宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

香菜里屋が消えた・・・

2010-01-26 16:12:06 | 宗恵の本棚

 以前にご紹介した『香菜里屋を知っていますか』http://blog.goo.ne.jp/nacchan2661/d/20081021の作者・北森鴻さんが亡くなった。

 東急田園都市線の三軒茶屋駅。駅から地上に上がり、世田谷通りを環状7号線に向かって歩くこと200メートルほどのところを左折して、あといくつかの路地を右へ左へ進むと、やがて小さな路地裏に、ぽってりと淡い光をたたえた等身大の提灯が見えてきます。それが目印なんです。アルコール度数の違う4種類のビールを常備していて、最も度数の高いものはロックスタイルで供されると聞きました。カウンターにはヨークシャーテリアの精緻な刺繍を施したワインレッドのエプロンを身につけたマスターが、いつも人懐こい笑顔を浮かべているそうで。「今日は**の良いものが手に入りましたが」と彼が語りかけると、ほとんどの客がそれを注文し、幸福なひと時に酔いしれるのです。

こんなお店があったらなぁ・・・と思いながら、お客さまが持ち込む謎をドキドキしながら解き明かすミステリー。シリーズになっていて楽しませていただいた。享年48歳。これからもどんなミステリーを書いてくれるのかな、と大変楽しみな作家だった。ご冥福をお祈りいたします。

☆香菜里屋シリーズ

  • 花の下にて春死なむ(講談社・1998年11月)
  • 桜宵(講談社・2003年4月)
  • 螢坂(講談社・2004年9月)
  • 香菜里屋を知っていますか(講談社・2007年11月)
  •  先程、某氏との秘密会議が終了した。4月が待ち遠しい。

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