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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

MASS OF THE FERMENTING DREGS 4th Album「No New World」Release Tour 福岡UTERO

2018-11-19 18:38:46 | LIVE

すっとこどっこいのレコ発の3日後、UTEROでMASS OF THE FERMENTING DREGS(マスドレ)主催の3マンライブへ行ってきました。
なんだかんだで今年は過去にない位、UTEROに通っていますね。このバンドはUTEROのスケジュールをチェックしていた時にものんくると同じように、10月のピックアップライブとして掲載されていた一つです。それまでは影も形も知らなかった。サブスクでニューアルバム「No New World」が聞けたのでしっかり聞き込みました。実際、ライブに行きたいなと思わせてくれる音がそこにありました。

【torch】
YouTubeでずっとチェックしていたバンドと思ったら、実際には同名で全然別のバンドだったというオチがあったバンドです。実は海外にも同名のバンドがあります。全然違うおっさん方だったという(笑)メンバーがfolk enoughなど他バンドでも活躍してて、一曲も分からなかったけれど、演奏は上手かったし、轟音混じりの野太い歌声で5曲程演奏されていかれました。音源が無いか調べたんですけど一切なかったので、YouTubeで「torch 福岡」で過去のライブ映像が観れます。もうこれは中々無い機会だったとしか言いようがないです。ありがとう。

【IRIKO】
3年前に、grafでとあるバンドの対バンイベントに出ていたのが最初。それ以来約3年振りの再会となりました。といっても面識はありませんけどね(笑)ずっとライブ情報とかは把握していたんですけど、これまたタイミングが合わなくて今回やっとの実現です。とにかく楽曲の世界観や言葉やメロディーを大切にじっくりと時間をかけていくバンドで、僕の中ではプログレッシブロックバンドっていう意識があります。マスドレさんとは以前からかかわりがあって、今回もマスドレさん直々のオファーで福岡、佐賀、鹿児島と九州ツアーは全て帯同されてたそうです。もっとも彼らはこの日の翌日も地元の久留米のお昼にあるイベントに出演するらしく無事に起きれるのかみたいな話をしていました(笑)ライブはその作り上げる壮絶な音世界と轟音が噛み合った、IRIKOという小宇宙の中にトリップさせられたような時間でした。一曲一曲が丁寧ですね。ノリでとかじゃなくてきちんと歌詞があって、メロディーがあって、その上に音世界があってっていう。やってる方がしんどい部分もあるかもしれないけど、聞き手はやっぱそこまで作り上げてるからこそ広がる音世界は中々味わえないものです。「Youth」「Baby Love」「Waiting for you」「Blue」等、最新アルバム「愛は祈りのように」から、PVになっているような曲をメインとしたセットリストでした。個人的なハイライトは終盤で演奏された「夜を抜けたら」。3年前にも聞きましたがこの曲の持つ眩きは、あの時と変わらない、色褪せぬ眩きが確かにありました。

【MASS OF THE FERMENTING DREGS】
SE
1.Sugar
2.New Order
3.She is inside,He is outside
4.かくいうもの
5.だったらいいのにな
6.YAH YAH YAH
7.delusionalism
8.HuHuHu
9.エンドロール
10.スローモーションリプレイ
11.あさひなぐ
12.ワールドイズユアーズ
13.ベアーズ

ENCOLE
14.ハイライト

ニューアルバムの「Sugar」というしっかりと聞かせる曲から始まったマスドレさん。
リードナンバーにもなっている「New Order」、そして「She is inside,He is outside」と演奏されていった彼女達のライブは、アルバムの中に収められていた音が彼女たちの最新型でありながら、決してそれだけが本質ではないという事をまざまざを見せつけられました。Voの宮本さんはオレンジのワンピースに下は裸足で、ベースを抱えながら仁王立ちで頭を振り回し歌い、コーラス&ギターの小倉さんの耳をつんざくような音色に、ドラムの吉野さんの太く大きく叩き付けられるドラミング。2000年代かな、9mmとかナンバーガールとかを聞いていた頃、あの轟音、激しさ、メロディアスさに、叙情的な想いを書き連ねた歌詞。多分ここ数年の間に出てきたバンドにはないだろう音。
「No New World」を主軸に、本人たちが言う所のレアな曲「delusionalism」等の過去の曲を所々散りばめていたセットリストは、演奏するにつれて僕の中でのマスドレさんの印象そのものを変えていきました。
上手く言えないけど、轟音なんですよ、音が。ぶっとい。僕がライブに行こうと思ったのは、その轟音さと、相反するような歌が活きたポップさとメロディアスさが魅力的だったからなんですよね。でもそれだけじゃなかった。分かったのは激情のような想いを内包してるってこと、そして突き動かす衝動のようなものが確かにあるんだってことでした。2002年に結成されたマスドレさんは、メンバーチェンジなどを経て、途中数年間の活動休止も経ながら、3年前から活動を再開して、アルバム自体も8年ぶり。それまではずっとリリースツアーなんか出来なかった訳ですよ。彼女達が何を伝えたいのか、何故歌い続けるのか、それは分からない。でも、そうまでして表現したい想いは、確かに感じることができました。やっとここまで来れたっていう想い。特に唯一のオリジナルメンバーである宮本さんなんて、あのパフォーマンスを見ながら、リリースツアーでライブが出きること自体に悦びを感じてるように見えたし(実際途中のMCでもそんなことを言ってましたが)他のメンバーも目の前で起こってる光景を楽しんでいるように見えました。それがいろんな形で曲に表れてました。「だったらいいのにな」とか「YAH YAH YAH」辺りは、ニューアルバムよりも化けて攻撃的になっていたし、逆にポップなコーラスが印象的な「HuHuHu」や、楽器隊の演奏とコーラスだけで聞かせる10分の大作「エンドロール」、一転して軽快なリズムを奏でる「スローモーションリプレイ」、最新型の彼女たちの核のような「あさひなぐ」と、多彩な表情を見せながら、終盤「ワールドイズユアーズ」そして「ベアーズ」と、とても「No New World」なポップ感のある曲があるとは思えない、まるで轟音で会話しているような混沌さで、本編を演奏しました。
その混沌冷めやらぬまま、アンコールで出てきたバンドは、宮本さんだけがフロアに降りてきて客席にスタンド代わりにマイクを持ってもらいながら縦横無尽に動き回りながら「ハイライト」を演奏。良い意味で「No New World」の彼女達を破壊するような最期でした。

そんなわけで思った以上の興奮と混沌があったマスドレさんの夜でした。
とにかく彼女達のライブは一回行った方が良い。本質はそこで初めて分かる。
そんなライブも久々に味わえたから、行って良かった。ありがとう。


Su凸ko D凹koi 1st Full Album『腐っても私』CDリリース記念! 「大丈夫、みんなどうかしてるから」ツアー  福岡Queblick

2018-11-19 09:51:15 | LIVE

HYDE、博多座を挟んでの10/16にキューブリックでSu凸ko D凹koi 主催の3マンへ。
Su凸ko D凹koi は2月にvivid undressの対バンで見たのが最初で、色んな意味で奇想天外なライブだったのが焼き付いてたバンドです。今回は「腐っても私」というアルバムのリリースツアーでの一環です。このツアー自体は夏に知ったんですけど、また行きたいと思ってたんで先行予約で買って行きました。

会場に着くと、喋ったり、無言でステージを見ている人やスマホをいじっている人などそれぞれでしたが、違っていたのは空気でした。Unblockの時の所謂「普通な」お客さんより、バンドTシャツを着こんだ猛者たちが、ライブで爆ぜるその瞬間を今か今かと待ち望んでいる飢餓感に満ちていました。こりゃ普通に終わらないな....と思いつつ定刻から10分押しでトップバッターのアシュラシンドロームから始まりました。

