脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

少費化社会。

2011年09月17日 19時12分10秒 | 近況
過去に何度か失業をしたとき、お金が無いことで困ったことが二つあっ
た。ひとつは、髪の毛をどうやって切るかであり、ひとつは、腕時計の
電池が切れたときだった。

今では千円カットがあるが、当時、床屋に行けば三千円位かかった。
髪の毛を自分で切ることは可能だが、頭の後ろ側を切ることは自分では
難しいものである。理髪キットみたいな、櫛にカミソリが付いたモノを
使ったこともあるが、アレはあまり実用的ではなかった。

結局、なけなしのお金で、床屋に行ったのだろうと思うが、記憶が定か
でない。腕時計の電池が切れたときには、あ、こんなことにもお金って
要るんだと、目からウロコが落ちる思いがした。


最近、腕時計の裏蓋を開ける「こじ開け」という道具を買った。
ネットで500円程度である。それとバネ外し棒と超小型のドライバーも
入手した。全て、腕時計の電池取替えを自分でするためである。

腕時計は、裏蓋をこじ開けるタイプと道具を当ててネジを廻すようなタ
イプの二種類があるらしい。アナログ時計の場合は、裏蓋が取り外せれ
ば、ボタン電池を交換して、また裏蓋をパチンと閉じれば終わりである。
電池は500円程度だが、ネット・オークションで探すと桁違いに安い。

私は今まで、時計店に1000円払って、電池交換をして貰っていたが、
自分でやってみると簡単に出来るので、今後は自分でやることにした。
デジタル時計も裏蓋を開けてみたが、電池の上に金属の薄い板が付いて
いて、この電池押さえの金属板が、まだうまく外せないでいる。

腕時計によってはこじ開けるポイントが、時計バンドの陰になっている
作りの時計もあり、時計バンドをバネ外し棒で外す必要が生じる。
時計バンドを外すことは、裏蓋を開けるよりも容易である。
但し、専用の道具がないと、時間がかかってイヤになるだろう。

他人に頼らず、お金をかけず、自助的に自己完結した生活が出来ると
イイなと思う。服なんかも、自分で縫製してアレンジ出来たらいいのだ
が、私はミシンが苦手で、また家にはミシンがない。


ところで、野田某という新・総理大臣も千円カットに行くという話だが、
何か今後の社会を象徴している気がする。前途なき日本社会は、電気の
節電ばかりではなく、全般的な節約が生活原則になっていくだろう。

そこで、倹約とか我慢だのの重要が説かれるのではなく、家電製品等も
自分で修理して使いこなすノウハウや情報が、求めれば得られる社会に
換えていくべきである。
生活の全方位に、DIY社会、少費化社会である。
その方が、大量消費型社会よりも、やはり健全である。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タバコ増税は医療費に使え! | トップ | 黒い神様。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

近況」カテゴリの最新記事