルの「鬼」。ここにきてまた彼らは新しい変化を果たした....と個人的には思ってる。
4曲入りでありながら表題曲が一番最後に収録されているという突拍子もない構成になっているこのEP。楽曲の並びは、聞きやすさだったり曲の構成を考えた上での結果論でしかないのかもしれないけど、僕は「鬼」だけがクローズアップされて、他の楽曲が所謂「カップリング」のような扱いをされたくなかったんじゃないかと思っていて。
「電動ではない、鋸の優しい手解き」のような昔ながらのgibkiyの路線を引きつぐような楽曲もあるけれど、むしろ無料配布の「連続性の細工」や「さあ、そのまま、帰ろう。」のような、今までに余りなかった勢いで押しまくる楽曲。ライブで聞いた時に、彼らには無いと思っていたドライブ感や、それこそライブ感を感じたことがむしろ衝撃で、gibkiyがこの領域にまで進出してきたのか、と感じずにはいられなかった。しかも、aieがどんなにアグレッシブなギターをかき鳴らしても、kazumaはあくまで彼独自のボーカルを活かしてくるから、分かり易そうで、分かりにくい。そんなズレている部分があるのがgibkiy流ロックンロールだなと。

終盤は「とある澄んだ春の朝に」から、徐々にミッドテンポのセクションに再度戻っていくが、このライブでも肝のような存在だった「鬼」。タイトルは裏腹に重苦しいサウンドの中にドラマチックさを感じたのがハイライトだったと思う。そして、終盤は壮絶な「脳内に」で、kazumaはとうとう客席にまで下りては意味もなく縦横無尽に動き回り連呼する「脳内に連続体」
残響がこだまする中で、見ている人に傷跡を刻ませるような余韻をバックに楽器を置いては無言で退出するメンバー。そして最後にkazumaが胸の前で、拳をもう一方の手で受け止めるような格好で長く頭を下げてさっていき、閉幕。

結論として、gibkiyは刺激と中毒性と独自の美学とこだわりを持ったロックンロールバンドだ、というのが今のところの彼らへの印象。

そして、決して見に来ていた人は多くなかったけど、その中で棒立ちしていたいつもの光景だけじゃなく、拳を上げる人もいれば、頭を振り乱す人もいて、gibikyiが変わるように、また観客の中にも変化が表れていたと思う。こうやって一つずつ進んでいくっていうのを、またこれからも味わいたいものだと思う。今年最後のgibkiy、ありがとう。


藤原さくら Sakura Fujiwara Tour 2018 yellow 福岡市民会館

2018-12-15 18:02:48 | LIVE

Tempalayの翌日が藤原さくらで福岡市民会館へ。
奇しくも今年最後の市民会館のライブになりました。
この方は元々ファンでも何でも無く、雑誌か何かで知ったのがきっかけだったと思う。
だいぶ前から行くことになってて、その理由が思い出せないという....(笑)

今回は「green」「red」というミニアルバムリリースに伴うツアーの一環で、福岡公演がそのツアー最終日。
女性のシンガーソングライターという存在はyuiや絢香とか知っているけど、ライブに行ったことはなくて、今回が初めてだと思う。
DIRの時以来だったけど、会場はもう老若男女入り乱れてて、彼女の世間への浸透度を感じずにいられませんでした。
ほぼ定刻から10分ほど遅れて開演。

SE
1.「かわいい」
2.Lovely Night
3.Sunny Day
4.Time Flies
5.グルグル
6.How do I look?
7.NEW DAY
8.また明日
9.うたっても
10.Ellie
11.BABY
12.Soup
13.Dance
14.Necklace
15.Dear my dear
16.The Moon
17.クラクション

ENCOLE
18.はんぶんこ
19.ありがとうが言える
20.bye bye

演奏中に「過去最高に緊張していない」と発言していたように会場には、終始温かい、アットホームな時間が流れていたように思います。
楽器隊+バックコーラスという総5名体制で臨んだライブは、「かわいい」から始まって「Lovely Night」「Sunny Day」と新譜の「green」「red」の収録曲をメインにした構成で展開していきました。個人的には「green」は英語詞の曲が多くて、「Dance」とか最初外国人が歌ってるかと思ったくらいのイントネーションな曲も目立ったし、かつ打ち込みとアコースティックギターの響き、「Sunny Day」にあるような湿った空気感があって、逆に「red」は彩りを加えた、「Lovely Night」「また明日」のような温もりや温かみのある空気感を持っているように聞こえました。それらを混ぜ合わせた「yellow」はまた違った景色を魅せていました。「green」にも「red」にも、敢えて2枚に分けたことで表現したかったことがあったはずですが、それが単一の場で表現されることで、かえって自由に曲が躍動しているようでした。アコースティック形態で演奏された「うたっても」「Ellie」「BABY」というセクションも挟みながら、どう見ても緊張しているように見えないラフさと、地元である福岡に帰ってきたことへの感謝の言葉を何度も述べながら、何かを演じるのではなく、むしろそのありのままの自分をさらけだしているようでした。むしろそのありのままを出すっていうのがコンセプトなのかと思える位に。

