院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

信頼されている警察

2006-07-05 07:35:14 | Weblog
 前の記事で警察を批判したけれども、じつは私は警察を信頼している。

 患者さんも警察を信頼している。誰かに追跡されているという被害妄想をもった患者さんは、たいてい警察に駆け込む。

 警察官は患者さんをなだめ、精神鑑定にまわして、精神病と診断されれば「警察より病院へ行くように」と一生懸命に説得する。

 患者さんが「追跡」を恐れ、逃亡を続けて本人に危険が生じるようなときには、強制的に精神科病院に送る。警察はしょっちゅう、こういう仕事をしている。警察にはご苦労さまと言いたい。

民間人を脅す警察

2006-07-05 07:00:44 | Weblog
 まだ病院に勤務していたころ、患者さんに関して警察から捜査上の照会があった。

 医者には「守秘義務」がある。したがって、患者さんにかんする情報はいっさい出せないと私は断った。

 そうしたら警察は「情報を出さないのであれば、家宅捜査をしてもいいんですよ」と脅してきた。家宅捜査なぞされては、その日の診療がストップしてしまう。私はビビッた。

 でも「やりたければ、どうぞ」とつっぱねて電話を切った。

 けっきょく家宅捜査は行われなかったけれども、警察はこうして民間人を脅すことがある。だから、マスコミによる国家権力の監視は必要なのである。