なにわノリダーのぬるい自転車日記

ロードバイクTREK DOMANE / 520、で大阪、シカゴ、つくばを走る。

高野山~護摩壇山~十津川村~橋本 (4)

2007-07-22 22:18:07 | 自転車
前回からの続き。林道 奥千丈線をクリアしたなにわノリダーは一路、鉄道を目指す。かなりへばっていた。食べ物を売っているところもなかった。家から持参した焼きおにぎり3個が役に立った。
R168は十津川沿いを走る。川幅は今までで最大だが、やはり澄んだ水が流れている。この川原にキャンプしたら最高だろうなあ。

谷瀬の吊り橋。はるか下に川が流れていて、橋も少々揺れて怖い。しかし、吊り橋からは絶景である。これから下流でもいくつか吊り橋を見かけた。対岸の山に張り付いている集落への唯一の交通手段になっている。

20人以上は乗らないでとのこと。すこし上流からの全景。長い。

この後は、十津川沿いをひたすら五條を目指す。

猿谷貯水池あたりで、今日始めてフラットな道を快走した。フラットな道って気持ちいいなあ。のぼりも大変だけど、下りは下りできい使うし。
R168は路面もいいし、車もそれほどでもないが、五條まで5つ位のトンネルは歩道が狭くて走れない、路肩も狭い、暗い、水が染み出ている、車が早いのでものすごく気を使った。車道は車がいない時だけ走って、車が近づいて来たら歩道に避難した。一度、パトカーが近づいて来たので歩道に避難したら、「危ないですよ」だって。わっかってるって。こちらはういつも後ろをケアしてて、すぐに歩道に逃げているんだから、歩道を整備しろって。2つある歩道合わせて1つの広い歩道にすれば自転車も通れると思うのだが。
また結構長い峠があり泣きが入る。飯を食うところもなくへろへろになる。エネルギー切れ寸前、峠近くに道の駅に到着も、5時15分閉店!??(ふざけんなー)。自販機でカロリーメイトを買ってほっと一息つけた。
峠を越えて、野菜売りの店で五條の駅までの道を聞くと、「車で20分」とのこと。元気が出る。30分走ってまた食品店で五條の駅までの道を聞くと「車で20分」とのこと。
6時半ごろにかなり下っていたので、すこし余裕が出て、鮎、あまご塩焼きの店に入る。看板に「かならず食うべし」と書いてあった。

淡白ながら甘みがあって塩と良くあっていた。頭から尻尾まで骨も含めて全部食べた。焼くのに時間がかかって、店のおやじと色々話す。自転車で走ったことに感心される。奥さんとおやじが店の外までに見送ってくれる。二人とも素朴優しい感じで好感がもてた。二人の視界の範囲、少しのあいだスピードアップ。店のおやじは「五條の駅まで車で20分」とのこと。このあたりは皆、「ちょっと遠いと20分」なのか??
五條駅には電車が1時間に一本なので、橋本までR24で慎重にナイトラン。やばい雰囲気だったが橋本駅まで1キロのところで激しく雨が降ってきた。輪行を考えて、着替えもないので860円の上下のスウェットを買う。
8時ちょうどに橋本駅に再び到着。朝7時過ぎに出発して13時間近く経過。8時21分に急行で輪行し、難波駅で生ビールで、乾杯。夜の御堂筋線は心配だったが、混雑しているものの、一番後ろの車両にぴたりとくっついて、迷惑をかけることもなくうまくやり過ごせた。金曜日の夜の御堂筋線で輪行できればどこでも行けそうだ。
10時過ぎに千里中央に到着。長い一日だったが、初の1000M越え、和歌山方面に日帰り輪行が出来ることがわかり、これからのまた楽しみが広がった。
160.1km, ave 16.8km

高野山~護摩壇山~十津川村~橋本 (3)

2007-07-22 21:41:10 | 自転車
前回からの続き。護摩壇山をクリアしたノリダーは、愚かにもまた林道ではまる。

山頂200mくらいの林道 奥千丈線である。山頂の店の人が従業員の人で車で林道経由で通っている人がいる、といっていたのでまあ、前回みたいな石だらけではないだろう、どうせ下りだろうと軽い気分で走り出す。

