猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

だるまに目入れして、臨江閣の雨亭さんの句碑に「竹でなくちゃ!」と、山本龍市長の三選応援を報告したら、美しい夕焼けに会いました

2020-01-09 07:18:58 | あんじゃあない毎日

今日は前橋初市まつりです。本町通には縁起だるまを売る露店が並びます。
昨日8日は、この一年間、私とユキ子さんを見守ってくれただるまに目入れをしました。墨を入れずに白目のままだった向かって左眼に、筆で、小さく「感謝」と書いてから、その上に目玉を墨入れしました。私の病を見守ってくれただるまに感謝です。

  目入れしただるまは、雨があがるのを待って、松飾や古札と一緒に前橋八幡宮に納めに行きました。朝から雨だったので、納所にはいつもほどだるまが納められていませんでした。これからのようです。

   八幡宮は少し小高い小さな丘の上にあります。この小さな丘は古墳の墳丘だったと言われています。そして、拝殿の脇には樹齢800年と言われる大公孫樹が暮らしています。高さ20m、目通りの幹の外周は6m以上あります。太い幹を見上げると、たくさん垂れさがっているものがります。乳房に見立てて「公孫樹のおっぱい」とか、「公孫樹の乳根(チチネ)」とか「乳柱(ニュウチュウ)」とか呼ばれていますが、気根の一種らしいです。樹齢が増すほど大きくなっていくみたいです。前橋の公孫樹の木の中では、この公孫樹の乳が一番数が多い気がします。
植物学的に「公孫樹の乳は何か」をちゃんと理解したい方は日本植物生理学会のこちらをご覧くださいおっぱいの中がどうなっているのかも知りたい方は、同じく日本植物生理学会のこちらをご覧ください
私が子どもの時から大イチョウだったんです。おっぱいもしっかり目撃していました。

 懐かしのおっぱいとお別れして本町通に出てきたら、ビルのガラスに太陽がまぶしく反射していました。天気はすっかり回復です。で、正月営業をしたので5日から休みに入っていた岩神町の養田鮮魚店が今日から営業を始めたはずと思い込んで、岩神町へ向かいました。

  関口雨亭さんの旧宅前を通り過ぎたところで、おおきなロウバイの木に出会いました。たくさんの花をつけています。

思いついて、臨江閣に立ち寄りました。こっちの小さな建物が臨江閣です。
 大きい方は「別館」です。国指定の重要文化財に指定されている建物についての説明は、こちらをご覧ください

 臨江閣本館と別館の間に椎の木だと思うのですが古木がクマザサに包まれるようになっている植え込みがあります。その中に、クマザサに埋もれるように石造物が置かれています。見てもうまく読み取れません。まして、雨に濡れた後なんでほとんど刻まれた文字が不明です。

       雨亭

     世念を
      捨しに
       非ず
      竹植うる

向かって右からこう刻まれています。雨亭さんの俳句です。
雨亭、関口雨亭は群馬県の俳句協会の会長を長く勤めた俳人です。本名関口志行、公選制初代の前橋市長です。1882年(明治15年)に木崎町(現太田市)に生まれ、京都帝国大学卒業、前橋地方裁判所に勤務し判事となり、退官後に前橋に弁護士事務所を開いた方です。1930年に立憲民主党から衆議院議員に出馬して当選、戦後(1947年)は公選制初代の前橋市長に当選し、このまちの戦災復興の指揮をとられ、1958(昭和33年)まで市長を勤められました。

臨江閣に遺された句碑は、1958年に市長を辞められたときに詠まれた句と聞いています。
「世念」とは、「俗世間に執着する心」のことです。私流に解釈するとこんな意の句だと思います。

 国会議員やった、市長やったからって、特別じゃあないんさ
 世間の俗っぽい考えを捨てられないままに生きてきたんだよ
 みんなと同じなんだいね。
 ただ曲がったことが大嫌いでさ
 竹みたいに真っ直ぐに生きようと努めてきたんさ
 それだけだよ…

雨亭さんは、5月に市長を辞され、その年の師走に旅立たれました。
曲輪町のお住まいで、碁を打っていた雨亭さんの姿を覚えています。

 その後の前橋の市長たちは、関口志行さんのような方ではなかった気がしています。それで、前橋市は、いろいろな利権ごとにボス支配が成り立った、平凡な地域社会になってしまった気がしていました。そして、悩んでました。
8年前のことです。現在の山本龍市長が市長選に立候補することになったとき、私は、このまちの旧弊を断つチャンスが来たと思いました。それで、臨江閣に雨亭さんの句碑を訪ね、「竹が見っかったよ」って、話したんです。
キキも「腐った前橋人よか活きの良い草津人の方が良いに決まってるよ」って。

8年経って、山本龍市長は今も竹のままです。
すごく俗っぽいし、俗っぽくしか生きていけない連中の気持ちも良く分かってくれる人ですけど、性根はまっすぐです、曲がってないです。「公正」と「公平」をきちんと守ってくれてきました。8年間、まっすぐにやってきてくれました。

2月初めに、前橋市長選挙が行われます。「三度目になるけど、龍さん変わりないから、応援します」って、雨亭さんの句碑に話に寄ったんです。竹でなくちゃだめです。もう後戻りさせてはならないのです。

 

 と、臨江閣まではまともで良かったんです。でも、岩神町について「ややぁ!」。養田鮮魚店は8日まで休業、今日9日から営業再開だったんです。
風呂川の上に咲くビワの花を見て、帰ってきました。残念。

  遅いお昼を呑竜仲店のヤギカフェで。ここは大丈夫、水曜日ですけどちゃんと営業してくれてました。ご飯少な目のカレーライス、おいしかったです。きれいに食べて満腹、飲み物を飲みきれなくて残しちゃいました、ごめんなさい。

 

   家に戻って雑用を済ませてから、今度は歩いて散歩に出ました。夕方の運動です。日が傾いて、広瀬川の川面をにぎやかにしていました。
対岸の家の柿の木かな、梢で小鳥が動いてます。メジロですね。

 少し早めに歩いて、スズランデパートの大群馬展をのぞいて、更に歩いて柳橋まで、ここで折り返して、

 本町通に造られた初市まつりの仮宮の前を通ったら、東和銀行の東側の「縁切り坂」から赤城の鍋割がぼんやりした姿を見せていました。冬の赤城というよりも、春の赤城山みたいでした。

坂を下って、飲み処「ひろ子」でお茶頂いてから、三河町へ入って振り向くと、見事な夕焼けが本町のビルの向こうに見えてました。今日の初市の天気は大丈夫です。

 

   夕食は残り野菜の始末メニューです。
カリフラワー、矢切ネギ、人参、セリのクリームスープです。ホウレンソウたっぷり、ゴーダチーズ入りのオムレツ、それと、キャベツと人参の葉とエリンギのベーコン炒めです。あとは、レイコさんが届けてくれたパン少々。野菜をいっぱい食べました。

 

 あけましておめでとうございます。
直派若柳流の若柳吉駒でございます。

本年もよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


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