速報ということで、昨日食べた夕食レポート。なんと同じ店で購入したチャプチャイcapcay(野菜炒め)が、八宝菜だったというただそれだけのお話。
青菜、白菜、ニンジン、きくらげ、インゲン、ブロッコリー、鶏肉、かまぼこ 以上8種類でした。すばらしい。しかしこうして考えてみると沖縄の食堂の「味噌汁」のように手元にある具材が日替わりで入るという感じだということを実感しました。
ちなにみに今回は贅沢して、もう一品は、鳥の肉を薄く平らにした「から揚げ」にあんかけがかかっているビスティック・アヤムbistik ayamです。ここの「あん」はしつこくなく、玉ねぎとニンジンで絶妙の味付けです。ちなみにその上にのっているのはインドネシアのお漬物、アチャルで、キュウリの酢漬けです。昨日はこうしてみるとたくさん野菜をとったことになります。
ところでこの皿ですが、これはマイ皿です。バリで買った皿を日本に持ち帰って、また持ってきています。インドネシア生活必需品。
バリでANEKAといえば、知る人ぞ知るバリの伝統音楽のカセット、CDのレーベル名であり、またそれを作成する会社名である。会社というのは少々大げさで、実はANEKAはタバナンの街にある小さな電気屋なのだ。この電気屋がANEKA Recordの本社なのである。
このお店、戦後中国系インドネシア人(私の調査地ではこの店主をホキと呼んでいたが、だいぶ前に亡くなった)がつくった電気屋だったのが、1970年代初頭、カセットの普及とともに録音した伝統音楽を売る商売を始めたのだった。この店に入ると右側の壁にはカセットとCDが今でもびっちりと並べられており、店主はどのカセットにどんな曲が入っているのかがほとんどわかっているのである。
30年前に私の留学した頃と店構えは全くといっていいほど変わっていない。この店に来るたびに思うのだが、時間の経過をほとんど感じさせない。観光化の中で変わりゆくバリを目の当たりにしながら、こんな風景に会えるとまだまだバリも捨てたもんじゃない、と思うものだ。
私の宿泊している場所は、ホテルではなくいわば民宿です。ゲストハウスといってもいいでしょう。泊まるだけで朝食は出ないので、朝が目が覚めると、たいてい近くの市場まで5分程度歩いて朝ごはんを買ってきます。
写真はある日の朝食。お湯は部屋で沸かせるのでインスタントのバリコーヒーとかってきたお菓子?の数々。この日は甘いお菓子とコロッケと両方なのでちょっとカロリーが高かったかもしれません。でもバリにいる間だけはちょっと「糖分の贅沢」を許してもらいましょう。とはいえ、帰国したら1週間後に人間ドックです。
日本ではヨーグルトを食べるのですが、こちらでヨーグルトは贅沢品です。高級なスーパーに行けば買えないことはないのですが、市場で買えません。結局は買うのが面倒になって今はやめてます。やはり郷に入れば郷に従えなんでしょうか…。
突然、村の帰りにバイクのエンジンがかからなくなり、さあ困ったということでインドネシアのどこでもあるbenkel(ベンケル)とよばれるバイクや自動車の修理工房にバイクを押していきしばしバイクも私も休息。エンジンだけでなくどこからかガソリンが漏れるのである。
ベンケルの語源は調べたことがないのでよくわからないが、オランダ語ではないことは確かである。それにしてもカタカナにするとかわいい発音になる。この修理工房だがだいたい車の走る道ならば適当な間隔で存在している。言い換えれば、それだけ修理が必要なバイクが多いからである。しかも店員はたいてい寡黙で、黙々と原因を突き止め解決していくのだ。なんだか賑やかな路上とは別な空気が流れる空間なのである。