福岡公演ならではと言ったら、席の前方に地元の友人がたくさん来ていたり(とステージ上で発言していた)、ご家族・親戚も見に来ていたり(これも言ってた)、「この後は親不孝で酔いつぶれます」といった地元ネタならではのトークも聞けたことかな。あと、ツアー最終日という事でアンコールの2曲目にはほかの会場で演奏されてこなかった「ありがとうが言える」が弾き語りで演奏された事。ツアー最終日なのに売れないグッズの販促をしたりと、見所もたくさん残しつつ、最後の最期まで感謝の言葉を述べながら「bye bye」で終演しました。

たぶん、音楽を始めたピュアな気持ちのまま、これからもオーガニックな想いを届けようとするのかなと思うし、これからもその、ありのままな部分が出てくるのかな?と思います。こういうフランクな感じのライブは中々体感したことなかったので、貴重でした。ありがとう。

まったく余談ですが、彼女の実家はうちの実家から徒歩で行こうと思ったら行ける位の距離にあることが判明しました...世間は狭い。


Tempalay なんて素晴らしきツアー the voodoo lounge

2018-12-09 14:34:18 | LIVE

11/9にTempalay主催の対バンツアー福岡編で久々にブードゥーラウンジへ行ってきました。
Tempalayは元々BEAのスケジュールをチェックしている時に変わった名前だなあという所から始まったのがきっかけです。
「なんて素晴らしき世界」というアルバムが発売されて、それに伴うツアー。まあ、無重力で宇宙な世界観が新鮮だったし、ライブでどう再現するのかという所も知りたく、対バンがニガミ17才っていうのも後押しで、行くことにしました。

この日のブードゥーは何時もと違って、明らかに20~30代くらいの若者で埋め尽くされてましたが、サウンドがサウンドなだけにロックな感じよりも、クラブ寄りというか、スーツや仕事着でライブに来てる人も結構いて、それが違和感が無かったというか。ライブハウスというよりイベントスペースみたいな雰囲気を作ってました。

ニガミ17才】
1.A
2.おいしい水
3.ただし、BGM
4.エアロバイク
5.ねここ
6.化けるレコード
7.かわきもの

珍しく会場の空気にやや呑まれてた印象だったかな?アウェイ個人的には彼らの音もTempalayの音も表現は違えどルーツは通じてるんじゃないかと思ってたので、そんなに違和感感じてなかったけど、、この日のセトリは今の彼らをぐっと40分の持ち時間の中に凝縮したような構成になっていました。キラーチューン「おいしい水」や「ただし、BGM」に、ライブ中にあくびさんが高級コットンティッシュを散らしまくる「エアロバイク」や、演奏中に拍数をその場の岩下さんの思い付きで4拍から5拍、ボサノヴァなどテンポもアレンジも即興で変えてはリズム隊を翻弄して、そのスリルを楽しんでるように見えた「かわきもの」とか、見所はいっぱいありました。彼らのトリッキーな演奏は相変わらずだったし、音楽と別にライブ中に何しでかすか分かんないっていう危うさが出ててTempalayよりも異端な存在を出してました。ともあれ9月の主催に比べれば、持ち時間の事もあって本当のニガミの面白さみたいなものが出し尽くせてない物足りなさはあったけど、このタイミングでまた福岡で見れるとは思ってなかったし、9月に聞けなかった「化けるレコード」も聞けたので、そういう意味で貴重な時間でした。



【Tempalay】
1.誕生
2.素晴らしき世界
3.新世代
4.SONIC WAVE
5.ZOMBIE-SONG
6.テレパシー
7.TIME MACHINE
8.Festival
9.San Francisco
10.Austin Town
11.深海より
12.どうしよう
13.革命前夜

ENCOLE
14.Last Dance

眠かった印象しか....。
色んな機材を使って多彩な音世界を作られているんですけど、ミドルテンポであえての気怠さが漂う楽曲群がメインで集中力が途切れていってしまったという所です。正直に言うと、全部同じ音に聞こえてたくらいです。アルバムそのものが「万物の誕生から滅亡」をテーマにした作品で、人類の誕生から社会、欲にまみれた世界、テレパシーを使える時代、その先にある恋、、、とコンセプトではあるのですが、ライブでは生で体感する音、サイケデリックでドープにそしてポップにも広がる世界、、小さな宇宙にトリップした感じでもありました。
病みつきになる人は病みつきになるんじゃないのかなとさえ思います。それ位とんがった音楽だったし、単に盛り上がるというのでもなく、かといって聞き込みすぎるのでもなく、歌詞がストレートな中にシニカルさを孕んでいたように、各々でその世界を堪能するような、そんなショウに近い性質を持ちましたね。だから、盛り上がっていてもいない訳でもないという独特な音。
苦手なのか、メンバー皆ほぼ喋らず淡々と続いていって、ドラムの人だけがそのシーンとした空気の中でウケを取るようなMCをしていたのは笑ったけど。AAAMYYYは「こんばんわ」と「ありがとう」だけだったから(笑)

