総選挙後の日程について、具体的な日付が見えてきましたネ。タイのメディアによると、中央
選挙管理委員会が、7月13日までに選挙結果を発表します。そして25日に国会が開会されて、
8月3日までに首相指名選挙を行ない、新たな首相を選出され、組閣は8月になる見通しだそう。
5月14日の総選挙の結果により、連立政権を組む運びとなったタイ前進党ですが、上院議員も
含め 国会での首相指名投票で、党首ピター氏が首相に指名されるかに注目が集まっています。
<ピター氏>
タイ貢献党はじめ、8党と連立政権の覚書を交わしたことによって現在、313議席を
確保しています。民主党の24議席も民意を尊重しピター党首を支持するのが確実です。
また上院議員の20人が、ピター党首を支持すると言われていますが、それでも19議席
足りません。前進党の幹部は当然、その支持者も その不足議席を埋めようと必死です。
一昨日でしたか、公務員の任用を承認するため、国会で上院議会が開かれていましたが、
それに合わせ、前進党の支持者ら約300人が国会前で、“総選挙で示された民意を尊重して
欲しい” と、上院議員たちへ デモでは無く、紳士的な言動で訴えていました。
政治記者によれば、上院議員の大多数が首相指名選挙においてピター前進党党首に投票するか、
否か、を決めかねているといいます。 上院議員250名の選択肢は、ピター党首に投票する、
同党首に投票しない、棄権する、の三つです。“多くの上院議員がどうするのかは、現時点では
分からず、首相選当日まで悩む議員もいるだろう” と、その記者は語っています。
<国民国家の力党>
そんな中、プラユット首相と袂を分かっている「国民国家の力党」の党首プラウィット氏に
不遜な動きがあるようです。したたかなプラウィット氏が率いる国民国家の力党は、政党を
解党し、獲得した41人の議席全員をタクシン元首相派の「タイ貢献党」へ移籍させ、国民から
支持を受けた「前進党」に代わる最大政党に引き上げ、連立政権の中核に居座る構想があると、
いうのです。もし ピター氏が、376票を獲得できず 首相に就任することができなくとも、また
貢献党において首相になれずとも、プラウィット氏は着々と中枢の椅子を狙っていると聞きます。
現在141人の議員を擁するタイ貢献党に国民国家の力党の41人が加わると合計182人の議員を
擁することとなり、貢献党は最大政党となり、前進党を超えて新連立政権の中核となります。
やはり一部では、タイ貢献党と国民国家の力党が繋がっており、十分に考えられる構想とか。
ピター氏が指名されたとしても、この二つの政党の関係は蜜になりそう。どうなりますか?
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