10月になりましたので中置(なかおき)のお稽古。
中置とは点前畳の中央に風炉を置くことを言います。
10月初旬から開炉までの時期に行い、日ごとに寒くなり暖かい炭火が恋しくなる時節に、客のほうへ少しでも火を近づけ、水を遠ざけるという心遣いの表れた点前です(『裏千家茶道 点前教則⑦』中置から)。
お菓子は夫の福島土産
三万石製「ままどおる」
中置は侘びた風情で行うことが多いので、淡々斎好の苫屋棗を取り合わせてみました。
これは棗扱いで半月に持ち、甲拭きがあるのかしら?とお稽古中に気がついた困った先生です。ご教示ください。
浦のとまやの苫屋棗は、昭和11年(1936)の圓能斎13回忌に際して好まれました。
本歌は駒澤利斎作で箱書に「元伯愛樹 庭前ノ銀杏ヲ以テ好ム」とあり、宗旦遺愛の銀杏が材に用いられています。