佐渡、相川の日没
電話の最中に太陽は沈んでしまいました。残念です。
10月3日、4日、佐渡にお邪魔しました。トキの姿も初めて観察でき、パン作りとは異なる感激を味わうことが出来ました。
パン屋、ベーカリーを立ち上げること、個人では大変な難事業です。投資が1千万円を越すことも考えられます。中古機材を上手く入手できたとしても、数百万円の投資になります。
この人生を賭けた難事業を簡単に考えておられる方が以外に多いことに驚きます。ベーカリーを立ち上げ、美味しいパンを提供し、お客様に喜んでいただき、その対価として売上を頂く。そして継続して営業する。ベーカリーを立ち上げることが目標ではなく、継続して営業することが目標であるべきですが、立ち上げることを目標にしているとしか思えない方が如何に多いか。驚きです。
週間の実習でどれだけパン作りを理解し、どれだけの種類の生地作りを、その前の醗酵のメカニズムを、生地の扱い方を、理解できますか?これらは夏と冬では大きな差があります。その他材料、粉だけでも多種類あります。プロは小麦粉の吟味、その性格の違いを見極めて、生地作り、醗酵管理、その後の分割、整形、ホイロ、焼成を行います。些細な変化を大変気にしながら、パンの出来を案じながら、毎日作業しています。
冷凍生地の焼成だけならともかく、スクラッチベーカリーを1週間程度の実習で開業するのは極めて危険です。
パン屋はそんなに甘くありません。
それでも始めたいと仰るなら、徹底的に指導いたします。但し、1週間では無理です。