今こそ、日本の勇気ある政治的決断が必要でしょう！

　
　2021年に延期された東京五輪は、早々に開催を断念して、2024年大会を東京にするという
案が、一番 良いのかも知れません。　来年に延期されても変異種が拡大したら同じことです。

1944年に開催予定だったロンドン五輪は、第二次世界大戦によって中止になり、1948年に
繰り越しで開催されたことがあります。　そうした場合、2024年のパリ五輪は、2028年に
ズラして開催してもらいます。これこそが日本の勇気ある政治的決断というものでしょう。

　
　＜1948年のロンドンオリンピック＞

現実的には 完全な形で開催するのは難しい状況となり、国際オリンピック委員会（IOC）の
バッハ会長は、“無観客でも開催する” と語りました。その後、菅首相も東京五輪組織委員会

森喜朗会長らも同調しています。無観客試合であったとしても、選手や関係者は三万人以上
集まるわけですから、医師･看護師･ボランティアの確保などは どうするんでしょうネ。

　

約８万人のボランティアのうち、一年延期で都合が付かなくなったり、新型コロナウイルス
感染症への不安があったり、辞退者が相次いでいるといいます。ましてや３日の例の森会長の

“女性蔑視発言” によって、さらにボランティアを辞退する人が増えているようです。看護師･
医師･ボランティア共に、人手不足への懸念が出ており、新しい人数の実態が見えていません。

そしてIOCによると、約１万1,000人の出場選手枠のうち、出場が確定しているのは１月中旬
時点で約57％だそうですヨ。競技によっては大きな国際大会が中止になっており それまでに

　

選手の選考が可能なのでしょうか。あと５カ月で開幕ですヨ。決して簡単ではなさそうです。
選手のことを考えれば、開催させてほしいですが、もう気合と根性だけでは出来ないでしょう。

また、屋内競技が多いですから、出場に対し不安に思っている選手や協会などもあるよう。
ゴルフでは、アウトドアであることや、これまで欧米や日本でメジャーも含め、何度も
無観客試合で行なっていることもあり、今のところ そのような声は出ていないようです。

　

多くの世論調査で「中止」「再延期」を合わせた反対意見が８割を超えています。この数字は
選手も気になるでしょう。　“やっていいのかな” という後ろめたい気持ちになるはずです。
“今、このコロナの状況で五輪より大切なものがある” と判断している選手もいるでしょう。

だって、1944年のロンドン五輪は、第二次世界大戦によって中止になっているですから。コロナで
死者数が一番多い米国（約46万人）では、同大戦（1941〜1945年）の４年間における戦闘による
死者数が約29万人を超えています。戦争中と変わりない。 これには選手も理解するでしょう。　　


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