「誕生」から始まってアンコールの「Last Dance」で終わるという、始まりと終わりを意識した、一片の物語を作り出したような、その拘りは流石でした。ありがとう。


桑原あい ザ・プロジェクト 「 To The End Of This World 」Release Tour 福岡Gate's7

2018-12-04 23:23:41 | LIVE

11/4の日曜日には桑原あいのコンサートでゲイツ7へ。
色んな意味でにぎわう街中洲の繁華街にある多目的施設「Gates」その7Fにそのまま名を取って付けたライブハウス「ゲイツ7」
10年位前に池田綾子嬢のライブ以来、本当に久しぶりに行ってきました。そして何も変わって無かったかな。普通のライブハウスと違って、ディナーショーというか、普通にテーブルと椅子があって食事を食べながら、コンサートを堪能するというコンセプトの空間。ビルボードのような雰囲気の会場。懐かしさを噛みしめつつ入場しました。

桑原あいは元々中洲JAZZをチェックしている時にジャズピアニストとして彼女の名前があり、去年は元FRIED PRIDEのSHIHO嬢とジョイントコンサートをやってたりもしているので、その時から多彩な活動をしているピアニストという事で知っていました。ピアニストとして活動しつつも、一介のアーティストとしての表現意欲が強い方なんだろうなという印象を持っていました。このコンサート自体はゲイツ7のスケジュールをチェックしている時に知って、それも1週間くらい前とかそんなタイトな中で行くことに。何故、行くことにしたのかというと、単純に行ってみたかったからとしか言いようがない。

1.Opening-1
2.MAMA
3.The error
4.即興曲第15番"エディット・ピアフに捧ぐ"
5.Mother Sea
6.Maria
7.Love Me or Leave Me
8.919
9.To The End of The This World

ENCOLE
10.Money Jungle

今回のツアーは彼女が新たに開始したプロジェクト「桑原あいザ・プロジェクト」によるピアノ、ベース、ドラムのトリオ編成。
そして今回のコンサートの主役になるのは「To The End Of This World」というアルバム。冒頭でアーティストって書き方したのは、このアルバム聞いたんですけど、ピアニストがメインで作りながらヒップホップだったりコーラスだったりでトリオを軸にしつつ、その枠を超えて表現された総合音楽という印象でした。
日曜日の夕方の16時という企業戦士にも配慮した時間から開演したステージ。1曲づつ演奏しては彼女の曲解説のMCが入るという流れで進行していくステージ。多彩なコラボレーションにより完成したアルバムの再現ではなく、彼女曰く「トリオならではの演奏をお楽しみください」という言葉通り、アルバムの楽曲が3人によってまた別の表情を魅せていってました。どこかどう違うのか、というのは端的に説明し辛いんですが、桑原嬢は時には椅子から立ち上がってグランドピアノを弾いたりという姿があったように、往年のクラシックから、新たに作曲した楽曲まで、ピアノ、ベース、ドラムのプレイヤー達が、トリオという制約の中で、それぞれの経験則と持ち味、スキルを活かしながら、1曲1曲の中で有機的に絡み合い、溶け合い、そして戯れているように聴こえました。むしろ曲だけ同じで、中身は変わっているような、そんな印象。
そして、アルバムのコンセプトとして「母性」という事で、包み込むような抱擁感を感じていました。
アンコールはクラシックの名曲を本編の空気を損なわずに、ややテンションの高い演奏を披露し、終幕しました。

この日がツアーの初日だったのですが、終始穏やかな時間の中で、完成度の高い演奏を聴かせてもらいました。
時間の流れを忘れるような音の心地よさを堪能させてもらいました。次行くかは分からないけど、また機会があったら。ありがとう。


COSMIC DANCE PARTY Vol.2『Bellbottom From 80's ONE MAN SHOW!!』 福岡UTERO

2018-12-04 22:27:38 | LIVE

もう師走ですよ。。レポが全く追い付いていないのですが、11月のレポから再開です。
11月初っ端のライブはUTEROで行われたBellbottom from 80'sというバンドのワンマンライブでした。

