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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

看板猫

2016年09月22日 | 東京

 実家の最寄駅の西武国分寺線の鷹の台駅。私が子どもの頃は活気に満ちた商店街だったが、現在では通学路、通勤路になる朝夕以外は閑散とする商店街。今ではお店もすっかり減ってしまった。通学する人々はたぶん国分寺で買い物をするのだろう。商店街は車を駐車するスペースもない。
 夜8時も過ぎれば、ほとんどお店のシャッターが閉まるが、賑やかなのは学生たちが集まる居酒屋であろうか。どこもそんな店の前には自転車がいっぱいだ。ちなみに自転車だって飲酒運転はだめである。この店の前で警察が飲酒を取り締まったらたいへんだ。ただし自転車やバイクもエンジンをつけずに押して帰れば歩行者である。
 そんな店屋の一角に洒落たバー風の居酒屋がある。ガラスで中がよく見えるが、たまにお客が入っているくらいで、満員だった記憶はない。それよりも気になるのはいつもこの窓際に「おすまし」で立っている白い猫である。彼か彼女なのかはわからないのだが、ほとんど誰とも目を合わさずにいつもこの場所で、通る人々を見つめる猫。ぼくはこの猫が大好きだ。国分寺で練習のあと一座のメンバーと食事をして、帰りにほろ酔い気分でこの店の前を通ると、たいていここで出会うのである。その凛とした姿を見て、自分の少々お酒を飲んでだらしなくなった姿に気づき、「いけない、いけない」と背筋を伸ばして反省するのである。


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