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華人が増えて タイらしさが消えていくかも ・・・

2019年02月18日 | タイの出来ごと、あれこれ
近年、タイへ訪れる中国人観光客が年間1千万人を超えるといいます。ホントに増えました。

今年の春節の大型連休には何十万人もが、観光都市を訪れています。その折には、各都市の
不動産関連をチェックする人も多いと聞きます。将来、移住も考えているんでしょうかネ?

 
 <第二のチャイナタウン? ホイクワン駅近辺>

タイ国政府観光庁はバンコク市内にあるヤワラートという中国人街を、世界の8大チャイナ
タウンで第4位と位置付けています。ところが、近年はラチャダービセーク通リに地下鉄

ホイクワンという駅が 第二のチャイナタウンになるのではと言われています。この界隈に
住みだしている新しい世代の中国人が多いとも聞きますからネ。 今後 益々 増えそう ・・・

 
 <ヤワラート通り>

歴史あるヤワラートは、幸運と富と繁栄をもたらす「ゴールデンドラゴンの領域」と言われ、
縁起のよいエリアとして、バンコクの街づくりも、ここからスタートした歴史があります。 

ちなみに、海外に移住した中国人は「華僑」と呼ばれますが、「僑」とは仮住まいを意味する
言葉だそうです。現地で生まれた二世・三世・四世の世代は「華人」と呼ぶのが一般的のよう。

タイには隠れ中国系の人たちが多いことで有名ですが、昔からタイで生まれた華人はタイ国籍に
するという同化政策をとって来ましたから、当然 華人の血が混ざっている人が多いんですネ。
悪いと言っているのではなく歴史を述べています。 タイ王室も例外ではありません。

 
 <最上段が初代ラマ1世、2段目左から2・3・4世、3段目左から5・6・7・8世>

現王朝 チャクリー朝の始祖はタイ人でしたが、母親が華人で、新王朝以降も華人姓「鄭」を名乗り、
ラマ2世の正室の1人も華人で、この正室の子孫が王位を代々継承してきたと言われています。

「名君」と名高いラマ5世まで華人を優遇する王室政策を推進してきたそうですから、新国王に就任した
ラマ10世、その父上の故・プミポン国王(ラマ9世)も中国系の血が混じっているということになります。

 

さらに政財界に至っては、華人系でないタイ人を探す方が困難なくらい。政界ではその影響力は絶大です。
現代国家を築いたのは華人系であり、今日のタイ情勢を語るに不可欠なタクシン元首相一族も華人ですネ。

歴代の首相を紐解いてみても、華人でありながら反華人政策を唱えた独裁者のピブン氏、
さらにはチャチャイ氏、チャワリット氏、アピシット氏・・・ とほとんどが華人系です。

 

そのため、副首相や大臣など首相を支える政権の重要ポストも華人系で埋められてきました。
歴史家は「近年続く政冶不安の背景には これら華人同士の利権問題が発端となっているほど、
タイの政冶にも華人は深く浸透している」と言い切ります。 確かに一理ありますよねぇ~

財界は 何をか言わんや です。米国の経済誌フォーブスが毎年 発表する「世界の富豪(資産10億
ドル以上)」でも、タイからは20人前後が顔を並べますが、全員と言っていいほど華人の人です。

 

現代社会でも王室・政財界と華人系が多いタイ国。 だからこそタイの伝統行事だけは
死守してほしいですネ。 タイらしさが消えていくは寂しい限りです。  



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