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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

原稿締切と校正原稿はなぜ重なる?

2009年12月16日 | 家・わたくしごと
 私は始終原稿を書いているわけではない。書くためには文献を調べなくてはならないし、現地に調査も行くし、資料を整理しなくてはならない。そうした作業が一段落すると論文の執筆にかかるのである。もっともたいへんなのは(たぶんどの研究者もだろうが)、この最後のプロセスである論文執筆なのである。書き始めると、私の場合は朝から晩まで、内容のことが頭から離れなくなる。それこそ、お風呂でもお手洗いでも。
 ところが、こういう時期に限って、以前書いた原稿の初校校正が、出版社からひじょうにタイトな日程で送られてくるのだ。こうした状況が、このところ妙に重なるのである。さすがに本を書いたり、本の校正したりしている時期は他の論文を書いていなかったので、こういう問題は起きなかったのだが、ここにきてまたバッティングしてしまった。
 不器用な私は、たとえ校正に没頭しようとしても、執筆中の論文のことで頭がいっぱいで、集中しているつもりでもどこかで「ポカ」をやらかしてしまう。その結果、印刷されてから、自らの不注意に気づくのであるが、それはもう後の祭り。今回も校正の返却期限が迫り、そして原稿の締切期限も迫っているのだ。競馬のゴールシーンのように各馬がゴールになだれこむような美しい状況ではなく、馬は一頭なのである。切り替えないといけない。売れっ子漫画家みたいにしっかりとチェンジしなくちゃいけない……。運とタイミングが悪いだけで、ぼくはぜんぜん売れっ子じゃないんだけど。