タイ版「Go To キャンペーン」は 成功している？

　
　タイでは来週火曜日28日は、ワチラロンコン国王の生誕日で祝日です。27日の月曜日を
新型コロナウイルス感染症対策で延期されたタイ正月の祝日（４月13日～15日）の一日を、
補填日として臨時休日にしました。　よって、公的機関では 今日から４連休となります。

　

折りしも、日本でも23日から４連休で「Go To トラベル キャンペーン」の真っ只中ですネ。
新型コロナウイルスの「感染第二波」が全国で広がっているというのに、日本政府は多くの
反対や見直しの声を聞かずに踏み切って「アベノマスクに続く愚策」と酷評されています。

国内旅行を喚起して観光業や地方経済を救う目的のキャンペーンなのに、対象時期の前倒しや
「東京外し」などの強引な手法で日本中が大混乱しています。更には「若者や高齢者除外」と
いった「曖昧すぎるルール」の対応で、恩恵を被るはずの観光業界から悲鳴が上がっているとか。

　
　＜タイ版 Go To キャンペン＞

偶然にも、タイでも新型コロナウイルスの影響で外国人が入国できない今、タイ国民が国内
旅行をして観光産業を活性化させようというキャンペーン「ラオ ティアオ ドゥアイカン
（We Travel Together）がスタートしています。　 タイ版「Go To キャンペン」ですかネ。

今月15日から予約受付が開始されたタイ人向け観光促進キャンペーン。 日本的に言うなら
「一緒に観光しよう」でしょうか。タイ国籍保有者のみで我々 外国人は利用できませんけどネ。

　 　

同キャンペーンは、ID番号で登録したタイ国民の宿泊費の40％（上限3,000バーツ）、航空
運賃の40％（上限1,000バーツ）などをタイ政府が負担するもので、既に400万人以上が

登録をしているとのことです。この割引が得られるのは、キャンペーンに参加している
ホテルが対象で、宿泊すると飲食店での利用可能なクーポンもゲットできるようです。

　
　＜近年のタイ人は温泉が好きだそう、行く人も多いかな＞

これまでに12万件以上の予約が入っているそうで、少しは観光業界を潤しているでしょうネ。
このようなキャンペーンが行なわれると、便乗値上げする者が出てきます。タイ財務省では、
本来の料金より高額な料金を請求したホテルや観光事業者を不正として処罰するようですヨ。　

何度か触れていますが、タイには昨年 海外から約3,980万人の観光客が訪れました。観光業の
収入が国内総生産（GDP）の約２割を占めており、観光業復活は最重要課題の一つです。主要
産業である観光業の落ち込みから、タイの今年のGDPは前年比6.5％減と予測されています。

　

海外からの観光客が見込めませんから、一部でも国内で観光業を支えなくてはなりません。政府は
非常事態宣言を継続しつつ、タイ版「GO TO トラベル」によって、少しでも業界を支えたい考えです。
幸い、タイでは好調な滑り出しだといいます。　ここでも日本とタイでは好対照ですネ。　　　


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