1984年1月1日早朝、ライブハウスで夜通し騒いだ僕たちは、とうとう1984年が明けたけど、ジョージ・オーウェルが小説「1984年」で描いたような全体主義の監視社会はやってこなかったね、と感慨深く話し合っていた。「ビッグ・ブラザー」(小説に登場する独裁者)も現れなかった。
コロナ禍の中、首都圏ではビッグ・ブラザーならぬビッグ・シスターが怪しい英語の多用とフリップ芸で都民を恐怖と混乱に陥れている。スーパーマーケットの買い物かごの数まで指図される社会に生きることになるとは。
1974年のテレビ番組より、デビッド・ボウイの名曲「1984年」