脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

皆、Volunteer Lock down。

2020年04月18日 16時12分36秒 | 社会時評
毎日、家で自発的・個人的に、ロックダウンしている。買物と病院、外食に
も出るが、外食屋さんは臨時休業と、出前やテイク・アウト対応の店が増
えた。スーパーは時短営業、近所のパン屋は、曜日に応じて不可解な変則
営業をしている。皆「ボランティア」に時局に協力しているのである。
ちなみに、英語のvolunteerは、「志願兵」が原義だそうだ。

今頃ようやく、日本での感染症対策の重点が、経済から医療に移行しつつ
見える。医療崩壊するから、感染判定のPCR検査はしないみたいな訳の分
からない話だったが、PCR検査をしないから感染の有無が分からず、市中
感染、院内感染が増えた訳である。日本での感染者は、公表数値の10倍は
存在するという専門家の意見もある。この対応の経緯はどうしてなのか。
近隣の韓国や台湾の対応の方が、遥かに危機管理に優れているのは、どう
してだろうか。

最近になってようやく、都内各所に「PCRセンター」を設置するという日程
が報じられ、各道府県もこれにならうだろうし、ドライブ・スルー式の検査体
制を既に実施している県もある。医療崩壊問題は、検査と診療・入院施設の
整備遅れの問題であり、感染検査を、医療機関での診察・医療から切り離す
べきで、感染検査専門の簡易施設の設置を、全国的に2月頃から始めていれ
ばよかっただけである。どうして何も対応して来なかったのだろうか?

東京都ならオリンピック施設を全て臨時の検査施設、患者の収容施設に転換
すれば、ちょうど良かったのではなかろうか。オリンピック開催に未練があって
政治が出遅れていたのだと思う。経済効果やスポーツ・イベントよりも、医療や
人命の方が大事であることが、この国にはどうも常識として通用しないかのよ
うである。国家が非常時になると、値が下がるのが、何故か人の命なのである。

だいたいに、今回のコロナ問題は当初から司令塔が不在だったし、現在のN経
済再生大臣が前線の総指揮者か知れないが、「経済再生」担当大臣であって、
ウイルスや感染症危機管理の専門家ではない。ここから既に、人命よりも経済
優先の姿勢が窺える。「経済」と「防疫」の両輪を、同時にもっとうまく廻せない
ものだろうか。困難が多いのは分かるが、日本のこれまでの対応は非道過ぎる。

また、コロナ禍への所得補填として、国民1人一律10万円支給するという決定が
報じられた。財務大臣は「手を挙げた」ヒトに支給するという。金持ちは遠慮して
くれという言外の含みだろうが、何だか、イヤイヤながらあげますみたいである。
皆困ってる状況だから、小売り業のヒトなど、オレは両手挙げてもうバンザイだから
20万円くれのヒトばかりだろう。どうせ「政治判断」なんだから、不幸にしてコロナ禍
で既に亡くなった方々も、今回は対象にしますとか、言えば少し株が上がるのにね…。





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