Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

三錠の薬から

2009年03月04日 | 家・わたくしごと
 子どもが朝から鼻水をぐすぐすしているので、かみさんが「この薬を飲みなさい」と、食事を終えたばかりの息子のテーブルクロスの上に三錠の薬のカプセルを置いた。しばらくその薬を見つめていた息子が、表情一つかえずにボソっと「さんじょうにいかなくちゃ・・・」と呟いた。あれ、なんかそのせりふどっかで聞いたことがあるのだけど?と思いつつ、まだ起きて30分足らずの私はボーッとしていて思い出せない。息子は30分どころか、まだ起きて10分もたっていないのだ。
 「それ、何言ってんの?」と私は息子に聞いた。すると息子は「三条に行かなくちゃ、三条堺町のイノダってコーヒー屋へね・・・」とあのわが家では神格化されている歌手、高田渡の《コーヒーブルース》を歌い始めたのだった。
 不覚である。高田渡のあの有名な歌の歌詞を忘れてしまったなんて!それにしても起きて10分で、薬の三錠を京都の三条と読み替えるあたりはさすがわが息子である。どうせなら「三錠も飲まなくちゃ」と替え歌で歌ってほしかったのであるが、とにかく朝から笑って目が覚めた。息子に感謝。

鬼教官

2009年03月03日 | 家・わたくしごと
 息子は受験が終わってひと段落、といくところだったが、このところ鬼教官のもとで料理を作るという厳しい訓練が始まったのだった。教官曰く「男だからといって、(あなたのように)食事も作れないのはダメ」なのである。私だってそりゃ、作れますよ。確かに一人暮らしのオランダでは、毎日、生野菜にドレッシング、茹でたソーセージにマスタード、そして鍋で炊いたご飯、というメニューで何ヶ月も暮らしたが、私はそれで十分満足なのだ。
 食事を作ることにものすごく執着したのは、キャンプの指導員をしていた頃で、さすがに毎日、どこかの家族が作るカレーのおすそ分けに飽きて、とうとう飯ごうに油を入れて天麩羅、肉じゃが、きんぴらなどと、とにかくいろいろ作ったものだった。必要に応じて私だってきっと料理をするはずである。
 さて息子の訓練の話に戻ろう。降って沸いたような料理訓練に息子はあわてふためいてはいるものの「お父さん、今日はドリアを作って美味しかった」とか、チャーハンを作ったとか、結構、基本的な料理を学んでいる。レパートリーを増やすのはいいことだ。20品くらいの料理が手際よくできれば、将来、女の子に結構もてるかもよ。

アサガオ

2009年03月02日 | 那覇、沖縄
 朝、ウォーキングをするとこんな時期でも沖縄では空き地などにアサガオが咲き乱れている風景を見かけます。ほんとうにアサガオなのだろうかと疑問を持って近くで眺めてみるのですが、どう見ても花も葉もアサガオ。この時期だけではなく、一年中咲いているように思います。しかし辞典を見たりネットで調べたりしても、アサガオだという自信がありません。こういうのは専門家の父に聞くのがいちばんいいのかもしれません。
 花は俳句の季語としてとても重要です。花が季節感を持つというのは当然です。たとえば春ならば、サクラ、チューリップ、ヒヤシンス・・・などと考えます。でも今やハウスで育てたチューリップなんて花屋に行けばいつでも買うことができるわけで、季語というのはやはり「自然の中で」という条件つきということになります。
 私は俳句に詳しくありませんが、アサガオはきっと夏の季語なのでしょう。アサガオ市は夏の風物詩ですし、やはり風鈴の音のような涼しげなイメージが付与されています。しかしそのアサガオが沖縄では一年中、露地で咲いているのです。沖縄に四季がないわけではありませんし、俳句の季語を知識として学ぶことはどこだってできます。しかし自然環境が「日本」の文化といかに深く関わっているのかということを改めてこのアサガオの花を見て考えました。そして日本文化の「日本」とはいったい何をさしているのだろうかという至極当然な疑問に立ち返りました。ここに住み続ける限り、繰り返し考え続ける疑問なのですが・・・。


ありがとう

2009年03月01日 | エッグカップ

 学生からエッグスタンドをいただきました。なんと沖縄市のお店に売っていたそうです。しかもワイヤーのエッグスタンドにかわいい蝶がついています。すばらしい!実は、かみさんがホームページでこれと似たものを見つけたことがありますが、Sold Outの表示で残念がっていたことを思い出しました。ありがとう。大切にしますね。