民主化運動、ドイツ大使館への抗議は行き過ぎ？

　
　日本のゴルフ友達から昨日、“タイ人が25日日曜の午後に、都内渋谷駅前で抗議集会をやっていた”
と メールで知らせてきました。日本でも 在日タイ人が反政府デモを幾度か、行なっているようです。

タイで過去に、このような規模のデモがいくつもありましたが、タイのデモに合わせて、これほど
真剣に日本や海外で、同時に抗議集会が行なわれるのは初めてではないですかネ。　これもネット、
SNSの発達と広まりのなさる技でしょう。タイとの情報交換を密に行なえる時代になりましたから。

　

25日は首都圏に住むタイ人が100人以上集まったといいます。ビフォーコロナの昨年末の時点で、
約55,000人のタイ人が日本に在留しています。　都道府県別に最も多い順で見ると、東京の

7,435人、次に千葉5,114人、茨城4,381人、神奈川3,916人、埼玉2,790人、愛知2,226人、
長野2,100人となっており、首都圏に集中していますので、100人くらい集まるでしょうネ。

でも、行き過ぎて在京タイ大使館などに押しかけなければ良いですがネ。 どうも 今回、一連の
デモ関係者は自分たちの訴えを、関連する大使館に 直接 抗議する傾向があるように思いますネ。

　
　＜日本大使館員に要請した政権支持派＞

８月でしたか、プラユニット政権の支持派が在タイ日本大使館に出向き 日本に滞在しながら
反政府活動をしているパビン･チャチャバルポンプン氏（49）氏を タイへ強制送還するよう、
日本政府に申し入れを行なっていました。それはポーズなのか そのまま進展はないようです。

昨日の午後は、若者を中心とする民主派のデモ隊数千人が、バンコク都･サートン通りにある
ドイツ大使館までデモ行進し、ワチラロンコン国王のドイツ滞在中の行動に関する質問などを
記した書簡をドイツ大使館員に手渡しました。タイ政府を差し置いて これも行き過ぎでしょう。

　

現在はタイにおられますが、ワチラロンコン国王が一年の大半をドイツで過ごすことは、周知の
事実です。ですが、国王も政府も このことに関しては一切 触れていません。もう少し政府の

見解などが明確になってからでも良かったように思います。これではデモの優先順位が王室
批判になりがちです。民主化運動が真に求めているのは、現首相の退陣と改憲のはずですよネ。

　
　＜在タイドイツ大使館＞

確かにドイツの国会において、野党の質問に対し ドイツのマース外相は “タイ国王はドイツで
国事行為を執り行うべきではない” と述べています。また国王のドイツでの過ごし方も噂されて

います。しかし 現在のところ、在タイドイツ大使館はコメントを控えています。まずは政府間の
やり取りが先ですよネ。その内容によって抗議デモすれば良いのにと思います。急ぎ過ぎですネ。

ドイツ大使館をデモに巻き込み、王室の問題を国際社会に訴える狙いなんでしょう。　
王室改革を謳うのであれば、同問題は タイ国だけで解決してほしい事柄ですよネ。　　


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