【アシュラシンドローム】
「今日本シリーズで日本ハムとホークスもやりあってんじゃん!?俺もお前らとガチでやりあおうからよ、かかってこいよ!!」
的な北海道出身(と思われる)ボーカルの方のMCもあり、序盤から火に油を注ぐような熱いライブをかましていましした。初見だったんですが、名前だけは知っていました。たぶん、好きなバンドの対バンに名前がよく乗ってからだと思う。それ位ライブバンドとして全国津々浦々廻ってきたパフォーマンスは彼らの佇まいもそうだし、ラウドやパンクや昭和歌謡といった様々なジャンルを連想させるミクスチャーな彼らにしか表現できないだろう音楽にも裏打ちされていました。終盤に「月はメランコリックに揺れ」というバラード以外は、アッパーで突き抜けるナンバーの連打で、拳を突き上げて応酬するファンの歓声とぶつかり合っていました。彼ら自身もライブ会場限定でDVDをリリースし、そのリリースツアー「「俺売れ」ツアー 〜DVDリリース編〜」としての福岡公演だったようです。なのでMCでしっかりそのDVDのアピールもしてましたね(笑)僕は初見だったこともあり傍観者の体だったのですが、モッシュやサークルピットが発生して知らぬ前に下手の2列目位まで大移動させられていました。最後の最期までVoの青木さんは笑っており、それを余韻に怒涛の勢いで終演しました。

【絶叫する60度】
SE
1.桜は二度散る、そして二度咲く。
2.才の雨に撃たれて
3.春夏秋遠
4.絶対零度ファンク
5.I love me
6.しあわせ、だ。
7.small money,sweet honey
8.粒
9.ゴキブリ
10.ONLY PLACE WE CAN CRY

バンド名は「南緯60度にある荒れた領域」の事で、転じて「みんなで荒波を乗り越えよう」という意味が込められているそうです。女性ツインボーカル+サポートミュージシャンという構成です。彼女達も名前は知ってました。ライブハウスのスケジュールをチェックすると、毎月何処かに名前が載ってたので(笑)。ずっとタイミングが合わずじまいで、今回やっと見に行くことができました。外見だけで申し訳ないんですけど、BABYMETALとかいろんな女性ボーカルの方々が出てきてる中で違いが分からなくなってるんですよね。だからずっと聞いてなかったんですけど。年間で300本近くライブをやっているという記事を見て、何故そんなに歌い続けるんだろう?とずっと思っていました。
ライブで感じたのは、彼女たちにとって歌う事が、ライブすることが文字通りLIVEで、それが生き様なんだろうという事でした。メタルバンドのような轟音の中、彼女達はのっけから何度も煽ってましたが、アシュラシンドロームとはまた違ってて、それはむしろレゾンデートルの如き叫びや訴えに似たものでした。僕はずっと魁さんの方で後ろにいたんですけど、彼女は1人1人の目を見ながら絶叫し続けていました。MCでも、色んな場所で少しでも多くの人に、自分達を知ってほしいし、待っている人に会いに行きたいと話していました。そんな剥き出しな部分が、多くの人の心を掴んでいるんだろうし(他県から来ている人もいました)、おそらく普段は大人しく生活しているだろう印象の方々が、何度も2人に向かって手を差し伸べ、モッシュピットが沸き起こり、ステージ上のメンバーも、観客も汗だくになりながら、共に何かを解放しながら、共振し合っている光景がそこにありました。終演後は握手会とか合っていたんですけど、人が一番多かったし、この3組の中では一番盛り上がってましたね。ちなみにベースの人がヴィヴィアンの人だったので、それもそれで驚いたという。。。



【Su凸ko D凹koi】
1.ブス
2.MOMANAIDE
3.ミステリーサークル
~どいの川柳~
4.セックスレスピストルズ
5.元カノ地獄
6.店長、私バイト辞めます
~おうむの日記~
7.くず息子
8.ゆうと

ENCOLE
9.XXXX

アシュラシンドロームが熱く、そして絶叫する60度が生き様そのものな刹那な音楽だったとしても、アカペラからの「ブス」で開演した彼女達のライブは、相変わらず体操靴にジャージという服装で、前回同様、「ブス」「MOMANAIDE」「セックスレスピストルズ」「元カノ地獄」「店長、私バイト辞めます」等、ネタなのか素直なのか分からない位の赤裸々な歌を怒涛の如く演奏しながら、それでいて合間に川柳や日記の読書タイムが設けられるなど、彼女達なりにストレートでありながら、何処か捻くれたようなパフォーマンスをかましてました。歌詞が歌詞なので、生で聞くとなんともいえない説得力みたいなものがあるんですよね。ボーカルのどいさんは前髪に覆われてて殆ど顔が見えない、でもドラムのおうむさんはひたすら笑顔で叩きまくるし、ギターりなさんはその川柳や読書タイムの合間に缶チューハイ飲んだり、スマホいじったり、客席が写メ撮ってたら勝手にポージングしてたりと自由にやってました(笑)
アルバム「腐っても私」が、それまでリリースしてきた盤からリード曲をコンパイルしたベスト的構成にもなっているので、そういう意味で2月にライブでやった曲とセトリの大部分が一緒でした。ただ、当時印象とか衝撃しかなかったんですけど、時間が流れたのもあって、今回は純粋に楽曲そのものを堪能する余裕もありました。
あの時は明らかに緊張してたし、今回は主催という事で別の緊張があったのかもしれないけど、絶叫する60度のファンも会場で盛り上げてたし、どいさんも、思っても無かった「集まってくれてありがとう」的な話をしてました。
僕は男性ですけど、女性ってこういう事考えてるのかなとか歌詞みながら思ったりもするんですよね。それ位誰も書かないような事をおっぴろげて書いてて、それが好きなのに、目の前で歌う彼女は殆ど表情変わらないまま、顔も殆ど見えないまま(笑)メンバー全員がそれぞれなりのやり方でお客さんと向き合ってるぎこちなさみたいなものも感じました。よくわかんないですけど、多分不器用なんだろうな、人付き合いが...とかね。そんな人間臭い部分が余韻に残ったステージでした。

本編最後に演奏された「ゆうと」って曲が、今までの恨みつらみな感じより、ひたすら自分を責めてて...でも相手への恨みつらみな感じが無かったので、ピュアな方々なんだろうな、とも。

ちなみに人生初のチェキをさせて頂きました。殆ど喋らない私に「タワレコの人みたい」「しっかり展開してくれそう」とか何かを糸口を見つけようとしてくれてる方々でした。こんなおっさんとありがとうございました。貴方達は僕の中でパンクです。


HYDE LIVE 2018 追加公演 BARKUP FUKUOKA

2018-11-11 10:27:42 | LIVE

Unblockから連チャンでHYDEのLIVEを見にBARKUP FUKUOKAへ。
実はこの翌日にも魔界転生という舞台で博多座まで行っていて、結果的に4日連続公演の3日目でした。
HYDEは去年のVAMPSのUNDERWORLDツアーには行っていないので、2016年のZepp Fukuokaの閉館前の2days以来約2年半ぶりです。
「HYDE」としては、今回が最初になりますが。
個人的にソロアルバム3枚全て持っているし、「evergreen」「Angel's tale」「SHALLOW SLEEP」は棺桶ケースで持っているし、昔からラルクやVAMPSよりもソロのHYDEとしての方が好きだったんで行くのは自然な選択でした。ただ。最速先行、二次先行と申し込んだのですが、福岡で行われた4公演の内、実質当選したのは今回の10/13の公演のみでした。福岡でこれってどんだけの競争率なんよ。。
で、当日行ったら当日券が出るっていう謎。

今回BARKUPそのものに行きたかったからっていうのもあります。
BARKUPは去年DIRのMACABREのライブで行って以来2回目ですが、元々ライブハウスではなかった大きな倉庫を改築した建物で、そのいかにも「そのまんま改築しました」感が剥き出しになってるのが好きなんですよね。キャパシティもロゴスより広くZeppよりも狭い1300位のキャパシティで、県内のライブハウスで2番目に大きな建物なんですけど、場所が中心街から離れているからか、余り行く機会もなくて。MACABREの時は最前に近い所で蒸し風呂状態だったから大きさを堪能する余裕が無かったんですが、今回、H→A→Bと整理番号の前にアルファベットが付いていて、おそらくHはファンクラブだと思うんですが、大半がそのHの方々で、僕はBだったのでもう2/3が入り切った状況で呼ばれました。今回は後ろでも構わなかったので、改めてその会場の広さみたいなものを感じましたね。実はロゴスより好きな会場だったりします。HYDEがこの会場を選んだ理由は分からないけど、今回はライブハウスに始まって終わりたかったのかなと思うし、福岡で東京や大阪のZepp並の演出が出来るのはあの時点ではおそらくこの会場だけだから、そういう、演出面やキャパシティの面できちんとした事ができる形で終わりたかったんじゃないのかなと思います。そんな風に会場を堪能している17時に、VAMPSの時と同じカウントダウンが始まり、激しいビートが会場に響き渡りました。ステージにはデジタル時計がずっと表示されていたのですが、16:59を過ぎても17:00にならず、そのまま16:60と秒針が刻まれていきました。徐々に開演時刻に近づくにつれて悲鳴にも似た絶叫が響き渡り、16:66=(17:06)を示した時点でSEが終わりバックドロップが下りると、そこにはすでに定位置についた仮面をかぶったメンバー。そしてファントムマスクをかぶったHYDEが入場して、ライブは始まりました。

