突然、村の帰りにバイクのエンジンがかからなくなり、さあ困ったということでインドネシアのどこでもあるbenkel(ベンケル)とよばれるバイクや自動車の修理工房にバイクを押していきしばしバイクも私も休息。エンジンだけでなくどこからかガソリンが漏れるのである。
ベンケルの語源は調べたことがないのでよくわからないが、オランダ語ではないことは確かである。それにしてもカタカナにするとかわいい発音になる。この修理工房だがだいたい車の走る道ならば適当な間隔で存在している。言い換えれば、それだけ修理が必要なバイクが多いからである。しかも店員はたいてい寡黙で、黙々と原因を突き止め解決していくのだ。なんだか賑やかな路上とは別な空気が流れる空間なのである。
今回もその原因を私に完結に話し、1時間ほどエンジンの一部を取り外し修理していった。私はそんな修理工場の木製の硬いベンチに腰を下ろし、そんな作業を眺めながら、やはり同じように待っているおじさんと世間話をする。ベンケルの風景である。時々知り合いが通り過ぎて私を発見すると、近況報告に花が咲く。1時間はアッという間だった。そんな時間にバリにいることを感じるものだ。もちろん修理後、快調にバイクが動くようになったのは言うまでもない。
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