8日の日曜日は京都府宇治市にあります黄檗山萬福寺におきまして「京都漱石の會」第9回例会が開催されました。第1回例会に参加してからすっかりご無沙汰しておりましたが、今回は実家のある宇治で開催されるとお聞きして、何が何でも参加しなくっちゃと大変楽しみにしておりました。
萬福寺はインゲン豆にその名が残る隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師によって開創されました。萬福寺の伽藍建築・文化などはすべて中国の明朝様式です。
萬福寺は煎茶道の総本山とも言われています。煎茶のお茶会の準備中。
斎堂と呼ばれる食事をする建物には魚の形をした開梆(かいぱん)が吊るされていて、時を報せます。
例会は黄龍閣・研修室
■午前の部 午前10時30分~
□講師 水川隆夫氏(元京都女子大教授)
□演題 「漱石と落語 『吾輩は猫である』をめぐって」
漱石が寄席好きだったとはちょっとイメージが・・・。わかりやすいお話でとても人間臭い漱石の一面を知ることができました。
昼食は有名な萬福寺の普茶料理。美味しくいただきました。
■午後の部 午後1時30分~3時30分
□講師 末延芳晴氏(文芸評論家・今年度和辻哲郎文化賞受賞)
□演題 「漱石のロンドン留学」 スライド映像・CDによる解説付
一般的に言われている漱石のイギリス留学のお話とは違い、その時代背景と資料に基づいた映像と音声でとてもわかりやすく解説していただきました。
とても充実した一日でした。
そうですね!萬福寺は他の禅寺とは違い異国情緒もあって雰囲気が優しい感じがしますね。
わたしの実家もお茶畑を宅造した所にあります(笑)。