このバンドは元々2016年の空狐3000主催の対バンライブに出演していたのが初見で、その時演奏技術の巧みさ、ダンスビートやハードロック、プログレッシブロックなど多様な音楽性をとり込んだ、分かり易そうで、分かりにくいというちょっとした音世界に衝撃を受けたのを覚えてます。大学の同級生同士で結成して7~8年になるそうです。それからバーカウンターでボーカルの人がUTEROで働いていたのも知ってて、オーダーだけはよくするんですけど、顔だけは知ってて一切交流が無い(笑)
そんなこんなで早2年が過ぎ、the perfect meのギターでプレイを見たのも2年半ぶりに観て、あの時の轟音が変わっていないなと思いながら見てました。
そしてBellbottom from 80sとしてのワンマンライブが11/2に行われるというのが夏くらいだったかな?UTEROで告知。
「COSMIC DANCE PARTY」は彼らが昨年1stアルバムのレコ発パーティを行う際に掲げたライブタイトルでその第2弾がこの日。
しかもバンド初のワンマンライブとのこと。
この日はFiNOが初DRUM Be-1をやってる日でもあったんですけど、以前見たベルボトムの衝撃をもう一度体感したいという気持ちの方が強くて、約3年ぶり位に彼らのライブを見に行ってきました。ちなみにドラムの人は「鮫肌尻子とダイナマイト」とドラムもされている方です。

ライブは20時スタートとやや遅め。ライブエリアにそんなに人はいなかったんですけど、むしろバーカウンターの方には彼ら自身が集めたであろう福岡のバンドマン達がごった返してファンらしき女性方も交えて飲み交わしていて、ちょっとしたサークルの同窓会のような様相を呈していました。だから人少ないななんて思っていたんですけど、開演直前にそのバーカウンターの方々があれよあれよとライブエリアになだれ込み、あっという間に7~8割がた埋まるような状態に。ちなみにPAがIRIKOのギターとTHE SUICIDESのドラム、観客の中にはBermuda△の岡田さんや、THE VOTTONESのふーさんとか、あとthe shirafuとか、ライブで見たことがあるであろう方々の姿もありました。

コズミックという言葉が似つかわしいSEをバックに、ギラギラのド派手な柄モノで光沢の入った衣装を各々身に着けて入場したVo&Guのオカモトソウヘイ、Baのオオツカトシキ、Drのエグチショウヘイの3人。
エグチさんのカウントにオカモトさんのギターの耳をつんざくような轟音。「COSMIC DANCE PARTY」の名の通り、彼らの音楽は似ても似つかない形容し難い音楽として会場を揺らしていました。なんせ、1曲も分からないので(笑)とにかく印象でしかないんですけど、4つ打ちのようなブレイクビーツから始まる曲もあれば、ギターの轟音をかき鳴らし強靭なグループで持って会場を揺らす曲、電子音混じりのエフェクターで表現されたミディアムナンバーなど、途切れなく次々に畳みかけていく演奏と相まって、ライブそのものが一つの小宇宙というか、音楽の中にトリップさせられたような濃厚な時間の中に引き込まれていました。
序盤にはこの日から会場限定で発売されたシングル「Don't」の2曲も披露されたりといった場面もありましたが、中盤で何故か大学を卒業してずっと伸ばしてきたというオカモトさんの長髪の断髪を、わざわざ美容師をステージに招いて行うという謎のブレイクタイムもありました。個人的にはここでそれまで作ってきたライブの世界みたいなものが全部ぶち壊れてしまった感じがあったので、最後にすれば良かったんじゃないの...とか思ってました。

ライブはその後も展開していき、ラストにはオカモトさんがフロアに飛び降りてギターをかき鳴らしては暴れたりとド派手なパフォーマンスもありましたが、中盤のブレイクの関係でちょっとした内輪の集まりな感じになって行っていったので、まあ序盤程はいまいちのめり込めなかったかなあというのがありました。が、まあ、、、それでも会場は盛り上がって、アンコールを1曲演奏して終了しました。

彼ら3人が普段どういう生活しているのか分からないけど、ベルボトムとしてはそんなに活動は多くないんだそうです(鮫肌とかやってたら確かに理由はわかる)が、1年に1度は何かしようというのがバンド内にあって、オカモトさんがしきりに「この3人で、Bellbottom from 80'sです!」と言っていたので、バンドとしてはこれからも続いていくんじゃないかなと思います。

終演後もバーカウンターはバンドやファンでごった返してて、メンバーさんがファンの人に挨拶してたりともう単なる身内の飲み会に変わっていました。僕は、誰とも面識がないので、完全にアウェイになっていました(笑)今年1年UTEROにかなり通ったのに、結局バンドマンとは親交が図れなかった(笑)まあ、そういう世界なんだろうし、、僕も早く帰りたいので、さっさと帰りました。なんせ友達がいない位のコミュ障なので、、、。でも、「Don't」だけは買いました。そして少しだけ、物販してたメンバーさんとも話せたので、まあそれだけで満足でした。案の定、家で聞いたけど、曲はノリがよくてカッコ良かった。

