Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

時計まわり、反時計まわり

2009年12月08日 | 家・わたくしごと
 どちら向きにまわるかを文章で示すとき、普通、時計まわり、反時計まわりという表現を使う。文化人類学における儀礼のプロセスを記述するときなどは、「供物のまわりを竹の棒をたたきながら、反時計まわりに三周する」などと表現するのである。最近、儀礼に関する本を読んだとき、久しぶりにそんな表現に出会った。
 その日、たまたまテレビに陸上競技の風景が映った。その時にふと思ったのだ。陸上競技は、なぜ反時計まわりにトラックをまわるのだろう?なぜだ?ちょっと調べてみたがよくわからなかった。
 陸上競技は勝敗だけでなく、時間を競う競技である。0.01秒でも早くゴールを駆け抜けるために選手たちは日々、練習に励む。陸上部だった私にもそれはよくわかる。しかし、その陸上の選手達は、反時計回りにトラックを回っている!時間の流れに沿って走るのではなく、過去に向かって走っている!