1.FAKE DIVINE
2.AFTER LIGHT
3.INSIDE OF ME
4.OUT
5.SET IN STONE
6.DON'T HOLD BACK
7.ZIPANG
8.WHO'S GONNA SAVE US
9.LION
10.監獄ROCK
11.RISE OR DIE
12.ANOTHER MOMENT
13.TWO FACE
14.DEVIL SIDE
15.MIDNIGHT CEREBRATION Ⅱ

ENCOLE
16.KISS OF DEATH
17.HONEY
18.RISE UP
19.Ordinary World[Duran Duran]


HYDE自身はアー写にもあった金髪に唇周囲に口紅をまぶしたようなメイクに漆黒の衣装でした。
対照的に目のメイクが薄くなっていました、というかしてなかったと思います。
最新シングル「FAKE DIVINE」「AFTER LIGHT」と開演したライブは、VAMPSの時よりもよりダークで、ゴシックで、妖しい雰囲気を纏いながら、毒々しいまでの攻撃性と中毒性と熱狂的なファンの応酬により、序盤から尋常じゃない位のエネルギーで展開されていきました。
HYDEは、シャウト、歌を駆使してステージ上でいかんともしがたいオーラを放っていました。そんな狂気のステージングを魅せながら、一転してMCでは「熊本どうなるかと思った~。最初200位しか入らなくて~ これはお返ししなきゃね~」とラフな様子でおちゃらけた姿を見せるそのギャップも印象的でした。
この日はセミファイナルだったこともあり、ファンも、ファイナルの為に他県から来たような筋金入りの方々が多かったはず。それまでに培われてきた様々な年代の楽曲が、ライブの中で違和感なく一つの水準で溶け合い、混ざり合っていました。初見の僕でさえそう思う程に。

CDの時は実感が無かったんですが、ソロとしてリリースした楽曲はどれも、それ以前にやっていたラルクやVAMPSよりも、もっとそのダークさ強調されているように感じました。音楽的には、「666」「FAITH」にあった「悪魔」や「信仰」「戦争」といった形に置き換えた、人の業のようなものを歌った世界観が、20年近く経って披露された今回の「WHO'S GONNA SAVE US」や「FAKE DIVINE」でも言葉を換えてなお歌われ続けている所に、根底にあるアーティストとしての不変性のようなものを感じました。

だからこそ、今年に入ってソロ名義でリリースされた楽曲も、まだ未発表である新曲も、「INSIDE OF ME」「DON'T HOLD BACK」「DEVIL SIDE」「RISE UP」等、VAMPSの楽曲も織り交ぜながらも、そのサプライズよりも、その不変的な本質をまざまざと感じさせられた気分でした。ソロって言うカテゴリーになったことで、自由になってるんだろうなとも思いました。「DEVIL SIDE」なんかはVAMPSで以前聞いた時よりもより突き刺さって聞こえたし、本編ラストの「MIDNIGHT CEREBRATION」はリアレンジ後もライブで演奏されることによって、さらにライブに欠かせない盛り上げ曲に鍛え上げられていいました。前後に入る楽曲が変わるだけで、こうも印象が変わるモノか、、という驚きと共に。

アンコールで披露された「KISS OF DEATH」も音源の時はそんなにピンと来ていなかったですが、いざライブで聞くと、印象がガラリと変わってなんて普通に良い曲やなと思いました。本編の楽曲になかった曲調で、少しラルクの面影を感じました。日本語だったし。
さらにその後「HONEY」が演奏されるという衝撃が待っていました。テレビでずっと聞き続けてきたけど、ラルクの曲を生で聞けるとは思わなったし、この時が一番盛り上がってたんじゃないかなと思います。ただ、「HONEY」が演奏された事実よりも、リアレンジが施されてオリジナルになかったコーラスパートが追加されていたりと、もはや別物といえるアレンジになっていて、そっちの方が衝撃だったかな。最後までダークさの中に、HYDEならではのサプライズを仕掛けてくるエンターテイメント性の詰まったライブでした。

ライブの感想はそんな所なんですが、HYDE自身をずっと見てて、言い方が悪いんですけど、ボロボロに見えたんですよ。そりゃあ、ライブが進みにつれて汗だくになってましたけど。そんなことより、海外のアーティストとかに見てきた、長年多くのライブ会場で歌い続けてきたロックスターのようなオーラにも見えたし、一方でツアーの疲れなのか分からないんですけど、その日その日で命を削りとするようにして臨んできた、消えそうな灯火のような面影にも。。。ある日ふっといなくなる、、次いつ見れるか分からんよ?みたいな。

このツアーが、今後の流れの中でどのような意味合いを持つのかは分からないですけど、結果的にがっつりツアーを回ったことで、ラルクもVAMPSと同じ位のレベルで、ソロとしてやりたいことがどんどん拡大していくような気がしています。
久々に見れて、行けて良かったです。ありがとう。


Unblock「京阪萱島駅」リリース”誰かの隣で生きているツアー” 福岡Queblick

2018-11-03 13:15:29 | LIVE

PEROの翌日の10/12も四度キューブリックへ(笑)この日はUnblockの主催ライブでした。
今回見に来た目的は彼らではなく、どちらかと言うと対バンであるBAN'S ENCOUNTER。
彼らのライブは2015年の11月、そして2016年の12月にabout a ROOMとの対バンライブ「ファンファーレを鳴らせ!」で2回見てます。
その時のライブで松尾さんの全身から絞り出すような歌声も、ストレートで壮大なスケール感のあうサウンドにも、歌詞が焼き付いて。
それから、いつかまた見たいと思って2年経ちました。後、対バンがバンズだけだったので、持ち曲も多くやってくれるだろうという打算もありつつ。そんなんでキューブリックに行きました。前日と違って、バンズとUnblock、双方が好きな方々でキューブリックは満員に近い状態でした。

【BAN'S ENCOUNTER】
この2年位の間にベースの方が入れ替わり、デモCDを5枚だし、それと別個にファーストアルバムをリリースして全国を回るなど精力的に活動していた彼らですが、この日もそれまで見てきた、素朴で純情な歌声と音楽を鳴らしていました。時に激しく煽り、時に悲しみ、時に前へ進もうとする意志を、汗だくで全身全霊でぶつけてくる気迫の入った歌声と、呼応するようなリズム隊のグループは、さらに強靭さと強烈なエネルギーを持ってこちらへ訴えてきました。
セトリを覚えていないんですけど、選曲的には5th demo CDの「ソングバイ」そしてアルバム「YOU's」からの選曲に、11月に発売されるというニューアルバムからも先行で1曲披露してくれました。彼らのルックスや歌が、特別に他のバンドと違うことをやっている訳ではないんですが、それでも彼らの音楽は「ファンファーレを鳴らせ!」の時と同じように、ぐっと胸に来るものがある。前向きさを煽るのでもなく、作るのでもなく、歌っている方々の気持ちが本当にそういう想いをもって、それを赤裸々に描写しているからだと思うんです。
「様々な選択肢がある中で、敢えて福岡で僕らだけを選んだことの意味合いを感じながら、一生懸命演奏したいと思います」
というMCに見られた謙遜な姿勢と、等身大でそっと寄り添いながら、背中を後押しするような音楽。
終演後はdemo CDを買って、メンバーの方と握手させてもらいました。



【Unblock】
1.萱島駅
2.エピローグ
3.永い夢
4.生活のこと
5.morrow
6.ハイライト
7.ブレークアウト
8.産声
9.明日に向かう
10.リピート
11.声
12.光