次にいつ見れるかも分からないし、
UTEROは今年これが最後になりそうなので、最後にそのライブハウスで働いてる人の音楽が聴けたのは面白かったです。ありがとう。


Queblick5周年ライブ!! ー初見でいきなり楽しいバンド天下一対バン編ー 福岡Queblick

2018-11-25 10:46:29 | LIVE

べランパレードの翌日はキューブリックでライブハウス主催の対バンイベントでした。
このライブはバンドのレコ発等ではなく、キューブリックが今年1年かけて行っている5周年記念の一環。
AT-FIELD以外のバンドはライブを見たことがあったからどういうバンドか知っているし、セックスマシーンも名前だけは知っていました。それに、バンドによって今年最後になるだろうし、最後にもう一度見ておきたいバンドばかりだったので、さんざん悩んだ挙句行くことにしました。心境としてどのバンドも対等に見れるので、そこも今までと違う所でした。
出演バンドがBermuda△以外全員関西系のバンドだったのは、ブッキングをしたSHIMAのボーカルによるもの、もっとも当の本人はその日ライブか何か予定があったらしく不在だったですけどね。出演バンドがステージ上でカミングアウトしてました(笑)

【AT-FIELD】
のっけからハイテンションで、ハッピーさ全開の楽曲とノリでぶちかましていかれました。固定のファンの方もいて、盛り上がって6曲程やっていかれました。個人的にハッピーさ全開ラウドロックは苦手なので、傍観してました。ごめんよ。



【シンガロンパレード】
1.UFO
2.oh!!嫉妬
3.君も歩けば僕に当たる
4.気のせい
5.ようわからん
6.路地裏サスペンス

なんだかんだで3月のONTAQ以来でずっと見たいと思いつつ見れずじまいで半年以上経っての実現となりました。実は12月に福岡でワンマンライブがあってそれに行くことにしてたんですが、日日がかなり経っているので、ワンマンの前にどういうバンドだったかを確認しておきたかったという所がこの日来た理由の一つでした。ギターの音色やメロディーもそうなんだけど、オールディーズさがありながら、80年代のディスコ系みたいな多重コーラスの心地よさみたいなものが個人的に好きなんだと思います。鶴の「ソウルメイト今夜」という曲が好きなんですけど、あの雰囲気に近いというか。あと抜群にライブ慣れしてるのがわかる位に間の取り方や持って行き方、そして楽曲の躍動するようなグループさで全6曲堪能させられました。ライブ中のドラムの人の顔が....
このライブの翌月に1stアルバムも発売される事、12月のワンマンのチケットがあるという事で、物販でチケット買いました。ベースの人とドラムの人もいたんですけど何故か物販の子の後ろに隠れていたので何でそんなところにいるんですかと聞いたら、「隅の方が好きで...」みたいな返答だったので笑ってしまった。




【バンドごっこ】
6月の「そこに鳴る」のリリースツアーで見て以来でした。「ポセイドン号」から始まった彼らのライブは、2回目で初めてメロディーをすごく大切にしてると思ったかな。シンガロンパレードはノリというかリズムが気持ちいんですけど、バンドごっこはより歌をしっかり聞かせる点に主軸を置いてるという。だから、盛り上がってない訳じゃないけど、結構聞き込んでましたね。あと、「おふざけ」をコンセプトにしてる割には歌詞が前向きじゃない(笑)、とかいう明るくない。むしろネガティブよりで、それでも進んでみたら、何とかなるんじゃない?みたいな多少光がある感じ。バンド名やコンセプトと、曲そのものが屈折している印象はありましたね。
ライブは半妖ゲッチさんとドラムのアッキーさんのボケと突っ込みのようなやり取りで笑いを誘いつつ、5~6曲やっていかれました。以前も踊った「歌う門には福来る」も6月の時はハッピーさ全開でイヤだったんですが、今回は、踊ってみたらこういう時だけはささやかでも楽しくなれるよ、みたいにまんま歌詞通りで、むしろその時以外楽しい事とか殆どないだろと言われているようなものでハッピーさ全開な感じは無くなかったかな。半妖ゲッチさんはもちろん全力で踊りの指導してました(笑)毎回各地でやってるんだろうな、、お疲れ様です。




【セックスマシーン】

名前だけ知ってましたがライブ自体はこちらも初めてでした。キャリアが20年以上あってのベテランな方々です。だからバンドが持ってる佇まいとか雰囲気が、もう円熟味を帯びててそれまで出てきた若手のバンドにはないオーラがありました。ライブも、単なる演奏じゃなくてライブ会場そのものを巻き込んで一つになって作りあげるというのかな。30分の持ち時間の中で、終始皆でガヤガヤ騒ぎまくるってライブをされてました。ボーカルの人は演奏中に手すりに立ち上がったり、挙句フロアに下りてきてマイクの導線を仕切りのようにして、まばらに見ていた観客を一か所に集めようとしたりと、破天荒な行動を繰り返していました。だから、演奏曲も3~4曲しかやってないです。で、これがワンマンとかだったらこれ以上にエスカレートするだろうから、そういう意味ではライブが楽しみなバンドなんじゃないかな。実際、このバンドの客が一番多かったと思うし、盛り上がりでも一番だったと思う。
僕は、そんな風に客観的に振り返れる位に冷静だったんですけどね。いかんせんノリについていけなかった。。。
いかんせん余談ですが、ボーカルの人のデニムがほぼハーフパンツ並に前面がクラッシュされていて、下着も見える位の衣装でそっちに目が入ってました。PVとか見てたら2年以上前からずっと着用されていたので、標準衣装だったんだという事にもなお驚き、でした。



