NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

ボランティア 2

2006-09-25 | スペシャルオリンピックス
スペシャルオリンピックスのコーチはすべてボランティアです。

前にも1度書きましたが、「ボランティア」ってのは無料奉仕って意味ではなく、「すすんでやる」という意味です。その意味にぴったり合っているのがSOのような気がします。

SOは誰でもを受け入れるから断りません。どうぞどうぞ! でも、命令する人がいないからはじめは何をしていいかわからないかも。。。できるだけ私たちも声をかけたり気にかけたりしていますが・・・アスリート(SOではスポーツプログラムに参加する知的発達障がいのある人をそう呼びます)のケアで手一杯だったりします 怖じけずにじゃんじゃん聞いて、ずかずか入り込んで来てください。あなたがやってみたいことをやってみてください。

だからこその問題もあります。当然ですが。。。

ちょいと重要な任務を手を挙げて引き受けてくれた新人さんがいました。人手不足だったから大助かり!と喜んで、これからは頼りになるなあーーと期待してたのに・・・なんだか最近ちょっと変・・・ 提出期限がきつい書類が出てこない。彼待ちで次の業務に移れない。催促の留守電入れても無反応。着信残ってるハズなのに返信もなし。誰がかけても完全無視。プログラムの出欠連絡なし。で、来ない。。。。。行方不明か?失踪か?ってくらい音信不通。。。

こんな人に任せて大丈夫な任務じゃないです!! 
大事なアスリートを預けられません!! 

私たちは仲良しクラブじゃありません。知的障がい者を親から預かり、スポーツをするということは命を預かるのと同じだと、そういうことなのです。アスリート本人たちや親御さんからの信頼がとても大切です。それを自覚してもらいたいのです。私たちボランティアはヒマだからやっているんじゃありません。断じて。その無責任さがどれだけ人の手を煩わせることになるかと想像が出来ないことが大問題です。。。
誰もがあきれ、代役を考えはじめたその時、何度目かの主任のキレメールにやっと反応して現れました。

言い訳が「自信がない」・・・は?
「どうしていいかわからないのに誰も教えてくれない」・・・え?
立派なオトナの言うことですか・・・?


降りていただきました。もちろん彼の意志で。。。


彼には彼なりの葛藤があったのかもしれませんが、それとこれとは別のこと。厳しいことを言うようですが。私たちはアスリートを守らねばならないのです。そういう立場です。

いくら仕事が出来ても、アタマが良くても、年をとってても若くても、向いてる人とそうでない人は確かに決定的に違うのだなーーと思いました。たかが「ボランティア」でも。いや、「ボランティア」だからこそ。いや、問題は向き不向きではなく、人に向き合う責任感だったり、生きてく姿勢だったりするのかな?


私たちは日々アスリートたちに問われている気がします。「ちゃんと生きてる?」



なかなかボランティアが増えないのは、こんな重責を感じてしまうからなのでしょうか? なら、まだイイです。「考えて」くれたのだから・・・ 一番悲しいのは「無関心」ですね。。。
だから、いろんな事を考える訳です。Taste of Chocolateのコンサートの一つの意味は、それをきっかけにSOについて、知的発達障がい者について、身近に感じてくれたらというSOにとっての広報効果です。いつも地味に活動している私たちにとってこんなに「華」のあるイベントはそうはありません。申し出て頂いたことをとても感謝しています。。。
もちろんTOCという素晴らしいバンドを世に紹介したいという気持ちもひそかにたいへん強く持っています。 こんな気持ちの良い人たちが音楽界にいることをどうしても知って欲しい。

ぜひぜひ!! みなさん、TOCを、SOを、応援してください。