ENCOLE
13.午前二時
14.夜を越えて
15.サイレン

アルバムタイトルが「京阪萱島駅」なのは、元々彼らが京阪萱島駅出身で大阪寝屋川のバンドであるという事と、ボーカルの人が同棲していた彼女と別れて戻ってきた後に、家族やいろんな人の暖かさや優しさに触れて前向きになれた、そのことにも起因しているそうです。(このあたりを赤裸々に語れるのが逆に凄いと思う)そういう意味では心境的にリセットしたような形で取り組んだのかなとも思います。
元々目当てではなかったにしても、メロディーも演奏も、歌詞を凄く大事にしているバンドだなっていうのは感じました。無鉄砲な明るさよりも、生きる上での辛さといったヒリヒリとした刹那的な部分と、その中でもがきながらでも前へ進んでいこうという意思を込めた歌詞。バンズと音楽的にも似てるのは「ストレートに想いを伝える」っていう部分だと思うし、だからこの2組だったのかな、っていうのも音楽を聴いたら納得できました。それにUnblockは、ドラムの人に子供が生まれるという事で、このツアーを最後に「寿脱退」が決まっていました。まあ、おめでたい話ではあるけど、バンドとしては、状況が変わってしまう訳で、残るメンバーも複雑な想いが無いとは言えないと思います。だからこそ、余計に納得できるものにするっていうのがあったんだろうし、歌だけじゃなくて、合間のMCで何度も、自身の言葉で想いを伝えようとする所に、このバンドへの想いも、痛い程感じました。ライブを通して、1人の男の生き様を伝えているような時間でした。

「ここで叫ぶんだ 消えゆくその前に」
「それでも生きていくのさ 今いるこの場所で」

彼らがどうしていくのか、もう答えは出ている筈ですけどね。
そういう言葉の力、音楽の力、みたいなものをまざまざと感じさせられたライブでした。ありがとう。




余談だけど、職場の人間に合うとは思わなかった。


PERO 1st fullalbum Release tour love me tour 2018 福岡Queblick

2018-11-03 10:20:26 | LIVE

ものんくるのライブから3日後の10/11はキューブリックでPERO主催の対バンライブに行ってきました。
このバンドは8月の小倉のバズマザーズで対バンされていたのが初見ですが、元々前身の「ペロペロしてやりたいわズ」からバンド名だけは知っていました。その夏のライブの時に、アルバムツアーの告知をしていて、その時のライブも面白かったし、年内にもう1回は見ても良いかなって所で、軽いノリでした。まあ、メンバーもみんな可愛かったし。入場してみると集客的には30~40人位だったと思います。

【THE INCOS】
1.新曲
2.恋ノ桃源郷
3.安心の科学
4.星月夜物語
5.新曲

今年3度目となるTHE INCOSだったのですが、このライブの前日にベーシストの正式加入と、ドラムの方が1月いっぱいで脱退する事が発表され、現4人体制としては約3か月間の活動期間となってしまいました。しかもベーシストというのが、つい最近見たEat Sceneのギタリストというのも不思議な話です。正直、嬉しいのか寂しいのか複雑な所でしたね。ライブ自体が特別大きな変化があった訳ではないけど、ベーシストが入ったことで、ひいろ大先生が下手からセンターに定位置が変わって、当たり前ですけどバンドの見方というか、雰囲気も、大きくなったなって思いました。し、3回見て改めてバンドの本質というか、今にも壊れそうなガラス細工のような繊細な音楽を奏でる方々だなって思いました。拳を突き上げるようなエネルギッシュな音楽ではなく、繊細さの中に見え隠れする感情表現や音の響き、心地よさを堪能するというんですかね。で、どことなく影がある。そんな部分に惹かれたんだろうと。終演後、物販に行ってCDを買いました。サインとかしてくれたんですが、3回も行ってて、結構ひいろ大先生の近くで毎回見てたんですけど、その当の本人から「初めて、来たの?」と言われた時は「ああ、覚えられてないんだな」と感じつつ、否定するのもどうかと思ったので「はい、そうです」と大嘘をかましました。強面で挙動不審な人なので、たぶん話しかけ辛かったはずですが、メンバーさん皆笑顔で色々話してくれたのはうれしかったです。
これから先メンバーが加わるにしても、このラインナップで見れるのもこの日が最初で最後かもしれないので、そっちの方の気持ちが強かったかな。後、PEROのドラムの人が加入する前、「ペロペロ~」の頃にTHE INCOSと対バンした事があるらしく、その時の打ち上げでPEROに入りたい!というのと、その時はTHE INCOSと対バンしたい!と酔っぱらいながら話したことがあるらしく、その夢が叶ったというエピソードもあって、そういう意味でも特別なライブでした。

【RED in BLUE】
逆にこの対バンの中で、一番拳を突き上げるようなエネルギッシュな音楽だったのは彼らでした。THE INCOSとは6月に「そこに鳴る」の対バンライブで共演していたのでこの組み合わせを見るのは2回目になります。その時と変わらず、轟音、咆哮、エレクトロで前傾姿勢の闘争本能剥き出しなアグレッシブなライブパフォーマンスで終始、会場を沸かせてました。弦楽器隊は楽器を振り回し、ボーカルの人は片足をかけてギラギラした表情で熱唱、オッオッオッー!というコーラスが結構あったので、妙にそれが印象にも残っています。6月の時と感触としては変わらなかったけど、2回目だったこともあって、よりバンドの音楽やパフォーマンスをじっくり楽しませて頂いたかな、と。「ファイヤーバード」「ライアーゲーム」とか全部で6曲やっていかれました。
というか対バンのジャンルの幅が違いすぎるだろ...と思ったんですけど、後でPEROのムカイダ―さんが言ってたんですが、彼女とRiBのボーカルの人とは幼稚園から知り合いだそうで、「どうやったらこんなに変わるんだ...」と彼女自身が突っ込んでいました。そういう繋がりがあると知ると不思議な親近感がありました。(笑)

【南風とクジラ】
1.パパパマンボウ
2.本能寺が変
3.女傑情けない男たち
4.マリーゴールド
5.夜勤
6.夜明けに手酌

このバンドも初見だったのですが、何故か名前だけは知っていたバンドです。メンバーの内ドラマーが女性から男性に変わっていました。〇〇クジラというバンドが日本には何個かあるんですけど、そのうちの一つがこのバンドですね。こちらも、広島出身のバンドでムカイダーさんとは高校の先輩後輩とかなんとかそんなことを言ってました。 曰く、「昭和歌謡独自の懐かしさと、日本人向けのクセのあるジャパニーズ・メロディ。それをロックンロール、セブンス長の色を強く出した豪気かつ哀愁溢れるサウンドと融合させた、懐かしくも新しい音を追求している」バンドですが、まさにそんな感じでした。バンド名からは想像できない位、ガレージの印象を強く感じました。RED in BLUEよりも若いと思うんですけど、彼らがある意味直球ストレートだとすると、こちらは結構、ひねくれてるというか、トリッキーと言うか。ルックスが昭和な服装だったり、物販紹介のMCもミュージカルみたいな形をとっていたりと、音楽以外の要素も一癖も二癖も取り入れてきてて。意識してるか分からないですけど、純粋な音楽というより、総合的にエンターテイメントとして表現を追求している印象でした。だから、見てる分には飽きなかったですね。



【PERO】
1.スローモーション・ラブ
2.ステップ10
3.優しくて強い風
4.LOVE ME すぐに!
5.クリーニングデイ
6.ふたりのおわり
7.ココチヨイ温度
8.さようならサマー

ENCOLE
9.Bless you!

