1983年12月31日、渋谷西武劇場。
40年前、自分がどこでなにをしていたかがわかるのは便利なものだ。
この日夜通し一緒にいたライブ友達はみな、今どうしているだろう。
SAD SONG
作詞作曲 大江慎也
あの娘のおもかげが
とめどなくあふれだし
うすぐもった胸を
真白に 塗りつぶす
水しぶきが岸を越え
君の顔にふりかかるころ
僕はふるえる霧靄をしずめ
この胸ははりさける
Sad song
あの娘の声がひびきわたる
Sad song
あの娘の唄がきこえてくる
やさしい風がふきぬけて
閉ざした心をひらいてゆく
その体にふれたとたん
たじろいで身をかたくする
永遠に凍りついた
白い肉体がさめた火をともす
真夜中にたたきおこされ
目の前がまぶしく光る
ベッドのまわりは すき間なく
とりまいた冷酷な顔が
Sad song
あの娘の声がひびきわたる
Sad song
あの娘の唄がきこえてくる
やさしい風がふきぬけて
閉ざした心をひらいてゆく
やさしい風がふきぬけて
閉ざした心をひらいてゆく