Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ランドリー

2009年01月10日 | バリ
 ここ10年くらいだろうか、デンパサールの街にはLAUNDRYという表示をした洗濯屋がたくさん見られるようになった。バリは観光地であるためにホテルなどの宿泊客を対象にしたランドリー・サービスは昔からあっただろうが、一般の市民を対象にしたランドリーの歴史はそれほど長いものではない。洗濯物を他者に依頼することができるようになったこと自体、豊かになった証である。
 普段の下宿生活では、襟付きの服やズボンなどアイロンを必要とするものや絞るのがたいへんなもの以外は自分で手洗いしてしまう。今回も10日ほどの滞在なので日本から洗剤を持って行きすべて自分でやってしまうつもりだった。ところが、今回は本当に天気が悪く、洗濯物がなかなか乾かない。乾かない時間が続くと、洗濯物が生臭くなり、Tシャツなどは着るのが結構つらいのである。
 結局、あきらめてTシャツもランドリーに持っていくことにする。昔から利用する洗濯屋は私のことを覚えていて、名前を言わずとも預かり証に私の苗字を書いてくれる。
「明日の夕方にはできないかもしれないよ。この天気だし、とにかく預かっている量が多いいんだ。アイロンかけるのは一人だけだからね。」
 やはり雨季には持ってくるバリ人が多いようで、商売は大繁盛のようだ。だいたい個人経営なので、大型の洗濯機や家庭用の洗濯機を使って洗い、大型乾燥機で乾かして、アイロンをかけるのだが、洗濯物が多いとアイロンに時間がかかるわけである。日本と違ってアイロンは洗濯屋用の大型機械ではなく、家庭用の手でかける小さなアイロンである。それだけ手間をかけてもTシャツ一枚は1,000ルピア、襟付きの半そでボタンダウンのシャツも1,500ルピア。120で割った額が日本円である。やっぱり人件費が安いことに驚く。とにかく、今回の滞在にとってランドリーはなくてはならない存在。