フルアルバムをリリースしてからの最初の福岡公演。そんなわけで、セットリストもデビューアルバムの曲を中心としながら、「ペロペロ~」時代の楽曲も組み込んでいく形で進行。夏にバズマザーズの対バンで見た時がプレデビューみたいな形だったこともあり、また新鮮な気持ちで鑑賞。
主催での緊張はあったと思うんですけど、笑顔全開で入場した彼女達は、切ない感じでも、挑む感じでも、何か仕掛けてくるような感じでもなく、彼女たち自身と楽曲のみ、その湧き出る自然体な空気そのままに演奏していってました。バズマザーズの対バンの時から思っていたのが、ギターの音色が凄く耳に残るバンドだなって事だったんですけど、今回も然りで、あららぎさんのギター、、特にカッティングが多用されたギターフレーズが心地よく、それに魅せられていました。
ムカイダ―さんが舞うように歌い、あららぎさんがクールにギターを弾きこなし、対照的にジャンプしながらハナさんがベースを演奏し、その後ろでゆったりと笑顔で演奏するドラムのファイターさんと、それぞれなりに音を奏でることを楽しむ空気感。ライブはポップな心地よさが全開に出た「スローモーション・ラブ」「ステップ10」「優しくて強い風」、ファンキーな要素が入った「LOVE ME すぐに!」や、メロディアス感が出た「ココチヨイ温度」や叙情観がたっぷりと表現された「さようならサマー」等、アルバムコンセプトの「ラブソング」をメインにしつつ、思っていた以上に楽曲の幅も奥行きもあって、それがライブで効果的に連なることで、CDでは堪能できないであろう魅力が出ていたと思います。特に「さようならサマー」が印象的でした。その曲でしっとりと本編を締めくくった後は、アンコールで「ペロペロ~」自体の楽曲「Bless you!」で最後に会場をもう一度沸かせて、最後まで笑顔に包まれた中で終演となりました。

最後はCDが欲しくなったので、物販に行き、なんと2バンド目となるサインまでいただきました。物販も自分達でやっていて、ステージから降りると、なまりが魅力などこにでもいそうな、若い女の子たちやなという印象でした。自分達で曲を作り、ライブをするってすごく大変だけれど、そうやって続けていく中で、大きな舞台に立てれたら良いなと思いました。ありがとう。


ものんくる RELOADING CITY release tour 福岡UTERO

2018-10-28 19:26:56 | LIVE

lynchライブの2日後の連休最終日の10/8にものんくる主催のアルバムリリースツアーでUTEROへ。
この方々達はUTEROのツアースケジュールをチェックしていた時に初めて知ってそれまで全く存在を知らなかった。
この日はBEAT STATIONでLUCKY TAPESもワンマンライブをやっていて、どちらも行きたかったし、それでも最終的にものんくるのライブに行くことに決めたのは、単純に「RELOADING CITY」というアルバムを聞いた時に、ジャジーでポップでクラブミュージックっぽくて、それでいて人間味のあるあのサウンドと歌声に惹かれたからです。基本、リリースツアーという名目でライブをする場合、僕はその新盤の曲は全曲やって欲しい人間なんですね。で、今回のアルバムは8曲入りという事で、全曲聞けるんじゃないかという打算もありました。他には対バンの方々も興味津々だったので。 
UTEROで、こういう空気感のあるバンドのライブってのも見たことなくて面白いと思ったし、知らない人しか知らないオトナな世界に混ざったようで、そっちの方が自分がワクワクするような気もしたから。実際、行ってみると、若い人から年配の方までいたんですけど、ああ、コアな人達なんだろうなって雰囲気バリバリでしたね。
後、Courneliusから始まった打ち込みやシティポップなライブが連発していて、バンドだけで行くとUNCHAINも含めこの1週間で5組も見てて、一気にそっち系のジャンルにも足を踏み入れたんだなというのを痛感しました。

【the perfect me】
初見でした。福岡県出身でフロントマン Nishimuraさん が10代の頃に結成。彼のソロプロジェクトでもあるグループ。無名ながら米インディ・バンド Deerhoof の前座に抜擢されたり、バンド名もその Deerhoof の曲名からとっているというエピソードもあるなどクセのある方々。メンバーはそのNishimura氏がキーボード引きながらボーカルを取り、UTEROでバーテンダーしててBellbottom from 80'sのギタリストの人がサポートギター、長椅子に座ったまま黙々と演奏する外人のハーフみたいなベーシストに、年配なドラムの人と、雰囲気からして洒落てました。楽曲は「INTO THE HOUSE」というアルバムの曲を中心に、確か新曲もやってくれたはずです。と言っても初見なので全部新曲みたいなもんでしたが(笑)サウンドは「ジャズや R&B といったブラック・ミュージックを基調に、シンセ・サウンドによるダンス・ミュージックから2つのギターが絡み合うインディー・ロックまで幅広く展開」という公式の説明の通り、そんな感じでした。3バンドの中では、シンセによるハウス寄りの要素が一番強かったと思います。MCには慣れていないらしく「こんばんはthe perfect meです」というのと、あと将棋の話しかしていなかったけど全く盛り上がってなかった(苦笑)。盛り上がっていたのは演奏で、ギターの人が終盤ガンガンギターソロを弾きまくり、それまでのシンセな雰囲気からロックの要素が入ってきて、段々と生々しいバンドサウンドになっていったのが面白かった。結構聞き手を選ぶ音楽だと思うけど、そのスタイルも含めて好きでしたね。PVとかないですけど、iTunesで聞けるんで、気になった人はチェックを。

【MADE IN HEPBURN】
「2016年にChicagoから来日した」設定で活動を開始していますが実際にはずっと「福岡在住」のバンドだそうです。こちらも初見でした。「配信やハンドメイドでの販売に拘りつつも本人たちも予期しない程にスマッシュヒットして徐々に頭角を現しつつも、メンバーチェンジや引っ越しを経て、海際に居住するメンバーが増えたため、謎のミナト型バンドを名乗ってみるも定着しない」という突っ込みたくなるような経歴でした。メンバーは機材兼ボーカル、ギター、ベース、ドラム、シンセサイザー、DJという大所帯で、あの狭いUTEROだけに角度的にDJの人がほとんど見えませんでした(爆)配信の曲しか知らんのですが、こちらもシンセやクラブミュージックのような音楽性でありながら、メンバーの趣向的なものもあるのか、どれもミドルテンポで、そのルーズな中で音の心地よさを堪能する楽曲が多かったです。グルーヴィでいったらこの日の中で一番だったと思います。機材がたくさん持ち込まれていたので、打ち込み系の音も同期として流すのではなく生で再現していた所も良かったです。序盤が「YELLOW」「touch」と続き、休憩をはさみながら「1999」「Now and then」「Malibu」と全部で7曲位やっていかれました。MCでは主催でイベントを企画したが当日台風で屋外の会場が使えなくなってしまったとか、持ち時間が1時間もある事なんてこれまでありえなかったとか、告知やグッズ販売などの宣伝活動を行うなど、シカゴの話は一つも出ずに(笑)、なんか独特の自然体な雰囲気が出てました。売れるって言うより純粋に音楽活動が好きな方々が集まったバンドなのかなと思いました。



【ものんくる】



リハの段階からVoの吉田さんが滅茶苦茶細かったのに目を奪われてしまった。
アルバム「RELOADING CITY」収録の「HOT CV」での同期の打ち込みとVoの吉田さんの歌を前奏のようにして始まった彼らのライブは、表題曲の「RELOADING CITY」から、「ここにしかないって言って」「空想旅行」と序盤からベッドタイムミュージックのような心地よさと、相反するビート感や熱量を持って展開していきました。この日はベース兼シンセの角田さん、サポートでキーボード、ギター、ドラムという5人編成でしたが、福岡でライブをするのは去年のMCT以来で、その時の感触がよかったからまた福岡に来たかったみたいなことを言ってました。中盤でバラード「何度でも繰り返し夢を見る」でクールダウンした後は、「リリースからツアーまでが1か月も空いてしまったので」という事でまだ正式タイトルも決まっていない新曲も披露されました。そこからジャムセッションが始まり、再度仕切り直しのように「HOT CV」の生演奏からポルノグラフィティの「アポロ」のカバー、「優しさを重ねること」に連なっていったのですが、この展開そのものが、まるでライブそのものがRELOADINGするかのような錯覚を覚えました。特に、このジャムセッションから「優しさを重ねること」の流れが圧巻で、前半よりもさらに熱気のこもったバンドサウンドで展開していきました。
結構客席のノリも熱くて、割とみんなノリノリで拳を突き上げたり、手を振ったり、はっちゃけた人は声を張り上げたりしてて、彼らの福岡での主催のライブはこれが初めてだったらしいんですが、そんな客席に煽られてか、序盤で緊張してきごちなかった吉田さんの動きや表情が、どんどん進みにつれて笑顔が出てきて手を振ったりと自由度が出てきたり、逆に角田さんは序盤から笑顔でしたが、同じように中盤や終盤にかけては頭を振りまくって演奏したりと荒々しくなっていたのが印象的でした。ライブハウスっていう環境もあるのかもしれないけど、少なくとも僕の目の前で演奏する彼らは、上品さとかお洒落といった言葉よりも、もっと生々しくて熱いパフォーマンスを繰り広げる方々に見えました。
終盤で「魔法が解けたなら」「夕立」で本編を綺麗に「RELOADING CITY」の世界で締めた後、最後は「遠いところ(=九州)までやってきたよー!」とアンコールでモロな「南へ」という曲を披露し、穏やかな余韻と、「RELOADING CITY」のtofubeatsのリミックスをSEに終了しました。