今回もその原因を私に完結に話し、1時間ほどエンジンの一部を取り外し修理していった。私はそんな修理工場の木製の硬いベンチに腰を下ろし、そんな作業を眺めながら、やはり同じように待っているおじさんと世間話をする。ベンケルの風景である。時々知り合いが通り過ぎて私を発見すると、近況報告に花が咲く。1時間はアッという間だった。そんな時間にバリにいることを感じるものだ。もちろん修理後、快調にバイクが動くようになったのは言うまでもない。
今年に入ってから体重を落とすために、昼、夜はなるべく炭水化物を食べないように心がけている。だからといって他の栄養が偏ってはいけないので、積極的に野菜や肉を食べるようにしている。しかしバリでご飯を食べない、というには至難の業なのだ。おかずはご飯を食べるためにあるのがインドネシアである。
そうはいってもやはり努力は必要なので、今回挑戦したのは、チャプチャイとよばれる八宝菜だけを食べる試み。かなりの量なのでこれだけでも十分お腹がいっぱいになる。さらに複数の野菜、肉が入っているので栄養的にも困らない。しかし味が濃いのが難点。絶対にスープは飲まない。これは血圧にもかかわりそうである。
ということで、中華系のなるべく味があっさりしているお店でテイクアウト。買ってきて何種類の野菜が入っているかチェックしながら食べてみると、青菜、白菜、ニンジン、きくらげ、ブロッコリー、鶏肉と6種類のみ。野菜だけだと5種類。まあ、そこは日本とは違うので許すとしよう。
8月17日はインドネシアの独立記念日である。1945年に日本がポツダム宣言を受諾して無条件降伏をした二日後、インドネシアは独立宣言をした。もちろんその後、オランダとの独立戦争を経て、実際に国家として独立したのは1949年であるが、それでもインドネシアにとって8月17日は重要な記念日である。午前中に学校、役所では独立記念日の式典が行われ、夜にはさまざまなイベントが執り行われる。テレビでは大統領隣席の儀式が生中継される。日本の終戦記念日や広島、長崎の原爆投下の日に行われるNHKの生中継のように。
街ではインドネシアの国旗を掲げたり、店を装飾したりする。大通りはインドネシアの国旗一色だ。しかし私は裏道に掲げられた写真のような独立記念日の光景が好きだ。華美ではなく、それでも小さな旗で独立記念日を祝福している。静かに「国」を愛して誇りに思う気持ちのように。
インドネシアの独立記念日の様相を見るたびに思うのだ。国を愛するという気持ちは、誰かに強制されたりするものではない。長い歴史や教育の中で培われたものであり、それは見世物でもイベントでもない。間違った「国」の愛し方は、「国」を滅ぼすことにさえつながるのだ。こんな裏通りの姿をみながら、ふだんは考えたことない「国」と「自分」の向き合い方を少しだけ考えてみる。
バリに来るのは何回目なんでしょう。100回は来ていませんが、通算すればかなりの回数になると思います。とはいえ、今回のバリの空港から宿までの道行はいろいろありました。
(1)パスポートコントロール
いつものことですが、イミグレーションのおじさん(お兄さん)がのんびりしすぎて、ぜんぜん進まない。
(2)荷物
いつまでたっても荷物が出てこない。(私のだけではなく、GA881便に搭乗した乗客全員分、日本の空港の100倍くらい時間がかかる)
(3)空港内大渋滞
タクシーに乗っても空港の外に出られない。空港出口まで20分かかる。
(4)街中大渋滞
夕方で、かつ翌日が独立記念日の休日ということもあり、道路大渋滞。私より運転手がブチ切れ気味だった。
(5)ホテルの従業員不在
ホテル(いってもゲストハウス)にやっと到着したら従業員が教会に礼拝に行っていない。仕方がないので泊り客と1時間雑談。結局チェックインまで約2時間待たされた。
ということで、いろいろありましたが、空港に飛行機が到着してから5時間後ですが、無事に部屋に着きました。ということで久しぶりにブログを書いてみました。せめてバリにいる間だけでも更新しようと思います。写真は空港で荷物を待つ間に撮影したもの。ちょっとピンボケですが、本日の唯一の写真なので。