【Bermuda△】
1.オーレ!オレ詐欺!
2.全然大丈夫じゃない
3.夏とサーファーと妻
4.ループするウォークマン
5.今度とも宜しくお願い致します。

ENCOLE
6.楽園

おそらく今年最後のBermuda△。
他のバンドの転換中にフロアにいたボーカルのよたれさんと話す機会があって、楽しみにしてます的な話と夏に発売されたデジタルシングルはCD化されないんですかという質問をしました。もしかしたらCD化するかもしれないとは言ってましたが正式には決まってはないそうです。その時に「初めて、来たんんですか?」と言われたので、何回か来てますと答えました。というか、キューブリックで貴方がバーテンダーしてる時に何回もオーダーしてるし、去年も今年も物販でお話してるんだけどなと心の中で呟きつつ、まあTHE INCOSの時も3回目で話しかけたら「初めて、来たの?」と言われたので、意外と顔なんて覚えられてないものなんだなあと思いました。覚えられてても恥ずかしいから、このまま覚えられ無いままで良いんですけどね(笑)
余談ですけど、僕は今回の出演者の順番に勝手にライブハウスの愛を感じていたんですよね。このイベントは福岡でありながら5バンドの内4バンドは関西出身で、九州はBermuda△だけでした。イベントに来るまでずっとトリはセックスマシーンと思っていたんですよ。キャリアも、盛り上がりも相応のライブが出来ると思うし。なのに、ずっとキャリアが若いBermuda△がトリというその構図がニクいな、と。
僕は大本命だったから5月のツアーファイナルや7月のUTEROの時と違って、勇気を振り絞って最前列で純粋に周りのことなんか気にせずにのめり込みました。ステージ上の3人は、トリだよ!みたいな話をしつつ、目の前で行われる光景を楽しみながら、あくまでいつも通りのプレイに集中していました。ポエムというより記録のような内容を網羅した歌詞に、破天荒なよたれさんのMCと(お客さんからCD出ないのかって怒られちゃったとネタにしてた)、岡田さんとの漫才のようなやり取りに、ドラムのおのさんとは曲中でアイコンタクトしながら一緒にノらせてもらったりと遥かに楽しむことができました。

アンコールで意気揚々と出てきたのに、フロアが構えてしまってよたれさんが「え!?ここ拍手とかじゃないんですか!?」みたいな慌てる場面もありつつ、最後は1年ぶりに聞いた「楽園」で、久しぶりに岡田さんのコスプレも見つつ、穏やかに終演。ライブの雰囲気見ながら、お客さんにも愛されてるんだなっていうのをなんとなく感じました。純粋に楽しめるライブって、僕の中ではこのバンドだけな気がする。だから、これからも時間と金の許す限りライブには行くんじゃないかな、というのも実感しました。

思っていたよりもいろんな感動があった夜でした。ありがとう。


べランパレード スクラップ イン マイ ルーム レコ発 【Hello! My Scrap! Tour】 福岡UTERO

2018-11-23 21:46:20 | LIVE

マスドレさんからちょうど1週間後の10/26に同じUTEROへ今度はべランパレードのワンマンライブで行ってきました。
べランパレードはONTAQだったかキューブリックのスケジュールかなんかで名前だけは知っていたバンドです。
以前「海へ行こう」という曲がYouTubeに流れていて曲自体は知っていたんですけど、その時は余りにポップすぎて好みじゃないなと思って以降はかかわったことはありませんでした。ただライブハウスのスケジュール見てたらコンスタントにどこかに名前をこの2年位ずっと連ねていたので、ずっと続けていたんだなっていうのは分かってました。あと、今回「スクラップインマイルーム」という曲をYouTubeで聞いた時に、単純に、ああ、どこにも聞いたことのない音出してるんだな、この人たちと思ったんですよね。そして、今回初ワンマンをやるという事で、この機会に彼らをたっぷりとべランパレードを堪能しようと思って、行くことにしました。だから、ファンじゃないんですよ(笑)

開演が19時だったんですが仕事が終わらず職場を出たのは開場時間とほぼ同時刻。その後地下鉄やバスを乗り継ぎ、ポツポツと振り出してきていた雨の中を傘も差さずスーツ姿で駆け抜け、ユーテロに到着したのは開演時間を10分ほど過ぎた頃。そしてそのタイミングで開演しました。

