始まりました。正月料理作りなんで す。
まな板の上に、薄切りした長ニンジンが並びました。イカ人参つくってるんです。
去年と変わりなくやる気になってきました。
わが家の分、姉さん家の分、ユキ子さんのご両親家の分、N家の分、お友だちの分…、20人前ほどになります。
これは仕込んだイカ人参です。
イカ人参は、私の父の生まれ在所の福島市周辺の伝統的な料理なんです。昆布や数の子が入ってない松前漬けではありません。全く異なるものです。わが家の冬には欠くことのできない食べ物なのです。
つくり方は、去年の記事を見てください。
<でもね、困ったことが起きちゃったんです。
おヒゲは朝食すませるとすぐに自転車で出かけたんですけど、悲しげな顔して帰ってきたんです。
「あんこ屋さんが閉店しちゃってた…」って。毎年、口取羊羹つくる白あんを分けてもらってた南町の『あんこや』さん、辞めちゃったっていうんです…>
店の前に貼り紙が出てました。
これで、前橋のまちで、私があんこを分けてもらうことのできる製餡所が、全くなくなってしまったみたいです。
昼間、スズランデパートやクラシード見て歩いたんですけど、白あんはありませんでした。
来年からは、自分で白花豆から白あんをつくるか、通販に頼るしかないんです。悲しいことですけど、仕方ないのかもしれません。
私が正月料理を始めたときには、広瀬川の端の信澤製餡所がまだやってました。そこが閉めちゃって、それで、こちらの製餡所を頼りにしてたんですけどさ…
でも、口取のない正月料理ってのは考えにくいです。家に戻ったら、ユキ子さんが頂いた洋梨がありました。シロップ煮にして、今日、鳥山海苔店でいただいた抹茶とあわせて口取の試作をしてみます。うまくいくかな…
これは、今日の仕事の準備、本身欠きにしんと乾し椎茸を水に漬けました。ゆっくり時間をかけて戻すのがいいんです。
お昼近くまで白あん探しやってしまって、煮豆のスタートが遅れました。昨日から戻していた紫花豆と黒豆を火にかけて時間をかけて柔らかく茹でます。
黒豆は、戻し汁そのままで弱火でコトコトゆでればよいのですけど、紫花豆は独特の渋みがあるのでゆでこぼしをします。それで、豆の浮き上がりを防ぐのとゆでこぼししやすくするためにザルで落し蓋してゆでるんです。
沸騰したらさ、鍋ごと流しに持ち込んでざるの上からジャージャー水かけちゃうんです。それで、鍋のゆで汁を冷ましてから、水替えしてまたゆでます。この作業を4回ほどして、渋抜きとアク抜きするんです。ザルは、やけど予防に役立つのです。
甘酢漬けには白菜の白いとこしか使いませんから、柔らかい葉先の方は、お昼にスパゲティーにして食べちゃいました。スパゲティーの3倍ぐらい白菜が入ってます。おいしいです。
午後は、本読みながら煮豆の見張りだけ、本当は口取羊羹つくってなくちゃいけないんですけど、少し気落ちしちゃって…
そこへ、元丸三味噌店のおかみさんと娘さんが「塩沢のはっか糖です」って、届けてくださったんです。うれしいな…
きれいです。真っ白、越後の雪の色…
上杉謙信の時代から盛んになったはっかづくりが今も続いているんですね…
旧知のSさんが、「年内に一度飲みたいですね…」って言ってきてたんで、夕方から二人で呑むことにしました。
ヤギカフェで呑んで、いわまるで寿司つまんで…
久しぶりで楽しかったです。大した話もなかったんですけど…
家に戻ったら、キキがご飯の追加をっていうんです。それで、ドライフードを出してあげました。
食欲が少し出てきたみたい、よろこばしきことです。
それから、寝るまでの間また火を入れといた煮豆、一晩かけて煮汁ごと冷ましました。今朝早起きをして煮豆を仕上げ、おいしく炊けてました。
前橋で日本舞踊の師匠をしている直派若柳流の若柳糸駒です。前橋のまちで、毎年4月に『美登利会』という舞踊会に参加しています。お稽古場は、城東町4丁目です。よろしくご贔屓のほどお願い申し上げます。
その、『美登利会』の様子は、こちらでご覧ください。
舞踊教室などのご案内は、こちらで申しあげております。
若 柳 糸 駒
まちのあんこ屋さんが姿を消していくのは、大手の製餡業者が和菓子屋さんやパン屋さんとの取引を奪っちゃったからみたいです。豆腐もそうですよね、相模屋だけになってしまう感じで…
白あんは白いんげんか白花豆で作れば作れるんですよね。来年は、手作りするか通販に頼るか考えます。