「私は可能な限り引き下がった。 これ以上、どう引き下がればいいのか」 と言って、
反政府デモの圧力を 受けて、下院を 解散したタイのインラック首相、涙声で訴えました。
9日・10日が山場となると思っていましたが、前夜に反政府勢力から突きつけられた 「一日以内の
辞任」 を 拒否し、やはり インラック首相は解散を 選びました。 選挙には自信もあるんでしょう。

<涙ながらに訴えるインラック首相、ちょっと気の毒 …>
冒頭の言葉は、10日に選挙管理内閣として、初の閣議後の記者会見で 訴えた解散の理由です。
反政府デモのリーダー、ステープ氏が要求している 「人民議会」 について、インラック首相は憲法で
認められないと拒否しながら 「国民投票で是非を 問う」 とも考えたようですが、結局、下院の解散・
総選挙という憲法に則った選択を しました。 個人的は、国民投票に問いたら良いと思いましたがネ。
インラック氏は、「新内閣発足までは憲法の規定に沿って、暫定首相として職務を 続ける必要がある」
とも言及し、反政府勢力にデモの中止と、来年2月2日の総選挙実施に応じるよう求めました。

<本当に 若い女性達も反政府派なのか… NCから>
でも 野党も思い切ったことを しましたねぇ~ デモへ参加する為、民主党の下院議員153人全員が
議員を 辞職しています。 これもインラック首相が解散を 決めた要因になったんでしょうかねぇ~
反政府デモを 率いるステープ元副首相は、首相の辞任や下院解散は目的ではなく、様々な職種の
代表からなる 「人民議会」 に国権を 委ね、タクシン氏一族の影響力を 排除し、汚職の根絶を
目指すとしています。 が、解散総選挙で事態が沈静化するか どうかは不透明で、分かりません。

<さぁ~ どうする民主党ステープ氏グループは?>
しかし 解散総選挙となって、反政府グループは どうするか、事態の打開を どう図るか見ものですヨ。
民主党は、過去4回の総選挙で いずれもタクシン派政党に敗れています。 今回の総選挙でも
完全にタクシン派が優勢とみられ、民主党は選挙を ボイコットし、司法、軍の介入を 待つ戦術を
取る可能性、大です。 2006年を 思い出しますねぇ~
実際、反政府デモと特権階級からの圧力に苦しんだ当時のタクシン首相は、下院を 解散し、総選挙を
実施しましたが、民主党が選挙を ボイコットした結果、裁判所が選挙の無効を 宣告しました。
宙ぶらりの状態となったタクシン政権でしたが、結局 最終的に軍事クーデターで崩壊してしまいました。

<またタクシン氏の思う壺となるかな?>
反タクシン派は、選挙でタクシン派に勝てないために、軍事クーデターや裁判所の介入といった非常
手段に頼る傾向が強く、地方支持の多いタクシン派に比べ、教養・知性があると自負する反タクシン派が
民主主義や法治国家を 否定する主張を 繰り返すという矛盾に陥っています。 変わった現象です、これは。
数年ごとに 同じようなことが繰り返されているようにも思いますねぇ~


「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです



タイでは外国系の人が政治に出てくるのお嫌がります。
(山田長政やタクシン王など)選挙で選ばれた首相はクーデターでやめさせる。(タイ国が出来て今までに?人以上)
ばら撒きはともかく、国の資産をファミリーに取り込むタクシン-ポッチャマーの夫婦は百害あって一利なしです。
特にタクシンに対して中国の影響力が強いのが一番いやのところです。
反政府運動を展開するのは理解できます。
しかし、自分たちと思想と合わないからと言って、行政機関や交通機関を 麻痺させる行為は、
法治国家とは言えませんね。
ましてや、野党民主党党首が積極的に加担するというのも異常な事態です。
インラック政権もタクシン元首相の帰国を 実現させるための恩赦法案審議を
無理に通そうとした傲慢な手法がアダとなりました。
これに怒ったタイ人が多く増えて、反政府デモに加わっています。
それでも、選挙ではタークシン派が勝利するような気がしてなりません。