やや緊張な面持ちの様子で入場したメンバーに続き、ボーカルの歌王子あびさんだけ謎のサングラスをかけて入場してきました。
いきなり曲ではなく前説から始まり、そのまま勢いで押し切るようにタイトル曲の「スクラップインマイルーム」からスタートしました。
即効でサングラス外してましたけど(笑)「抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめ抱きしめたい」のコーラスの連呼で盛り上げていってました。「スクラップインマイルーム」に続けて「海へいこう」だったんですが、YouTubeで聞いた時はピンと来なかった曲だったんですけど、生で聞いてみると説得力が違っていたというか、より骨太かつソリッドになっている印象を受けました。

あびさんのキャラクターというかMCが独特で、「もてなさそうな男達と、暇そうな女達、思っていたような人達が来てる」「おまえら、ちゃんとセ〇〇スしろよ」みたいな事を唐突に云う時もあれば、「ありがとう今日は来てくれて」みたいな感謝の言葉を言うこともあって、喋るのは苦手な感じがモロに出てました。他のメンバーはギターの人やドラムの人がカバーしてたりしてたけど、ベースのゆりえちゃんは終始笑ってるだけで特に会話には入っていかず、でも、いざ演奏に入るとメンバーそれぞれが思い思いに自然な感じで演奏していました。

YouTubeに挙がっているような曲意外は分からないし、セットリストも分からないけど、持ち曲は全曲やってくれたはず。
客層は30~40人くらいかな?ソールドアウトではなかったけれど、この日は彼らにとっても県外初ワンマンという事で、何というか、バンド側もフロア側も緊張というか、何処となくライブそのものが盛り上がるというより、淡々と進んでいってるような印象もあったけど、それでも進むにつれてフロア側にも思い思いに楽しんでいく余裕が生まれていった感じでした。
なんやかんやで歓声を上げてる追っかけのような人もいたし(笑)

あと、良いなって思ったのが、都会の洒落たバンドっぽくない部分がモロに出てた所でした。言い方悪いんですけど、田舎っぽいというか、素朴な感じというのかな。変にカッコつけたりするのではなく、背伸びしすぎない等身大な歌詞に、、ポップで馴染みやすいメロディー、その一方で無骨で荒々しさもあるバンドサウンドと、そのアンバランスさが魅力かなと。

ライブは本編で16~17曲位やってくれたのかな?で、アンコールで2曲程披露してくれたんですけど、それでも鳴りやまないダブルアンコールで最後はあびさんだけ登場して、弾き語りで「ラブユーテンダー」という曲を演奏してくれて終演となりました。
UTEROでは珍しく21前後に終演したという(笑)腹八分で終わってしまったような感触だったかな。まあ、こんな時もあるだろう。

スクラップインマイルームのスクラップって、誰にも理解されなくても自分だけが大事にしている価値、煌めきのこと。
自分達の煌めきを愛している人達の姿は、最終的にバンドにどう映ったんだろう。

帰りは雨の中、薬院駅に向かう途中にあったラーメン屋でラーメン食べて帰りました。でも、おいしくなかった。。。
最終的にはもっともっと知れば、もっともっと楽しめたかなって思いました。また、機会があったら聞きます。ありがとう。


嘘とカメレオン pre.「ここHOLEヲトシアナTOUR」 福岡Queblick

2018-11-19 21:36:35 | LIVE

マスドレさんの翌日にはキューブリックで嘘とカメレオン主催の対バンツアーでした。
このバンドは元々YouTubeで「されど奇術師は賽を振る」というPVが関連動画で上がりまくっていたことがきっかけです。
「ヲトシアナ」というアルバムも聞いたんですけど、変幻自在なバンド名の通りカメレオンな目まぐるしいサウンドに、あのバンドのキャラクター、何より音の中に勢いを感じたかな。Voのちゃむさんが可愛いなとかはあったんですけど(笑)全く知らなかったけどこのアルバムがメジャーデビューアルバムという事で、その成り上がり街道まっしぐらに駆け上がっていってるその過程を生で見てみたかった。

キューブリックも当日券は出ていたけど、対バンの「神はサイコロを振らない」の客もいたことでほぼソールドアウトに近い状況でした。僕はこの日というか、連日ライブに行きすぎだからだと思うんですけど体調が最悪で、神サイの時は後ろで傍観者になっていました。

【神はサイコロを振らない】
神サイは7月にも同じ会場で自主企画のライブを見ているけれど、彼らは100キャパ位の会場をほぼ満杯にしてしまう位にファンが多くいるのかな?と人気なんやなと知りました。この日のライブも彼らのような日本語を大切にした、メロディーと歌を最大限に活かした繊細な音楽だけれど、7月と違っていたのは熱気かな。「やべー、滅茶苦茶楽しいー!」とボーカルの人も言っていたんですけど、嘘カメのファンと思しき方々がイエーイ!とかウオーイ!とか叫ぶわけですよ。それが嬉しいのか。「うちのファンはシャイな人が多いから、もっとうちらのライブもこんな歓声があったらうれしい」みたいなことも言ってましたね(笑)ベースの人が滅茶苦茶頭振りまわしながらプレイしていたのも印象的だったし、明らかに彼らが躍動しているのが見てて伝わってきました。

