年末になると突然、昔縁あった人物が訪ねて来ることがある。
数日前、幼馴染みのT君が20数年ぶりに会いに来てくれた。
最初、玄関先に立っていた彼が何者か、全然判からなかった。
T君は地元の小学校時代最も仲の良かった友だちでもあった。
子供時代にどんな友人と付き合うかは、その後の人生や人格形成等に
大きく影響すると思われる。それは歳を取って振り返ると実感する。
当時Tと彼の家庭から私が受けた人間的、文化的な影響は極めて大き
かったと思う。彼のご両親は既に他界しているが、本当にお世話にな
ったと今でも深く感謝している。
そんな深い間柄だったのに、どうしてお互い疎遠になってしまったの
か。喧嘩別れした訳でもないのである。その原因と事情の一端は私の
側に、我が家の家庭環境等を含めてあるとも思うが、理由を一口では
説明出来ない。今思うと、Tと私とは元々好みも性格傾向も正反対の
者同士だった。どうして仲好しになったものか誠に不思議である。
幼馴染みの子供同士って、お互いの違いに無頓着なので、うまく噛み
合ってしまうことがある。細かいことを気にしないし、大人に比べて
人付き合いが大らかである。中学に上がる頃になると、様々な互いの
差異に敏感になり出して、友達選びが変化するような気がする。
私とTとの関係もそんな風に成長と共に自然と疎遠になり始め、道で
遭っても目くばせするだけで話もしなくなった。勿論仲たがいしてい
たのではない。改めて互いの人間存在の中身の差異に、自覚的な意識
が深まり、そしてその他者性にたじろぎ始めたからだ。
このような「他者」を経験することこそ、成長の糧でありかつまた躓
きの石でもあるのだろう。私もTも還暦に近づき、「他者」を経てま
た初めの「同者」じみた馴染みに降り戻されつつある。時間とはラセ
ン状に進むものだ。だからヒトは「懐かしさ」へと戻るのでもある。
Tは私の携帯番号を知りたがっていたが、携帯を持たない私はPCの
アドレスを告げ、大学教員である彼も所属の名刺をくれた。私は同窓
会のように大勢で飲み騒ぐのはスルーしたいというと、喫茶店でお茶
飲む程度には誘っていいかというので、OKして別れた。
今年当たりは40超年ぶりでの、旧友たちとの再会が増えそうかな。
数日前、幼馴染みのT君が20数年ぶりに会いに来てくれた。
最初、玄関先に立っていた彼が何者か、全然判からなかった。
T君は地元の小学校時代最も仲の良かった友だちでもあった。
子供時代にどんな友人と付き合うかは、その後の人生や人格形成等に
大きく影響すると思われる。それは歳を取って振り返ると実感する。
当時Tと彼の家庭から私が受けた人間的、文化的な影響は極めて大き
かったと思う。彼のご両親は既に他界しているが、本当にお世話にな
ったと今でも深く感謝している。
そんな深い間柄だったのに、どうしてお互い疎遠になってしまったの
か。喧嘩別れした訳でもないのである。その原因と事情の一端は私の
側に、我が家の家庭環境等を含めてあるとも思うが、理由を一口では
説明出来ない。今思うと、Tと私とは元々好みも性格傾向も正反対の
者同士だった。どうして仲好しになったものか誠に不思議である。
幼馴染みの子供同士って、お互いの違いに無頓着なので、うまく噛み
合ってしまうことがある。細かいことを気にしないし、大人に比べて
人付き合いが大らかである。中学に上がる頃になると、様々な互いの
差異に敏感になり出して、友達選びが変化するような気がする。
私とTとの関係もそんな風に成長と共に自然と疎遠になり始め、道で
遭っても目くばせするだけで話もしなくなった。勿論仲たがいしてい
たのではない。改めて互いの人間存在の中身の差異に、自覚的な意識
が深まり、そしてその他者性にたじろぎ始めたからだ。
このような「他者」を経験することこそ、成長の糧でありかつまた躓
きの石でもあるのだろう。私もTも還暦に近づき、「他者」を経てま
た初めの「同者」じみた馴染みに降り戻されつつある。時間とはラセ
ン状に進むものだ。だからヒトは「懐かしさ」へと戻るのでもある。
Tは私の携帯番号を知りたがっていたが、携帯を持たない私はPCの
アドレスを告げ、大学教員である彼も所属の名刺をくれた。私は同窓
会のように大勢で飲み騒ぐのはスルーしたいというと、喫茶店でお茶
飲む程度には誘っていいかというので、OKして別れた。
今年当たりは40超年ぶりでの、旧友たちとの再会が増えそうかな。
一応喪中なので、新年のご挨拶はいたしませんが、今年もよろしくお願いいたします。
幼馴染にお会いしたのですね。
久しぶりに会うと不思議な感じがするでしょうね、面影が全然なかったり。
私も先日「小学生のとき仲のよかったK君はどうしているだろうか?」と思い、Facebookを見てみました(私は現在、Facebookには登録していません)。
何と!もうじきご結婚されるとのこと。
へぇ~、と驚いてしまいました。
はあ。
私は昨年父親を亡くし、天涯孤独になってしまったので、結婚できたらなあとは思いますが、経済力がないのと相手がいないので、無理です(汗)
親の呪縛からは解放されましたが、一人になってしまいました。
ところでお母様の具合はいかがですか?
せめてお正月くらいは、介護のことを考えずに済むといいのですが。
こころ穏やかに過ごしたいものですね。
私のほうは、仕事も短歌も続けています。
短歌では目標があって、賞に応募したいな、と思っています。頑張ります。
今年もよい年にしたいですね。
元旦のご挨拶でした。
私信とコメントが混在しているので、公開扱いするか
迷いましたが、コメント扱いさせて頂きます。
どうも、ご無沙汰しています。同じ時期に父親を亡くした者同士で、少し奇遇感ありますが‥。
私も高齢・要介護の母親との、「母子家庭」です。
こういうの「母子家庭」って言わないけど、これからは50代独身の子供と高齢な片親との同居家庭は、確実に増えそうですね。
小学校時代の友達ってのも、風貌・外見等の変化が様々で面白そうです。
末筆ながら、今年もご健康で良いお年でありますように、ご挨拶申し上げます。