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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ラマヤナと格闘

2008年01月19日 | 家・わたくしごと
 また「締切り」が近づいています。あと二日です。毎晩、インドネシアの古典文学「ラマヤナ」と格闘しています。まさにラーマ王と羅刹王ラワナが戦い続けているように。論文を書くにも体力がいることをこのところ切に実感しています。私の博士課程時代の指導教官はいわゆる体育会系でしたが、やはりそのくらいの鍛錬は必要なのです。それに比べて運動不足の私ときたら・・・。
 疲れてきたせいでしょうか、韻律詩を読みながら、悲しくも戦場に斃れていく武将たちの姿を思い浮かべるとなぜだか涙が流れます。もともと涙もろい私ですが、論文を書くための資料を読みながら泣いているなんて全く絵になりません。
 ラマヤナを読んでいて思うのですが、悪行は、将来必ず自分の身に降りかかってくることを痛感するのです。つまり悪行は、その何倍もの大きさの災難となっていずれは自分に戻ってくるのです。悪行が大きければ大きいほど、災いも大きくなるわけです。だからこそ、論文を書き上げなくてはなりません。「今回はいいや・・・。止めよう。」なんて悪い癖がついてしまえば、きっとそんな悪行がその何倍もの災いとなっていつか私に降りかかることになるのですから。私は期限までに論文が書けないことよりも、むしろ、そのしっぺ返しである「災い」の恐怖におののいているわけです。


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