宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

国上

2009-07-23 08:29:59 | 短歌

恋ふる日は 数多(あまた)有りけり 

        逢ふと言へば そこぞともなく 明けにけるかも

 新潟日報朝刊で毎日良寛さまの詩歌を紹介している。

http://www.niigata-nippo.co.jp/ryoukan/

 夏になると思い出すのは7・8年前になるだろうか、その頃茶道の青年部の副部長をしていて、五合庵のある国上寺(こくじょうじ)で全国良寛会総会が行われた時、お呈茶を頼まれた。平日なのでお手伝いできる部員も少なく、フリーアナウンサーのGさんと新潟駅で待ち合わせGさんの運転で暑いさなか、お着物で国上山(くがみやま)を目指した。お軸は良寛の書でお棚は荒磯棚だったことしか覚えていなくて、ちゃんと会記を書いておけば良かった、と今になって思う。

 国上山にはそれ以前に何回か、家族や青年部の茶花観察会で訪れたことがある。当時小学校低学年だった次男と参加した時は、途中で観察会からはぐれて国上山登山になり、下界では遭難騒ぎになっていた。

 思い出ある国上山だが、実はわたしはいまだに良寛さまに馴染めない・・・。歌にしろ書にしろその生き様にしろ・・・何故だか引いてしまう自分がいる。その原因は何だろうか・・・。

 余談だが、全国良寛会のお呈茶のあと裏千家新潟支部現幹事長に弥彦村のロマンの森美術館に連れて行っていただいた。その後、何度か訪れている。ここは知る人ぞ知る伊藤文學のコレクションの美術館。今月7日に閉館になったと新聞に出ていて、とっても素敵な美術館だったのに残念・・・。