Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ガムランを聴く

2008年04月21日 | 大学
 沖縄ではたいていガムランは「ひく(たたく)」ものであって、聴くことは少ない。きのうは、私が顧問を務める大学のジャワ・ガムランのグループ「ソンゴ」の新入生歓迎演奏会があって、久しぶりにガムランの観客となった。
 たいていバリのガムランを演奏するものは、ジャワのガムランは演奏しない。もちろん逆もそうである。バリがヒンドゥーでジャワがイスラムという宗教的な理由からではないのだが、やはり奏でられる音楽の雰囲気はかなり異なっている。しかし驚く無かれ、わが大学のジャワ・ガムラングループには二人の両刀遣いがいあるのである。しかもバリのガムランの中心選手である。これには教員である私も脱帽で、私もジャワに挑戦したことはあるのだが、やはりその音楽についていけないのだ。あのまったりしたジャワの空気が先入観として頭にあるのがいけないのか、それとも音楽が合わないのか、自分にはよくわからない。
 夜風の中、50人以上は集まった観客は心地よくジャワ・ガムランの深遠な調べを静かに楽しんだ。演奏はしないものの、聞くのは大好きな音楽である。サークルの学生達ががんばっている姿を見るのも嬉しい。沖縄はもう野外コンサートができる季節・・・。