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アンジェリーナ

2009-08-19 17:29:14 | Weblog

パリのサロン・ド・テとして有名なアンジェリーナ、モンブラン発祥の店としても有名です。日本のモンブランとは異なり、味が濃く、甘く、価値のあるモンブランであると思います。日本のケーキは水っぽく、味が薄く、糖分控えめが主流で、概して美味しいとは思いません。味のしっかりした美味しいケーキを少し食べた方が、水っぽいケーキをたっぷり食べるより幸せを感じますが、どうでしょうか。

そもそもフランスの植民地にはコーヒーの産地が多く、お茶の産地が無かったことから、紅茶は高級品として扱われていたことで、サロン・ド・テはカフェより高級な場所になったようです。カフェに比べるとアンジェリーナは敷居が高く感じていました。
 仕事が終わると近くのカフェで生ビールを2~3杯飲み、帰宅するのが慣例でした。夏は外のテラスで、パリの夏は青空が綺麗で風が心地よく、ビールが進みました。冬はシャンゼリゼ66番地、Point showに在ったベトナム人の経営するカフェでビールまたはワインが美味しかった記憶があります。
 秋からクリスマスが終わるまで帰りの道路が渋滞するので、シャンゼリゼからポンドセーブルの自宅まで1時間以上かかることが普通でした。そのため、カフェで時間調整していたようなものでした。フランス人に囲まれ、フランス語で仕事することが大変なストレスになっていたようです。車の運転も日本人から見れば乱暴で、特に帰りの運転は気が抜けず大変でした。

そんな毎日の疲れを癒していたのが近くのカフェで、さらに疲れがたまると週末家族を車に乗せてノルマンディーへ旅行に出かけていました。フランスの高速道路は幅が広く、渋滞せず、家からノルマンディーのドゥーヴィルまで350kmほどですが、2時間半で走れ、スカットしてしまいます。定宿もレストランも気使いの必要なく、子供たちも楽しそうで、本当に楽しい週末がそこにありました。それで月曜日からまた仕事が出来るわけです。

コーヒーに合うお菓子は御茶に合うお菓子より味が濃くなるのは当然ですが、フランスのケーキは美味しくて、仕事でなく旅行で行きたいですね。

 


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