とうとう、衝突が起きている地域で “夜間外出禁止令” を発令するとか、しないとか・・・
あぁ~ なんてこった! 「微笑みの国」 として、アジアでも有数の 「治安が良い国」 とも
言われ続けていたタイ国なのに・・・ こんなに死者と負傷者を出し続けて タイ歴史上 最悪な
シナリオとなるでしょう。 なぜ こうなってしまったか? 今 起きていることが信じられません!
どんな事情があるにせよ、これはタイ人同士の殺し合いですヨ、 なんとも悲しい展開です。 衝突が
始まった13日以降の死者は32人、負傷者は230人以上になりました。 昨日の午前にテレビ演説した
<会見するアピシット首相>
アピシット首相は 「損失を最小限に抑えるためには、夜間外出禁止令の発令が必要になるかもしれない」
と述べていましたが、市民生活に与える影響が大きいことなどから、最終的に発令は見送っています。
また タイ政府は治安の悪化を受け、バンコクのみを対象に17日から18日を公休日にしています。
バンコクの日本人学校も17、18両日の臨時休校を決めましたネ。 また バンコクの公立学校は17日に
長期の夏休みが明ける予定でしたが、新学期を 6月1日に延期すると発表しています。
尚 銀行、証券取引所は17日、18日ともオープンするようです。 そう、そう、平和維持本部は、
新たに5県、非常事態宣言を追加発令しましたので、対象県は合計21県と拡大しました。
<賑わっていた頃のセントラルワールド周辺>
折角 タイの景気も良くなってきた矢先の この騒乱、タイ経済への打撃も計り知れません! 一カ月も
休業を強いられている商業地区やホテルと観光業を中心に、経済全体の損失は 既に 1,080億円に
達しているとか… このまま あと1カ月の6月中旬まで続くと 最大2,800億円になるらしいですヨ・・・
なんでも 観光業は、国内総生産 (GDP) の6%を占めるそうで、タイのイメージ悪化により 観光業を
中心とした倒産や失業率のアップは必然と起きるでしょう。 今年の観光客、激減 間違いなし、です。
今後 占拠状態を収束できたとしても、ホント タイの経済再建は難題だらけで、ダメになってしまう!
中小の日系企業の倒産や日本への引き上げも多くなるでしょうネ。 UDDが占拠を続けている繁華街に
位置している 「バンコク伊勢丹」 なんか 真っ青です。 例年なら、今の時期 タイの新学期に合わせて
商戦期の真っ最中ですが、4月3日からパートを含む全従業員 約700人が自宅待機だそうです。
<バンコク伊勢丹も大変でしょう…>
そう云えば、伊勢丹の5階にオープンしたばかりの日本料理店、10軒近くあったかな? 一年も経って
いないでしょうに・・・ 三カ月になってしまう~ でも 家賃は払わなければならないようですからねぇ~
セントラルワールドがある交差点一帯、占拠地区には大型ショッピングセンターや高級ホテル・日系企業を
含むオフィスが密集しており、小売り店とホテルだけで 計2万5千人が勤務しているようですが、4月3日に
UDDが占拠を始めて以来、ほぼ全員が自宅待機の状態ですモノ。 これにシーロム一帯が加わりました…
もう 治安部隊がデモ隊を強行撤去しても、一般市民も海外世論も許してくれるかな?・・・
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今のデモ隊がタクシン氏支持派と言われてますが、タイの友人が言うには、タクシンに戻って欲しいのではなく、ただ、今のアビシットが選挙で選ばれたのではないこと、また、現政府の政策が悪政であるため選挙による新しい政権を望んでいるとのことです。
それにしても反政府側のやってることは許されることではないと思いますが、ここまで抵抗するその背景には、我々、日本人には分からない何かがあるのでしょうか。
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=007#danger
今まで我慢していた貧困層が、この機会にものを申しているのと、
仰るように、中間層は中間層で、真の選挙をやれよ! ということでしょうね。
今回の騒動は、そんなに単純ではないようです!