しかし、霧は晴れず、右側はいつでもがけ崩れしそうな崖。あげくに霧雨。車もがけ崩れ補修のダンプしか通らないし、これで国道168号まで40km...あほでした。ただ、ツーリングマップルにも展望ルートと、書いてあるので晴れていたら絶好もコースに違いない。路面も林道にしては良好であった。

10キロほどで霧は晴れたが、小雨が続く。道のはるか下の谷に、きれいな川が流れていた。まさに秘境である。ちょっとおおげさだが、かなり緊張して走った。

向こうにこれから行く道が見える。この辺でバイクの集団に遭遇。すこしほっとした。

小滝から水が道路にあふれ、一面川のようになったところを通る。ゆっくり走るが、泥除けないので当然、背中泥だらけである。実はもっと激しく水があふれている箇所があったのだが、びびって写真どころではなかった。

林道は十津川村へ入り、R733へと変わった。まだ168号までは20キロ弱ある。

R733を横切って流れていた小川。ほんとに透き通った水で、やや薄い青みがかっていて、ほんとにきれいだった。水もものすごい音を出して流れていて、腹を揺さぶられるような音だった。すこし深くなっていてちょとした露天風呂のサイズだったので、晴れていたら間違いなく服のまま飛び込んでいただろう。

道は和歌山から奈良県へ入っていて、神納川沿いを走っている。この川がまたきれいで...
風屋貯水池を渡ってやっとことさ、十津川街道R168に合流。下りの40kmなので2時間とふんでいたが、すでに4時近い。やばい。山を降りなければ、鉄道もないし。でも俺の脚力じゃ平均20kmがせいぜいだ。ライトも持っているし、腹を据えた。とにかく人里に出てきた。しばらく止んでいた小雨が降ってきたので、おばちゃんに聞いたら、今降って来たとのこと。私は雨とともに移動しているのである。
(つづく)

高野山~護摩壇山~十津川村~橋本 (2)

2007-07-22 21:01:57 | 自転車
前回からの続き。高野山を10時過ぎに出発し、高野龍神スカイラインへ。いきなり上り坂が連続。サイクリストはひとりもいず(一日中会いませんでした)、山頂から降りてくる観光バスや車の人の中には、珍しそうに見ている人や、あきれて笑っている人もいた。

振り返るとかなりの高度をあがっていてびっくりする。しかし、見上げるとうねった道がはるか上空に見える時もあり、気合を入れるのではなく、「もうゆっくり行こう」という気分になる。

見えないところから水の音が聞こえるとこもあったが、周りは見渡す限り山、山、山。

途中の箕峠で930mに達するが、それから道はアップダウンを繰り返し、なかなか標高1000mを越えない。このあたりがかなりきつかった。やっとのことで1030mを越え、元気が出る。

自然水給水所なるものがあった。水道をひねるとミネラルウォーター飲み放題。程よく冷たく、のどにしみいる。
これからはほぼのぼり基調で、少しずつ山頂に近づいている実感があり、うれしかった。
12:45目的地:山頂付近のゴマさんスカイタワーに到着。ここで1300Mくらいのはずだ。ここから360度の眺望を満喫のはずが。。。。。。

いやあーー霧でまったく見えません。山頂の店の人に聞くと、晴れていると四国まで見えるそうだ。「自転車でご苦労さん、なにも見えへんなあ。」と車のおやじに笑われた。

とりあえず、ごまさん山頂こちらの看板で記念写真を取る。
ふもとの橋本から56.7km、ave 13.7km。遅い....
今後どうしようか悩みに悩んでいた。時間的には龍神温泉をとおり白浜などの太平洋岸へ抜けて輪行が早いのだが、特急で大阪まで5200円もかかる。そこでかなりのチャレンジだが、山頂のそばにある、林道 奥千丈線で東の方向へ、十津川村を目指すことにした。単に同じ道を引き返すのはいやだ、ということなのだが、また林道ではまってしまった。懲りないね。
(つづく)