在タイ日本国大使館より12日から明日の15日まで、バンコク都における政治集会について
注意喚起を促すメールが来ていました。学生主導とされる反政府デモの参加者数が減少傾向と
いいながらも、相変わらずデモに繋がる集会は継続されています。
学生や若者らが中心となって続けられている民主化運動デモが求めているのは、プラユット
首相の即退陣、憲法の改正、王室改革の三つです。プラユット首相は憲法改革には理解を
示すも、退陣と王室改革には応えるべくも無く、そのまま時が流れているのが現状でしょう。
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<チュアン国会議長>
中立的な立場となってチュアン国会議長(下院議長)を中心に、政治対立を解消するため
和解委員会を立ち上げていますが、反政府勢力メンバーからは、“委員会に参加しない” と
表明されてしまっています。“和解委員会設置はプラユット首相の延命を目的とした時間
稼ぎ戦略だ” と糾弾しており、なかなか落としどころも見当たらず、進展はありません。
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ただ、個人的には米国の大統領選挙で見られる国民の分断が心配です。首相退陣と憲法改正は
ともかく、王室改革を強く求めている若者の親や祖父母の大人世代が強く反発しています。
明日などの集会には、再度 バンコク都庁にて国王を庇護する王党派が集結します。
国民の分断の前に家庭の分断もあるようです。若い人たちは王室改革の必要性を訴える
手段として、王室のスキャンダルや問題点を次々とネットやSNSに投稿しています。それを
今まで、ネットなどに接する機会が少ない大人の目にも触れるようになってきました。
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この若者たちの行動に憤慨している親が日を追って多くなっています。特に地方に増えて
いると聞きます。 “自国の問題や恥を世界にさらしている” という怒りもあるといいます。
さらにタイの僧侶の世界でも、民主化運動において新たな波紋が起きているようです。それは、
11月8日に行なわれた民主化集会に若い僧侶が黄衣を着て参加し、僧侶たちの自治組織である
「サンガ最高評議会」に物議を醸し出しているから。 以前にも一部の僧侶が 何らかの形で政治
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活動に加わることあったようですが、今回は王室の改革をも 求められていることもあって、
同評議会の幹部たちも大慌て。 早速 全国の寺院に僧侶を参加させない通達を出したよう。
そして 若手僧侶の一人が、“僧侶にも選挙権を与えてほしい” と訴えていたといいます。
民主化運動に参加し選挙権を求める僧侶の出現に、”何を考えているのか” と怒り心頭とか。
日本と違い、タイの上座部仏教では僧侶に選挙権はありませんからネ。 明日に続きます …
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