国際ジャーナリスト「国境なき記者団」がまとめた2017年の報道の自由度ランキングで
タイは対象国 180カ国中142位。 昨年の136位から、また 順位を下げました ・・・
やはり軍事政権によるジャーナリストの監視や身柄拘束、不敬罪の適用や逮捕などが低評価の理由と
なっているんでしょう。このランキングはジャーナリスト、弁護士などを対象とする各国の報道
機関の独立性、報道の多元性、自主検閲などに関するアンケート調査から作成されたそうです。
報道の自由度が高い国々は北米など欧州国が多いんですが、アジア諸国では45位 台湾、63位 韓国、
72位に日本が入っています。タイの142位以下では、144位 マレーシア、151位シンガポール、
170位 ラオス、175位 ベトナム、176位 中国、最下位の180位は 当然かな、北朝鮮でした。
タイでは不敬罪という他国に無い禁錮刑があるにも拘わらず、マレーシアやシンガポールより上とは意外。
昨日も国際人権連盟(FIDH)は、タイのプラユット軍事政権下 不敬罪で逮捕された人が105人に達した
ことを発表しています。このうち49人は最長で30年の禁固刑を受け、64人は裁判で拘留中のようです。
FIDHは、逮捕者の多くが民主化活動家、軍政の批判者で、いったん逮捕されると保釈が認められる
ことがまずないと指摘しながら、タイの司法システムが著しく公正さを欠いていると批判しています。
タイの不敬罪はタイ国王、王妃、王位継承者、摂政に対する批判を禁じたものですが、有罪の場合、最長
30年の禁錮刑が科されます。外国人でも例外ではありません。タイの刑法112 条にも謳われています。
今の時代に不敬罪という法律がある国は、イスラム教で君主制のサウジアラビアやクウェート、
あとは、北朝鮮も将軍様の悪口など言うと、不敬罪に当たる罪に問われるんでしょうネ?
近代国家となったタイに不敬罪が存在するなんて、ちょっと信じられません ・・・ しかし
“今どき 不敬罪なんて時代遅れも甚だしい” という意見があることも十分に承知していますが、タイ
政府やの国民が嫌がることはしたくありませんし、この国の決まり事ですから従いたく思いますよネ。
当ブログにも時たま、不敬罪に当たるコメントが寄せられます。が、申し訳ないですが削除しています。
タイでは1990年~2005年にかけ、不敬罪の裁判は年5件程度だったのが、反王室のイメージがあるタクシン
元首相派と特権階級を中心とする反タクシン派の抗争が激化した2006年以降は、累計数百件に上ったそうです。
この流れの中で、いち早く激怒したのが当時の陸軍司令官で、現在のプラユット首相でした。
「君主を軽んじるもので、君主や国民感情を傷つける行為は、やめるべきだ」と カンカンに …
こんな経緯から国連や欧米諸国から強い批判を浴びても、プラユット軍政が不敬罪による取締りを
より強化するんです。 この問題についてタイ在住の外国人は意見を控えたいですよネ。
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