Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ゲネプロ見学から考えること

2012年07月06日 | 大学
 昨晩は大学のウィンドアンサンブルのサークルが7月8日に大学講堂で行う演奏会のゲネプロを見学した。きっと前職の同僚の方々は「なんで君がウィンドアンサンブルのゲネプロに?」なんて思い、笑って(心の中で)しまうだろうが、正直、ぼくも「場違い感」はあったものの、ひやかしではなく、いたって真面目にゲネプロに耳を澄ましたのだった。
 これまでいた大学に音楽の「サークル」といわれるものは、ガムランしかなかったといっても過言ではない。プロを目指す学生たちが、自分たちの研究や練習以外に、別にサークルを作ってほかのことまでやろう、という時間もなかったのだと思う。そういう意味で、ぼくはサークル活動がどういうものかよくわからないのである。だいたいガムランのサークルは自分が指導者兼顧問だったし、メンバーは学生、卒業生、社会人とさまざまな人で構成されていたからだ。こちらの大学のサークルは、演奏会前には他大学や卒業生の「手伝い(トラ)」は十名近く加わるものの、基本的には学生で構成される。学外から来てくださる指導の先生が来られない日は、すべて学生たちで指導も指揮もする。中学や高校から演奏を続けているメンバーが多いようで、それなりに経験があって指導も可能なのだろう。学生たちの指導も指揮も、それなりに様になっているのである。
 ガムランを始める学生たちは、まったく初心者である。子どものころからガムランをやっていたなんていう私の息子みたいなパターンは、例外中の例外。だから、たぶんウィンドアンサンブルのようにはいかないだろう。学生だけで引っ張っていくのは難しい。それに楽譜がないので自主練習ができないし、楽器の問題もある。同じではないけれど、でもウィンドアンサンブルの運営をみながら、これからの沖縄のグループの運営の方法など、学ぶことが多い。ウィンドアンサンブルのゲネプロは、ぼくの浜松での音楽活動について考えるきっかりを与えてくれた。
 ところで、わが大学のウィンドアンサンブルは、来年1月8日に浜松のアクトホールで定演を開催するとのことだ。大きな目的があるのはいいことだ。「名前貸し」の顧問にとどまらず、何か役に立てればと思う(余計なお世話と思われたら困るんだけど)。演奏する音楽は違うけれど、君らとぼくは音楽人として、すでに仲間なんだし、だから応援したくなるんだよね。