RELOADING CITYというのは渋谷の街の事で、2020年に東京5輪が開催されるためにいろんな建物が無くなり、新しく作られて行く中、移り変わっていく。それでも、人は中々変われないし、追いつけない、その中で僅かな隙間でも目指して進んでいけという意味合いを込めた楽曲で、それがそのままこのアルバムのテーマになり、そしてツアータイトルにもなっていました。
余談ですけど、彼ら自身もまたツアーを通してアルバムや自分たち自身を、其処に来ている人達と共有することで新たな自分達を作っていってるようにも見えました。まあ、個人的にはこんな遠方の地まで来て頂いたので、来てよかったと思われたかったし。

吉田さんは引きこもりで殆ど家から出ないそうですが、「ものんくる」というワードは常に要チェックしているそうです。もしかしたら見られてる機会があるかもしれないですね。音源で聞く彼らのイメージと、ライブで見た実際の姿が良い意味でギャップがあって、それも魅力だったかな。ありがとう。

 

 


lynch. TOUR'18 「Xlll-THE BEAUTIFUL NIGHTMARES-」 福岡DRUM LOGOS

2018-10-28 15:49:07 | LIVE

UNCHAINの翌日の10/6は2度目となるビューティフルナイトメアツアーでドラムロゴスへ。
lynchは3月、6月、7月と4回見てきて、この日が今年最後であり、同時に「XIII」におけるライブも個人的ラストになる公演。

この3か月くらいの間にも何度もこのアルバムを聞いていたので、熊本の時と違って十分に体に染みついた状態で臨めました。

この日は午前中に台風が最も接近するという事で、当日の朝は暴風圏内で常に稼働している西鉄大牟田線が午前9時で運休するという異常事態でした。開演自体あるのか...と気が気でなかったです。幸い福岡に来た時点で台風の勢力も弱まっていて、午後15時以降には天候も落ち着き始め、電車も再開し、バンド側で開演を17時半にしていたものを、19時に後回しすることで何とか無事に開演。

それでも会場には待ちわびた多くのファンの方々が黒い群れを成していました。ほぼ予定時刻で開演。
たまたま名古屋から来たというファンの方にお会いして、色々と話を聞くことが出来ました。九州方面に向かう新幹線が停止したりで来ること自体が凄まじい大変だったようです。

SE:INTRODUCTION
1.THIRTEEN
2.EXIST
3.GROTESQUE
4.JØKER
5.CREATURE
6.INVINCIBLE
7.BLØOD
8.GHOST
9.RENATUS
10.AMBLE
11.SENSE OF EMPTINESS
12.THE WHIRL
13.GALLOWS
14.GREED
15.FAITH
16.OBVIOUS
17.pulse_
18.FIVE
19.A FOOL

ENCOLE
20.THE FATAL HOUR COME
21.ALL THIS I'LL GIVE YOU
22.MIRRORS
23.EVOKE

開演が遅れるなんていうこと自体が普段あり得ないので、もう開演すること自体が特別な気持ちだったのをよく覚えていますが、それは「THIRTEEN」位で早くも消え去り、「EXIST」「GROTESQUE」位からはもう通常通りのライブモードに戻っていました。
熊本以降も各地で鍛えられ続けてきた「XIII」の楽曲たちは、熊本で聞いた時のキラキラ観や黒というより白いイメージをそのままに、むしろその時に感じた感触と変わりませんでした。セットリスト自体も過去の楽曲が異なっているという違いはあるけれども、大元の構成に変化はありませんでした。ただ、鍛えられてきた分、熊本で感じた新曲らしさのぎこちなさは無く、地に足のついた状態になっていました。いわば、それまでの楽曲と違和感なく、むしろ同一化されたような印象を持ちました。故に、にバンドが放つ雰囲気やオーラもより大きくなっていたようにも。

「XIII」の魅力というのは、「EXDOUS」~「D.A.R.K」にあった漆黒のイメージとも、「AVANGARDE」にあった激しさとも異なる、それらを包括しながら、その対極にあるキラキラした部分や、真っ白な部分、彼らが今まで取り入れようとしなかった事だと思います。というかあっても前面に出そうとしなかった要素を敢えてさらけ出すことで、結果的にバンド自体がより大きな存在になった、、っていう熊本で感じたものを、この福岡で再確認させられました。

この日はダブルアンコールをしたのですが残念ながら叶いませんでした。
葉月のMCではこのドラムロゴスさえ下りて早くもっと大きな会場でやりたいという発言もありました。
個人的には、BLOOD THIRSTY CREATUREの楽曲も全部やってくれたので、SINNERS-EP以降のバンドの流れみたいなものが、ここで完結しました。
そして、もう次が楽しみで仕方ない。
この長期のライブツアーで生まれたであろう表現欲求が、どのように音に落とし込まれるのか、そこが楽しみで仕方ないです。
嵐で開催できるか分からないライブと言うのも、まあ面白かったですよ。ありがとう。


UNCHAIN Finding "LIBYAN GLASS" Tour 2018 福岡Queblick

2018-10-27 13:51:10 | LIVE

コーネリアスのライブから2日挟んで10/5はQueblickにUNCHAINのライブへ。
この日は台風が接近しつつあるという事で開催するかどうか微妙だったのですが、まだ福岡までは暴風圏に入っていないという事で予定通りに開催できました。
夏のFiVE NEW OLDとの2マンライブの時点でこのワンマンの告知はされており、「LIBYAN GLASS」というニューアルバムに伴うワンマンライブという事で、彼らのフルセットをもう少し見たいと思っていた自分としては、行くことに。。

キューブリックには開演5分前位に入場したんですが、バンドのタイプにもよるんでしょうが、やはり普段はライブハウスに来ないであろう中高年やスーツ姿の方々がちらほらといて、あのタバコと空調の匂いが強い会場が、少しシックな空気になっていたのが印象的でした。
ほぼ予定通りに開演。

1.FLASH
2.Travelling Without Moving
3.Fresher
4.Just Marry Me
5.テレスコープ・トリッパ-
6.Movin' my soul
7.Da,Da,Da,Da
8.Precious
9.Behind The Moon
10.butterfly effect
11.Miracle
12.Light Your Shadow
13.Spin My Head
14.Underground Love
15.Tonight's the night
16.Back to Zero
17.Libyan Glass

ENCOLE
18.I Am
19.Get Ready

タイトルになっているリビアングラスというのは、リビア砂漠でのみ発掘されるガラスの一種で、太古から神秘的に扱われながらも、起源についてははっきりと分かっていないという曰くつきのガラス。またパワーストーンとしては、「前世から持ち越したカルマを浄化する助けとなり、さらに今生における魂の進むべき道」といった形で重宝もされていて、道標のような意味合いを持たせています。
今回ツアーにあたりこのアルバムに関してのUNCHAINのインタビューを読みこんだのですが、目についていたのが「制作に行き詰っていた時、この曲が生まれたおかげで一気にアルバム作りを進めることができた」といった発言。ドラムの吉田さんが初作曲してリードにまでなったという意外性のほか、「全員が作曲できることが分かったので、この先もまだバンドを続けていけそうだ」といった発言。

22年続けてきて、10年の間に連続10枚アルバムを出し続きた中で、バンドのモチベーションを保つことは難しい事もあるとも語っていました。仲が良い/悪いでなく、バンドの道は決まったエスカレーターのようにレールが敷かれていないから、自分達で作っていくしかない。それをどれ位続けるのか、続けたいのか、続けられるのかといった葛藤を歌った「33」、それでも自分は自分であり前へ進んでいく意思を込めた「I Am」と、アルバムそのものがバンドとしての新たな決意表明のような位置づけになっていました。