「僕は凄く小心者なので、、、ちゃむさんに願掛けで」とボーカルの人は上着のスウェットをまくりあげて上半身裸にちゃむさんがペイントしたというイラストを魅せて会場を沸かせていました。嘘カメの事も話してて、彼らとは大阪の野外イベントで知り合って、自分達よりも会場を沸かせていたのがかっこよかったし、悔しかったとか、バンド名で「サイコロを振らない」と言っているのに、「奇術師は賽を振る」と全くの真逆の言葉を使っていたりと重なる部分が多く、意識はしていたし、メンバー間で交流もあるので、良いライバル関係になっている的な話もしていました。
音楽というより、自分達を削り取って表現したようなステージの約40分でした。

【嘘とカメレオン】
1.百鬼夜行
2.モームはアトリエにて
3.手記A
4.JOHN DOE
5.N氏について
6.鳴る鱗
7.テトラポットニューウラシマ
8.Lapis
9.うみねこの鳴く街で
10.青玉レンズ
11.されど奇術師は賽を振る
12.フェイトンに告ぐ

ENCOLE
13.キンイロノ

そして神サイの生々しいステージングの後に主催者の嘘カメのステージ。
自分達をそのままさらけ出したような神サイのパフォーマンスとは、対照的にGuの渡邊さんが入場して前説を始め、その間に他のメンバーが入場し、最後の最期で楽器隊のワンカウントでちゃむさんが入場するという演出からのスタートでした。

約1時間のステージは、最新アルバム「ヲトシアナ」全曲に過去曲1曲というまさに「ヲトシアナ」にHOLEされた内容。
とにかくメンバーの勢いというか鬼気迫る演奏が圧巻だった。
メンバー全員が1曲1曲毎に各々なりに一心不乱にのめり込むよう煽り、暴れまくり、汗だくになっていました。
だからこそ、音楽で感じたバンドの勢いはそのままに(というか元々そういうバンドだったのかもしれないけど)「ヲトシアナ」の音楽は、その変幻自在なサウンドでありつつ、ライブで表現されてきたことでより明らかにパワフルかつソリッドなものに変化していました。

ちゃむさんは両肘で手を組みながら目をつむりながら体全体で音を感じるようにヘドバンしていました。渡辺さんはコーラを飲みまくり眼鏡が真っ白になってました。髪の毛も汗まみれで風呂から浴びた人のように。
暴れまわっているというより、その音に全てを注ぎ込む、この情熱は何なんだと思った時、彼らが事故にあったのを思い出しました。
嘘カメって元々6月にメジャーデビューする予定だったけど、交通事故にメンバーが遭ってアルバム制作も出来ずにいろんなものが延期になったんですよね。この日のライブは、その延期になったものを取り返しに行くのと、取り返さなきゃ先には進めないんだ、みたいなプレッシャーのようなものと闘っているように見えました。

そしてそんなバンドの中にあって、変幻自在なサウンドにあっても、嘘カメを嘘カメたらしめているのはやっぱりちゃむさんかなあと見ながら思いました。存在、という意味でも。
前後しますが終演後に「ヲトシアナ」の全曲解説のチラシをもらったんですけど、そこも彼女のアートワーク満載だったし、衣装にしても、歌詞にしても、歌にしても、どこか愛くるしくて幻想的な、まさに独特の存在感としか表現しようがない空気を作っていました。

逆にライブで主将だったのがギターの渡辺さんでした。まあよく暴れるし、よく煽るし、よく喋る訳ですよ。ベースの渋江さんとボケと突っ込みのようなMCをしたりもしてたし。嘘カメの曲はメインは渡辺さんが作っていることもあり、サウンド面での司令塔、そしてライブの熱気をリードして作っているプレイヤー。ああ、こんなに汗だくになってまで、このバンドに人生掛けてるんだな、この人っていうのは凄く分かりました。

途中で神サイの話題にもなってて大阪の野外の話も出たんですけど、確かに自分達の方がちょっと盛り上がってたかもしれないけど、大事なのは、盛り上がりじゃなくて、、、みたいなフォローもしてました。渋江さんと神サイのメンバーはよく東京で呑んでるらしく、公私ともに付き合いがある、信頼してるみたいな話もしてました。

徹底的に「ヲトシアナ」の表現に一貫したステージは、アンコールの最後、アルバム同様「キンイロノ」で終幕。
最後はメンバー全員で会場を退場する人達に1人1人握手をして感謝の言葉を伝えていました。それが最後のシーンでした。

「自分らしく生きていくという事で、どこまでも行ける足だと信じたい」

彼らなりの勢いと覚悟を魅せて頂いた夜でした。ありがとう。