3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

愛弟子1号 FPC設計する 3

2007-08-23 23:40:43 | Weblog
愛弟子にFPCの設計を任している。少人数でミニDRを行ってはいるが、DRや3次元CADでは分からないのが製品が可動する時に生じるFPCの可動量である。
この可動量から、FPCのたわみしろを計算するのだが、このたわみしろが多すぎると邪魔になるばかりか、コストUPにつながってしまうし、短いと稼働中に切れてしまう。
また、今回設計しているFPCはコスト削減のため、出来る限り曲げを無くした直線形状としたかったので、配線が曲がっている箇所はFPCを折り曲げる構造とした。
そのため、この曲げ位置も正確に決めなければ、たわみしろが変わってしまう。
愛弟子には、何度も紙でFPC形状を作成させ、実機に配線させて、たわみしろや折り曲げ位置を確認させた。
また、その時に組み付け性も確認するように指示をした。
FPCのたわみしろが短い、組み付け性が悪いなどにより、FPCが切断すると製品不良になる。
FPCの切断は非常にやっかいなもので、中途半端に切断されていると、組立ラインの検査工程では異常が見つからないが、お客様が使用中にFPCが完全に切れてしまい、問題を起こすケースが有る。
そのため、愛弟子には「自分が作業者になったつもりで、組み付けなさい。少しでも組み付け性が悪いと断線の恐れがあるから必ず改善項目としてメモをしなさい」と言って作業性を確認させた。
その甲斐あって、ある程度は形になってきたようである。


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