宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

色即是空凝思量即背

2009-07-30 08:02:55 | 茶道一般

裏千家茶道 七事式の手引き―諸道具の準備と扱い 裏千家茶道 七事式の手引き―諸道具の準備と扱い
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2009-07-09

 今まで七事式の本は『裏千家茶道教科 七事式 上・中・下』と『淡交』のグラビアしか持っていなかった。このたび、このような大変ビジュアル的にもよくわかる手引書が刊行された。

 七事式とは江戸時代中期に表千家7代如心斎天然宗左とその弟の裏千家8代又玄斎一燈宗室が中心となって制定された「花月・且座・廻り炭・廻り花・茶カブキ・一二三・員茶」の七つをいう。それぞれに大徳寺378世住持・無学宗衍の偈頌(げじゅ・仏の教えや徳をたたえるのに韻文の形式で述べたもの)が付されている。

 先日の「廻り花」には「色即是空凝思量即背(しきそくぜくうしりょうこらせばすなわちそむく)」とあり、万物は本来空であって、花を入れるときに思量をこらして考えるとよけい真実に背いてしまう、という教え。

 このような基礎知識も行う前に予習しておくことが肝心。明日は軸荘付花月之式について書こうと思う。