ライブはメンバー全員そのアー写の衣装で入場し、当然ながらその「LIBYAN GLASS」の楽曲を中心に展開されていきました。葛藤や苦悩の中で生み出された楽曲たちは、このツアーの中で、どんどん噛み砕いていってさらに曲が育っていく形になっていったんでしょうけど、この段階ではツアー2本目だったということもあり、新曲ならではのぎこちなさを残しながらも、ポップでもありながらエッジの効いた「FLASH」、「Just Marry Me」「Da,Da, Da,Da」の軽快なテンポの掛け合い、バラードセクション(中盤のBehind The Moon~Miracle)、ブラックミュージックの要素が全編に出た「I Am」等、このバンドでしか楽しめないちょっとオシャレで熱すぎないビート感の中、それぞれの楽曲が生き生きと強烈な個性を放ちながら、UNCHAINのライブに新しい彩りを加えていっていました。それ以外にもギターの佐藤さんによる物販紹介、自分の事を「ワシ」と呼ぶ事を知ったりと、ワンマンならではの見どころも沢山ありました。特にギターの佐藤さんがよく、ボーカルの谷川さんの方を見ながらギターを弾いている姿が印象的でした。後、バンドのボーカリストであんなゴスペルやブラックのような歌唱ができる人も中々いないんじゃないかな、と思いました。声が好きになりました。

「このツアーを通して、自分達もリビアングラスを見つけていきたいし、皆にも各々のリビアングラスが見つかれば良いと思っています」

このツアーのタイトルに込めた想いを、谷川さんはそう話していました。
アンコール終盤の「Get Ready」まで含めて、華やかな音の裏にある、彼らの生き様や想いも垣間見えた2時間でした。
「生きる」という事への彼らなりの僕達への強いメッセージを確かに感じました。そんなライブできるバンドが好きです。
色々と印象に残るライブでした。ありがとう。


Cournelius Mellow Waves Tour 2018 福岡国際会議場

2018-10-27 11:19:13 | LIVE




セプテンバーミーの翌日はコーネリアスのライブで福岡国際会議場へ行ってきました。
コーネリアスは元々20年位前にリリースされた「Drop」という楽曲を偶々CDレンタル屋で見つけたのがきっかけで知っていました。
水の滴る音をサンプリングにメロディー、リズム、アコースティックギターの音色が交錯していくアートな世界に衝撃を受けたのを、今でもよく覚えています。それから「PONT」というアルバムを聴いていました。その後僕がビジュアル系に傾向していって音楽的にゴリゴリのヘヴィロックにはまるようになり、ちょこちょこチェックはしていたけど、遠ざかっていたんですよね。

最近聞くようになったのは、去年「Mellow Waves」というアルバムをリリースして、さらに今年派生盤としての音源集「Riddle Waves」をリリースした事による「Mellow Waves」という1年以上続けていて、ライブもしている、その世界を触れたかったからです。もっと言うとCDだけでは分からない、コンサートという形でどう表現されるのか知りたかった。このタイミングで行きたかったんです。あとは、年齢を重ねたからか分からないけど、ヘヴィロック以外の音楽~ハウスやエレクトロやクラブミュージックのような音楽もライブで行くようになってきて、音楽性そのものへの抵抗も薄くなってきたことのもあると思います。

会場の国際会議場も今年はCHEMISTRYで行って以来、約10か月振り位?になるんですが、今年はこれで最後になりそうです。
サンパレスや市民会館ほど大きすぎず、かつ高級感漂うラグジュアリーな木目をふんだんに使用した内装で、好きですね。
コンサートスタッフが全員スーツを着用していたこともあり、少し特別な空気を感じながら入場。
Mellow Wavesを象徴するような粒子の輪の映像がエントランスに描写されており、その世界に誘っていました。
グッズも幾何学的というか、ああ、コーネリアスだなって感じの感性がインスピレーションされたデザインで、僕はロンTを購入。

中に入ると、会場のキャパが1000人位なのに対して、平日だからか分かりませんが、半分くらいの集客だったと思います。後ろはがら空きでした。各座席にはグッズを網羅したシートが置かれていて、すごいこだわりよう。

ステージには幕がかかっており、エントランスにも描写されていた、このツアーを象徴するであろう、粒子の輪の映像がエンドレスに流れていました。そして、予定時刻を10分ほど過ぎて、暗転。

1.いつか/どこか
2.Point of View Point
3.Audio Architecture
4.Helix/Spiral
5.Drop
6.Another View Pont
7.The Spell of a Vanishing Loveliness
8.Mellow Yellow Feel
9.Sonorama 1
10.未来の人へ
11.Count Five or Six
12.I Hate Hate
13.Surfing on Mind Wave Pt2
14.夢の中で
15.Beep It
16.Fit Song
17.Gum
18.Star Fruits Surf Rider
19.あなたがいるから

ENCOLE
20.BREEZIN'
21.Chapter 8~Seashore And Horizon~
22.E

もう予想を超えた音世界でした。単なるライブというより、総合芸術な領域に達していました。
まるで一つの映画が始まるように、各メンバーにスポットを充てた序盤から、ステージを覆っていた幕から下ろされ「いつか/どこか」で開演したコンサートは、小山田さんとサポートメンバーが横一列にならんだ配置、後方に広がる映像、そして照明演出などが相まり、コーネリアスが持つ独特な音世界をより視覚的/聴覚的に様々な側面から表現されることで、より独自性を浮き彫りにさせていました。
ドラムの人は元より、各メンバーが一人で複数のパートを担当し、楽曲ごとにポジションを変えながら作り出していくそのプロフェッショナルさには脱帽で、それでいて皆の佇まいが「濃ゆい」んですよね。熟練した方々が澄まして顔してやっている訳ですよ。だから、なんなんだこの人たちは?っていうハラハラさがありました。
コーネリアスの音楽は、単なる音の合さりやバンドマジックで轟音をかますような音楽ではなく、一つ一つの音、メロディーもコーラスも楽器も、楽曲の中でどうすれば際立つのかという構成になっていました。だからこそヘヴィな「Count Five or Six」「.I Hate Hate」のようなアンサンブル寄りな曲もあれば、「いつか/どこか」のような、敢えて一音一音がずらしたり、よりダイレクトに各パートの「音」だったり。感覚的というより理論的に「どの音をどうならせば、効果的に響くのか」を計算しつくした構造になっているようでした。
その音世界を視覚的効果を用いて芸術レベルにまで構築していた映像と照明演出も圧巻で、バンドの世界観をより深くしていくための効果として映像を使うことはよく見ますが、その映像そのものが楽曲表現に欠かせないピースとして、そして時にユーモラスさを誘うような素材を用いつつ、全面にフィーチャーされたライブというのも彼ら位なものではないでしょうかね。特に印象的だったのは、水の泡や流水や蛇口や飲んでいる子供のむせこみまでフィーチャーされた「Drop」(生で聞けるとは思わなかったので大興奮したのは言うまでもない)、全編に渡って夥しい数のご時世の映像が切り貼りされて再構築されて会場中の笑いを誘っていた「Another View Point」(これを見るだけでもこのライブに行く価値がある)や、波の回転によって音世界を視覚的に表現した「Surfing on Mind Wave Pt2」、本編ラストに演奏された音の鳴りに併せて、その音そのものをコラージュとて表現した「あなたがいるから」等、まさにAUDIO ARCHITECTURE=音の構造体 という言葉が相応しい世界を作り出していました。会場も会議場なのでホールだったんですが、立って体全体で楽しむ人もいれば、座ってゆっくりとその世界を堪能しているような方々もいて、年齢層も高めな方々が多かったので、まあ、そういう雰囲気も面白かった。
もっと言えば結構集中してのめり込んでいたので、終盤近くで眠くなって虚ろ虚ろしていたことも、、、、



本編ではMCも一切なく黙々と終演した彼らでしたが、アンコールならぬカーテンコールでは小山田さんが少しMCで、「去年のツアーラストが福岡で、今年のツアーの初日が福岡、、10年位来てなかったのに、この2年で3回もやってるのは、、どういうことなんでしょうね(笑)また来ます」と挨拶。ラストは「BREEZIN'」「Chapter 8」そしてコーネリアス流ヘビメタナンバーともいえる「E」で荒々しくも華々しく終演を迎えました。

