Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

さすが沖縄ローカル紙!

2010年11月17日 | 那覇、沖縄

 朝、玄関の新聞受けを見ると、一面の見出しのものすごく大きな文字が見えた。また、世界のどこかで大災害が起きたのだろうかと驚いて、急いで新聞を手にとった。そしてまたまた驚いたのだった。その文字は写真のごとく、「組踊、世界無形遺産」。こんな大きな文字で見出しが書かれたのはいったいいつ以来だろう?(夏の高校野球の沖縄代表の優勝以来?) これが地元密着型ローカル紙の驚くべきところである。
 ところで、「組踊」を知っている本土の人はどのくらいいるだろう?だいたい「くみおどり」と読めるだろうか。「踊」という文字がついているので、芸能であることくらいはわかるだろうが、組踊の舞台や映像を見たことのある日本人は全人口から見ればほんの一握りである。だいたい沖縄の人にだって身近な芸能とは到底いえない。
  しかし、沖縄に住み、組踊を日本で唯一教える芸術大学の教員である私にとってはたいへん喜ばしいことである。ただ、東京に住んでいたらやっぱり他人ごとなんだろう。たとえばインドネシアで、バリ・ポストの一面に、「アルジャ 世界無形遺産」と書かれたのを見て、ジャカルタっ子は、「APA ITU?(それ何?)」って感じかしらね。