Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

寒い金沢

2009年03月14日 | 
 金曜日の午後から出張で金沢へ行く。昨日はまだよかったのだが、今日はとにかく小雪が舞うほど寒いのである。ちょっとくらい寒いのは、沖縄から行くと環境の変化が実感できていいのだが、ここまで寒いと耐えられない。仕事が終わって、夜はライトアップの観光地でも見学しようと街に出たが、結局、断念したのだった。さらに沖縄を発つときは、近江町市場で海鮮丼でも食べようと楽しみにしていたのだが、それもまたあきらめる。
 結局、これからホテルの小さな机で原稿の校正やら、専攻のホームページの作成やらで金沢の夜が終わると思うとちょっと寂しいが、外の寒さを考えればずっとその方が健康的である。それでも観光で金沢に来ていたら、意地になっても観光したんだろうな。

相手がいるということ(音華鏡公演ー3)

2009年03月14日 | 那覇、沖縄
 先週の音華鏡公演は私たち沖縄のグループの単独公演ではなく、東京からもう一つのグループが参加するという形のジョイント公演だった。ジョイントとはいってもそれは、複数のグループが順に演奏していく複数グループ型のコンサートではなく、競演=対戦型の公演である。
 この演奏スタイルは、二つのガムランのグループが舞台の上手と下手に並び、交互に演奏を行いその演奏を競うというまさに演奏による対戦をイメージしたものである。バリでは今もよく行われる演奏スタイルである。コンクールとはちょっと違う。とにかく相手は一つ。結果は、切るか切られるか、時には相打ちのどれかなのである。ものすごい緊張感と集中力が試されるわけだ。隙あらばバッサリ。前日の練習からすでに舞台の上には敵が。「よしゃ、偵察や」とデジカメでパシャリ。そんな精神的余裕が持てたのは最初のうちだけで、あとは指をくわえて茫然自失で眺めるだけだった・・・。
 それにしても、20年以上ガムランを演奏してきて、この演奏スタイルで舞台を行ったことはない。東京だと複数グループはあるものの、メンバーが重なっていて、純粋な形では対戦できないからなのかもしれないし、できるだけ他のグループとは関わりたくないのかもね。そう考えてみるとこうした演奏スタイルが可能だったのは、沖縄ならではということか。いい緊張感の中で演奏ができて満足。