音楽という定義、固定観念みたいなものをひっくり返されたような感覚にさせられた音世界でした。
初日とは思えない完成度。この先どうなっていったのか、、、。
たぶん、他じゃ見れないだろうな。。そんな時間を共有させてくれて、ありがとう。




セプテンバーミー 1st Full Album「セプテンバーミー」リリースツアー「Plus Ultra Tour 2018」 福岡Queblick

2018-10-21 17:47:05 | LIVE

「ありがとう!また会いましょう!!」

満面の笑みでドイヒロトさんはそう右手を上げてフロアに挨拶し、岸波さんはその横でハニかむような笑顔で一礼して、ステージを下りていきました。それが彼らの活動休止前福岡公演のラストシーンでした。

セプテンバーミーは、今年のONTAQの時にカッコいいなと思って、その場で手売りのこのコンサートチケットを買い、行くと決めていました。しかし、公演日の7/7が西日本豪雨の関係で岡山方面で交通網が麻痺したため公演できないという事で、やむなく延期に。なので、この日は振替公演という事で、まあそういう公演に参加するのも初めてだったんで、面白いなと思っていたんですが、このツアーが一応のファイナルを迎えた夏に、公式で年内で活動休止という告知がなされ、結果的に振替公演にして活動休止前ラスト福岡公演という、特別な夜になってしまったわけです。。。

この日はドラマチックアラスカとの対バンだったのですが、彼らはフィッシュライフの解散前の福岡公演も出演していたこともあって、「対バンするバンドがみんな活動を辞めていってしまって...」とブラックジョークのように言いながら、(客席からドイさんにそのくらいにしとけー!!(笑)と止められてました)「俺たちは、やめません!続けていきます!」と、あくまで対バンとして感傷的に浸らず、自分達なりのライブをいつも通りにこなしていました。ただ、曲の歌詞を聴きながら、何か餞のような気持も抱えながら臨んでいたように感じました。

そして15分ほどの暗転後、セプテンバーミーの福岡最後のライブが開演。

SE
1.逆回転するハッピーエンド
2.妖怪ダンス
3.幽霊ダイブ
4.トケナイヨル、マジラナイヨル
5.LOVE DIVER
6.プラスティックワールド
7.彼女inワンダーランド
8.君と宇宙でスリーアウトチェンジ
9.キツネ憑きの唄
10.ハレルヤ

ENCOLE
11.テレキャスターマジック

初っ端から半端ないテンションで歌い、叫び、煽るドイさん。ONTAQの時と同じように、音を全身で感じながら思うがままに体を動かしアグレッシブに盛り上げていってました。この日もソールドアウトではありませんでしたが、それでも6割位埋まってて序盤から白熱していました。その熱は中盤に入っても変わらず、「トケナイヨル、マジラナイヨル」~「プラスティックワールド」~「彼女inワンダーランド」終盤の「キツネ憑きの唄」まで、一定の熱量と高いテンションのまま途切れることなく、むしろ膨張するエネルギーとなって会場を包み込んでいました。それは豪雨の影響で7月に会えなかった鬱憤や想いだけじゃなく、まぎれもなく福岡がこれで最後という事を、「今日が福岡で一番良かったと感じたい」という言葉にあったように、それ以上の気持ちを汗だくでこれでもかとぶつけているようでした。
サポートメンバーもONTAQで見たメンバーでしたが、クールに支えるベース、いじられ役になっていたキーボードの方と、ONTAQで見れなかった光景がありました。そしてリードギターが空想委員会の佐々木直也さんでした。「俺がB'zの松本さんの次にカッコいいと思うギターを弾くギタリスト」で、福岡は2年前に空想委員会主催の対バンでライブした事があったけど、こうやって福岡で一緒にステージに立つ機会があるとは思わなかったみたいなことを言ってました。そのなおやさんもMCこそしませんでしたが、終始笑顔で暴れては掻き鳴らし、中盤では「ultra 〇〇〇l」のフレーズが飛び出すなど、体全体でパフォーマンスしながら、会場の盛り上げに拍車をかけていました。

そして忘れてはならないのは楽曲です。
この日のライブは選曲がベストオブな内容だったと思うんですが、このツアーがそもそも1stアルバム「SEPTEMBER ME」のレコ発ツアーでもあり、アルバムに収録されている再録曲がどれも代表曲と呼べるものばかりでした。2014年に「絶対的未来奇譚」のツアーで福岡で見た時はその曲中心で、しかも6曲しか聞けなかったんですが、それから4年後のこのタイミングで、バンドの歴史を凝縮したようなステージを見れたことは有り難いのか、その逆なのか、不思議な感覚でした。でも、メンバーが変わったとしても楽曲が活き続けるように、今のバンド形態でその楽曲全てにアレンジが施されていた事で、またサポートメンバーの演奏力も相まって、違和感なく、むしろ新鮮な気持ちでどの曲も堪能できました。
終演後にCDを買って聞いた時に、もう別のバンドの曲だなと思うくらいに楽曲がカッコ良くなっていました。再録することで新しく命を吹き込まれた楽曲たちは、言ってしまえば演奏が上手いっていうのと、故に楽曲として成熟しているという。ロックの熱量を伴いながら、それぞれの楽器が併せることで、4ピース、3ピースだった頃以上の情報量と変幻自在さと、彼らにしか作れなかっただろう、それまでの殻を破って、新たな宇宙へ旅立ったような音世界がそこにありました。それが、今のセプテンバーミーと、それまでのセプテンバーミーで圧倒的に違う部分だと思います。

何となくですけど、そのあたりに活動休止の理由の一端があるのかなと思いました。ドイさんは終盤にMCで「ごめん」と客席に向かって頭を下げました。中には泣いている人もいました。活動休止については、公式に発表された事と殆ど同じで、仲が悪い訳じゃない、メンバーが減っても支え合ってきた兄妹のような存在、でも、色々話し合った結果、このまま続けるより、お互いのフィールドでそれぞれが頑張る方が、お互いにとって良い気がする、、、とかそんな話でした。でも、いつ戻ってくるのかは分からない、それが来年かもしれないし、5年後なのか10年後なのか、よぼよぼのおじいさんになった時かもしれない、、とも。
環境なのかなってこの時聞きながら思ったんですよね。ファッションブランドとしかしている人もいたし、個人活動が活発になってきたのもあるとは思うんですけど、今の流れで活動を継続していくことも出来た筈なのに、それを選ばなかったのは、バンドがいつ壊れても可笑しくない危険な状態だったのかなと思うんですよね。。何とか続けようとした結果、バンドはどんどん膨張していった。けれど、メンバー2人だけでは、今のままでは支えるには限界だったり、バンドの存在そのものがあやふやになってきたりと、存在を続けていく事に、オーバーヒートが起こってしまったのかなと勝手に思いました。何となく、、ですけど。

本編最後の「ハレルヤ」は、間違いなくこの日のハイライトだったし、終盤に向かうにつれて「ヨアケヒカリノサスホウヘ デアイワカレヲクリカエス」というフレーズを連呼しながら、ドイさんはステージの柵の上に登ってハンドマイクで熱唱と言うより絶叫していました。止めたくなかったのに止めることを決めた自分自身やファンへの想い、、一言では片づけられない様々な感情を音に乗せているようでした。でも、「ヨアケヒカリノサスホウヘ」と謳っている以上、どんなに哀しみの中でも彼らはそれでも光を探すんだろうな、、と。

アンコールは初めてドラムの岸波さんから入場してツアーグッズの紹介やら活休についての事をMCで話して、再度メンバー紹介へ。
「今日が福岡に今まで来た中で、一番楽しかったです」
少しリラックスした空気の中で最後に笑顔で叩き付けられたのは「テレキャスターマジック」。
これはきっと未来を歌っているから、最後に演奏したんだと思う。
「目を覚まさなくちゃ 僕らの未来を君が今 作るんだ 最高の未来を 君が今 作るんだ それは魔法みたいに 輝き続ける このまま」
「ハレルヤ」の先の未来、彼らが望む「ヨアケヒカリ」がたぶん、これなんじゃないかなと思いました。

悲しみでもやけくそで完全燃焼でもなく、何処か光を感じるような優しさと暖かさに包まれた景色がラストでした。
最後にお二方とも、少しの間お話しできて良かった。ありがとう。