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キャシー・オドネルと野郎ども

2024年05月06日 | ハリウッド

 キャシー・オドネルの話題を続ける。

彼女はスクリーンデビュー間もなく「我等が生涯の最良の年」(1946年、ウイリアム・ワイラー監督)での演技で注目を浴びたのだが、ワイラーの兄(脚本家)と結婚したことによりそのキャリアは思わぬ方向へと転がって行く。

帰還した兵士とガール・ネクスト・ドア(閲覧注意)

 

 

ワイラー監督の「探偵物語」(1951年)での脇役。衣裳はイディス・ヘッドだ。右の後姿は主演カーク・ダグラス。

 

ワイラーの大作「ベンハー」(1959年)での、ベンハーの妹役。母親とともに地下牢に幽閉され、ハンセン氏病にり患してしまう。

 

 オドネルのキャリアで、これらワイラー映画とは別の流れが、前回紹介した「夜の人々」(1948年)だ。座っているのは父親役のウイル・ライト、右はちんけな強盗ジェイ・C・フリッペン。どちらも筋金入りの脇役俳優で、こういったむさくるしい野郎どもの顔と名前を覚えるのがB級映画の醍醐味だ。

 

 「夜の人々」の翌年、再度ファーリー・グレンジャーと「サイド・ストリート」で共演している。

監督はB級映画を撮っていたアンソニー・マン。

この翌年、マンは名優ジェームス・スチュアートとコンビを組み、次々ヒット作を生み出して一躍A級監督となった。

その最後のコンビ作が「ララミーから来た男」(1955年)で、ヒロインにはキャシー・オドネルが起用されている。

前出のジェイ・C・フリッペンはマン映画の常連なのだが、「グレン・ミラー物語」(1954年)は仕方がないとして、なぜか本作にも顔を出していない。たぶんどこか違う組のB級アクション映画で悪役でも演じていたのだろう。

 

 

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